コインチェックのIEO第二弾「フィナンシェトークン」とは

今回は、フィナンシェトークンについて、大手仮想通貨取引所トレーダーとしての勤務経験を持ち現在では仮想通貨コンテンツの提供事業を執り行う中島 翔 氏(Twitter : @sweetstrader3 / Instagram : @fukuokasho12)に解説していただきました。

目次

  1. フィナンシェトークンとは
    1-1.フィナンシェトークンの概要
    1-2.運営元は株式会社フィナンシェ
  2. フィナンシェトークンの特徴
    2-1.独自のトークンエコノミー
    2-2.新世代クラウドファンディングの形
    2-3.多数のオーナーが参加している
    2-4.ファンとの繋がりをより強くできる
  3. フィナンシェトークンのIEO
    3-1.IEOとは
    3-2.フィナンシェトークンのIEO/li>

  4. まとめ

現在注目を集めている暗号資産(仮想通貨)の一つに、「フィナンシェ(FiNANCiE)トークン」があります。フィナンシェトークンは、「ブロックチェーンを活用した新世代クラウドファンディング2.0」サービスを手がけるプラットフォームFiNANCiEのネイティブトークンです。FiNANCiEを利用して発行されているコミュニティトークンやNFTなどを、横断的につなげてエコシステム全体を活性化させ、ユーザー主体の運営を実現するための重要な役割を担うことが期待されています。

そんなフィナンシェトークンが、22年夏に国内の仮想通貨取引所であるコインチェック(Coincheck)においてIEOを実施する予定です。今回はフィナンシェトークンについて、その概要や特徴、コインチェックでの第二弾となるIEOの実施予定などを解説していきます。

①フィナンシェトークンとは

1-1.フィナンシェトークンの概要

FiNANCiE
フィナンシェトークンとはイーサリアムチェーン上において発行されているトークンで、FiNANCiEプラットフォームのユーザーに対するインセンティブのほか、エコシステム全体におけるガバナンスへの参加を促す役割を担ってます。

フィナンシェトークンはプラットフォームで発行された個人やクラブチーム、プロジェクトなどといった100を超える発行者のコミュニティトークンをより効果的に繋げることで、FiNANCiEのエコシステム内での「ユーザー主体の運営」を実現することを目的としています。

1-2.運営元は株式会社フィナンシェ

運営元「株式会社フィナンシェ」は19年1月に設立されたWEB3企業で、「10億人の挑戦を応援するクリエイターエコノミーの実現」を自社のビジョンとして掲げています。主な事業内容としては、ブロックチェーンテクノロジーを活用したNFTプロジェクトの企画および支援のほか、前述したトークン型のクラウドファンディング2.0である「FiNANCiE」の運営を行っています。

代表​取締役CEOを務めている國光宏尚氏は、07年にモバイル向けのオンラインゲーム事業およびメタバース事業を手がける「株式会社gumi」を創業し、21年7月に任期満了で退社するまで代表取締役を務めました。國光氏はまた、16年に北米のVR、AR企業に対する投資を目的とした「VR FUND,L.P.」のジェネラルパートナーとして運営に参加し、18年に匿名組合である「gumi Cryptos Capital」を結成してクリプト業界に参入しました。

株式会社フィナンシェのアドバイザーには本田圭佑氏や長友佑都氏といった著名人も名を連ねており、業界から注目を集めている企業の一つとなっています。

②フィナンシェトークンの特徴

2-1.独自のトークンエコノミー

フィナンシェは夢を追いかける人やチームがそれぞれ独自のトークンを発行することで、それを応援したい「サポーター」からの資金を調達する新世代のクラウドファンディングです。

これまでに、スポーツやクリエイター、アイドルやビジネスマンといった多岐にわたる業界のチームまたは個人がフィナンシェにおいてトークンを発行し、資金を集めており、サポーターは応援したいチームや個人が発行したトークンを購入することで、間接的にサポートを行うことが可能になるという仕組みです。

なお、サポーターはトークンを保有することによって発行元からさまざまな優遇特典がもらえたり、時には報酬を獲得することが可能なほか、購入したトークンはマーケットにおいて取引することもできるようになっており、サポーターにとっても利便性の高いシステムと言えるでしょう。

さらには、トークンを利用した企画または投票において、さまざまなコミュニティにおける共創活動も可能となっており、サポーターがトークンの購入を行い、コミュニティに参加することによって、フィナンシェ独自のトークンエコノミーが形成されているというわけです。

このように、フィナンシェはブロックチェーン技術を駆使した独自のトークンエコノミーを創り上げることで、発行元とサポーターどちらにとってもウィンウィンとなるシステムを構築しています。

2-2.新世代クラウドファンディングの形

フィナンシェは次世代のクラウドファンディングとして注目を集めており、実際に21年1月にトークンの発行を行った「湘南ベルマーレ」は約2ヶ月で576万円を売り上げたほか、J3の「Y.S.C.C.横浜」は4,947万円という記録的な売り上げを打ち立てました。

このように、フィナンシェは自身をプロモーションしつつサポーターとの交流もでき、資金の調達も可能という、効率化された画期的なプロジェクトとなっています。

2-3.多数のオーナーが参加している

フィナンシェではトークンの発行元を「オーナー」と呼び、現時点で「湘南ベルマーレ」や「アビスパ福岡」などのJリーグプロサッカークラブや、「横浜ビー・コルセアーズ」といった国内男子プロバスケットボールリーグなど、多岐にわたる種目のスポーツクラブが多数参加しています。

なお、フィナンシェはこれまで特にスポーツクラブトークンに力を入れてきましたが、22年はグローバル展開を視野に入れており、食やエンタメ、地域などといったスポーツ以外のジャンルにも積極的に取り組んでいきたいとしています。

2-4.ファンとの繋がりをより強くできる

これまでサポーターは決められた日程で試合やイベントに参加したり、グッズを購入したりと、どちらかといえば受動的なサポートスタイルでしかオーナーを応援することはできませんでした。

一方でフィナンシェでは、トークンを購入することで自身が応援したい分だけ、いつでも能動的にサポートすることが可能なほか、さまざまな保有特典によってオーナーとサポーターの繋がりをより強化することが可能です。

保有特典には選手のサイン入りグッズやコレクションカード、オーナーとのトーク会、コミュニティへの参加権など、サポーターにとって嬉しいコンテンツが多数用意されているため、サポーターも楽しみながら参加することができるようになっています。

③フィナンシェトークンのIEO

3-1.IEOとは

IEOとは、プロジェクトの資金調達を目的に仮想通貨取引所のユーザーを対象に行うトークンセールです。セール後にはトークンが仮想通貨取引所で上場するため、証券会社が幹事となって株式を公開するIPOと似た仕組みになっています。

IEOは、以下のようなプロセスで実施されます。

  1. プロジェクトがトークンを発行
  2. 仮想通貨取引所がトークンを引き受け、指定価格で投資家に販売
  3. 仮想通貨取引所でトークンが上場、一般取引が開始される

3-2.フィナンシェトークンのIEO

フィナンシェは22年夏、国内の大手取引所「コインチェック(Coincheck)」を介してIEOを実施する計画を明らかにしています。

コインチェックでは国内初のIEOとして21年7月に「パレットトークン(PLT)」のIEOを行っており、今回はそれに次ぐ第二弾となります。パレットトークンのIEOでは、開始わずか6分で目標金額であった9億3,150万円を達成し、最終的な応募金額は224億5,500万円にまで到達するなど注目度の高さを示しました。

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現時点でフィナンシェトークンのIEOについての詳細は発表されていませんが、パレットトークンの際と同様、コインチェックでの口座開設が済んでいること、口数ごとのランダム抽選方式を採ることなどが予想されています。

④まとめ

フィナンシェトークンはクラウドファンディング2.0を手がけるフィナンシェの独自トークンとして、数々のチームや個人の資金調達を支援してきました。現時点においてはまだIEOの詳しい情報は公開されていませんが、間もなく発表があると見られているため、今のうちにコインチェックで口座を開設し、IEOに参加する準備をしておくことをおすすめします。

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中島 翔

中島 翔

学生時代にFX、先物、オプショントレーディングを経験し、FXをメインに4年間投資に没頭。その後は金融業界のマーケット部門業務を目指し、2年間で証券アナリスト資格を取得。あおぞら銀行では、MBS(Morgage Backed Securites)投資業務及び外貨のマネーマネジメント業務に従事。さらに、三菱UFJモルガンスタンレー証券へ転職し、外国為替のスポット、フォワードトレーディング及び、クレジットトレーディングに従事。金融業界に精通して幅広い知識を持つ。証券アナリスト資格保有 。Twitter : @sweetstrader3 / Instagram : @fukuokasho12