FANBASE地域プラットフォームの経済循環促進実証実験に自治体パートナー募集開始

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近年、NFTとふるさと納税がコラボするなど、自治体とWEB3の関係が注目されています。そんな中、コミュニティ支援を目的とした株式会社XYLOCOPAは、ブロックチェーン技術を活用した自治体向けコミュニティプラットフォーム「FANBASE」の開発を開始し、実証実験を行う自治体パートナーを募集しています。この記事では、地域プラットフォーム「FANBASE」の特徴や利点、株式会社XYLOCOPAについて解説します。

目次

  1. 地域プラットフォーム「FANBASE」とは
    1-1.FANBASEの3つの特徴
    1-2.FANBASEでできる9つの活動
    1-3.課題を抱える自治体での活用方法
    1-4.具体的に利用できること
  2. 株式会社XYLOCOPAとは
    2-1.株式会社XYLOCOPA設立の背景
    2-2.4つの事業内容
  3. NFTプロジェクトはコミュニティの発展に重点を置く
  4. まとめ

①地域プラットフォーム「FANBASE」とは

FANBASE

FANBASEは、ブロックチェーンを活用した、ファンと応援対象が共に成長するCheer and Earn型のファンコミュニティプラットフォームです。このプラットフォームでは、ファンと共に成長できるコミュニティを構築することが可能です。

FANBASEは単なるコンテンツ提供だけではなく、応援するファンにインセンティブを与える仕組みを持っており、ファンクラブの継続率向上、認知度や会員数の増加、ターゲットマーケティングが実現できるWeb上のファンクラブプラットフォームとなっています。

1-1.FANBASEの3つの特徴

  1. 継続率向上
    FANBASEでは、限定アイテムや収益性をファン活動に付与することで、ファンクラブの継続率向上を目指しています。
  2. 認知度・会員数向上
    ファンが積極的に拡散活動を行い、既存のファンクラブ会員以外への加入促進につなげています。
  3. ターゲットマーケティング
    ブロックチェーンに活動履歴を記録し、ファンの熱量を可視化しています。

FANBASE2
FANBASEの魅力は、コアなファンが推しを応援するために拡散活動を行い、ファンの活動履歴がブロックチェーンに記録されることです。推し活がゲームのようにレベルアップし、応援している熱量が可視化されることで、さらに報酬が与えられるため、推し活に熱意が増す仕組みがあります。

ファンと運営が協力してコミュニティを盛り上げることで、新しいファンを呼び込むことが容易になります。新たなファンが増えることで収益も向上し、ファンのエンゲージメントが高まり、推しの人気が高まるサイクルを実現しやすいシステムが整っています。

1-2. FANBASEでできる9つの活動

  1. ファンクラブ会費やNFTを利用して簡単にマネタイズが可能
  2. YouTubeやTwitterなどの外部サイトと連携し、ファンの活動履歴を反映できる
  3. 限定アイテムや報酬制度を通じて、ファンと一緒に推し活の拡散活動を行える
  4. 無料会員・有料会員向けの限定コンテンツを公開可能(ライブ配信は今後追加予定)
  5. ファンの熱量を可視化し、熱量が高いファンへのターゲットマーケティングが可能(例:特定レベル以上のファン限定のアイテムやコンテンツ)
  6. 活動履歴がブロックチェーンに保存されるため、永久に記録が残る
  7. 会員証やNFTを使って投票ができ、ファンと一緒にコンテンツ制作が可能
  8. Discordのように自由にチャンネルを作成し、ファンとコミュニティを構築し、ファン同士の交流が可能
  9. コミュニティ支援のプロが、コミュニティ構築や運用をサポート(別途料金が必要)

1-3. 課題を抱える自治体での活用方法

FANBASEは、地域コミュニティの構築・活性化に取り組む課題を抱えた自治体において、地域コミュニケーションサービスとして利用できます。具体的な課題の例として以下が挙げられます。

  • ふるさと納税からの来訪や移住促進につなげられていない
  • 域外からの収益化を実現したい
  • 関係人口の管理を行いたい

自治体がFANBASEを活用する利点は、ファンを関係人口とし、運営(ファンにとっての推し)を自治体とすることで、以下のような効果が期待できます。

  • デジタル住民DIDを活用した関係人口の管理と分析が可能
  • デジタル住民料による域外・国外からの収益化が実現
  • 地域コミュニケーション量の増加と経済循環が促進
  • ユーザーの地域貢献の促進が可能

これらの要素により、地域への推し活が可視化され、インセンティブを付与することで、ファンがさらに貢献度レベルを上げたいと思い、地域貢献の促進につながります。

1-4.具体的に利用できること

FANBASEのサービス内容として、実際に自治体が地域コミュニケーションに導入できる機能としては、デジタル住民税の80%を自治体へ還元することが可能で、ふるさと納税より高い還元率を実現します。またDAO的なインセンティブの自動化により、維持コストを削減することが可能で、コミュニティの維持性を高めます。そして活動データはブロックチェーンに保存され、その活動データはDIDとして自治体・ユーザーが所持できます。

FANBASEは自治体の課題・ニーズに沿ったサービスを目指しており、自治体には課題・ニーズをヒアリングし、その上でベストな機能を実装するとしています。

②株式会社XYLOCOPAとは

地域プラットフォーム「FANBASE」を運営している株式会社XYLOCOPAは、「好きなことで生きていける人を増やす」をミッションに掲げ、ブロックチェーン技術を用いてファンコミュニティの形成を支援・運営する企業です。主に以下の4つの事業を展開しています。

  1. WEB3.0を活用したファンコミュニティプラットフォーム「FANBASE」の開発
  2. コミュニティ支援・運用事業
  3. esportsチーム「INSOMNIA」の運営
  4. NFTを活用したVTuberプロジェクト運営

2-1. 株式会社XYLOCOPA設立の背景

ファンコミュニティ支援ビジネスへの関心は、esports市場のマネタイズ問題がきっかけでした。esports市場ではスポンサー収益が約7割を占めており、ユーザーからの収益化に成功しているケースが少ないのが現状です。このマネタイズの課題をファンコミュニティを通じて解決できるのではないかという考えが、ビジネスの始まりです。

オンラインコミュニティ市場は拡大傾向にあり、Discordユーザー数は増加していますが、MAUやDAUは伸び悩んでいます。そこで、ファンコミュニティ形成を支援し、ユーザーからのマネタイズまでをカバーするサービスの開発に着手しました。このサービスはesportsチームやストリーマーだけでなく、VTuber、アイドル、アニメなどのエンターテイメント領域や、自治体や学校などの非エンターテイメント領域へも展開が可能と考えられており、これが設立の背景となっています。

社名である「XYLOCOPA」はクマバチの学名に由来し、分散型コミュニティを構築するハチのように、理想的なDAOファンコミュニティの世界を築くことを目指しています。クマバチは不可能を可能にする象徴として用いられており、WEB3.0を活用してこれまでの不可能を可能にすることを目指し、この名前が選ばれました。

2-2.4つの事業内容

  1. WEB3.0を活用したファンコミュニティプラットフォーム「FANBASE」の開発
    「FANBASE」は、ファンコミュニティの形成を支援するWEB3.0型のファンコミュニティパスポートサービスです。API連携やSBT(SoulBoundToken)を活用し、推し活履歴をブロックチェーンに記録。推し活履歴に基づくファンレベルやランクの反映、NFTやトークンを活用したインセンティブ提供のシステム化を実現しています。これにより、ファンクラブ収入に頼らず、コミュニティ内で継続的なマネタイズが可能となります。
  2. コミュニティ支援・運用事業
    持続可能なコミュニティ形成を支援します。病院やエンジニアのコミュニティの立ち上げ・運用を行ってきたノウハウを活かし、インフルエンサーやesportsチーム、web3.0のコミュニティ形成を支援しています。コミュニティの目的、ペルソナ、インセンティブ、バックエンドの全体設計を並走型で支援することで、継続的な運用とマネタイズが可能なコミュニティを構築します。
  3. esportsチーム「INSOMNIA」(インソムニア)運営
    esports事業も継続して展開しており、2021VCT6位、2022VGC4位という実績を持つ「INSOMNIA」チームを運営し、さらに拡大を目指しています。
  4. NFTを用いたVTuberプロジェクト運営
    ファンが推しを育てる新しいVTuberプロジェクトです。NFTを活用し、「ファンと一緒に運営する」「透明性」をコンセプトにした新たなVTuberをプロデュースします。豪華イラストレーターやエンジニアと共に、新たな「推し活体験」を提供します。

③ NFTプロジェクトはコミュニティの発展に重点を置く

日本国内のNFTプロジェクトは、DAO化されたコミュニティの形をとっています。主にDiscordを用いたコミュニケーションや、Twitterでの情報拡散が行われています。このようなDAOでは、創設者のファウンダー、DAO設立時から参加している運営、そして一般ユーザー(ファン)がいます。

ファウンダー、運営、ファンで構成されるコミュニティに優劣は存在しません。ただし、Discordではユーザーのレベル設定があり、発言が多いユーザーほど役職が上がるケースがあります。積極的にDAOに参加しているユーザーは運営に近づくことができ、インセンティブも得られることもあるでしょう。

NFTに関連する、DAOやコミュニティ内でのインセンティブが存在することで、ファンの活動が促進され、コミュニケーション量の増加や経済循環が生じると考えられます。

④まとめ

地域への支援やふるさと納税は、寄付を行うだけで終わるケースが多いです。また、受け取る側の自治体や地域は新規の支援者を引き付けることが難しく、継続的な収益や固定ファンの獲得が難しいと言えます。

そのような課題に対して、地域プラットフォーム「FANBASE」が提供するブロックチェーンを活用したサービスは、ファンの活動が可視化され、ファンに自動的なインセンティブを付与できるため、循環するエコシステムが実現可能です。今後、FANBASEのサービスに注目が集まることが期待されます。

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立花 佑

自身も仮想通貨を保有しているWebライターです。HEDGE GUIDEでは、仮想通貨やブロックチェーン関連の記事を担当。私自身も仮想通貨について勉強しながら記事を書いています。正しい情報を分かりやすく読者の皆様に伝えることを心がけています。