ESGに配慮した投資信託・ETF3選、概要・構成銘柄などを解説

最近、環境や社会に配慮した「ESG」という言葉をよく耳にするようになり、投資にもESG関連のものを見かけるようになりました。ESG投資の商品は徐々に増え始め、機関投資家などからも注目されています。

そこで本記事では、ESGに配慮した投資信託についてまとめました。それぞれの特徴も紹介しますので、銘柄を選ぶ際の参考にしてみてください。

※2020年9月時点の情報です。
※本記事は投資家への情報提供を目的としており、特定商品・ファンドへの投資を勧誘するものではございません。投資に関する決定は、利用者ご自身のご判断において行われますようお願い致します。

目次

  1. ESGに配慮した投資とは
  2. 「ニッセイ日本株ESGフォーカスファンド(資産成長型)【ESGジャパン】」の特徴
  3. 「Smart-i 先進国株式ESGインデックス」の特徴
  4. 「MSCIジャパンESGセレクト・リーダーズ指数」の特徴
  5. まとめ

1.ESGに配慮した投資とは

ESGとは「環境 (Environment)・社会 (Social)・企業統治 (Governance)」の略で、ESG投資はこの3つに配慮した企業へ投資することを言います。

またESGへの取り組みとは、たとえば以下のような内容を指します。

  • 二酸化炭素の削減
  • 再生可能エネルギーの利用
  • 労働環境の改善
  • 女性やグローバル人材の活用
  • 不正・不祥事の防止

投資をする際には、企業の財務状況だけで判断するのではなく、ESGへの取り組み方も見る必要があるというのが昨今の流れとなりつつあります。

ESGに取り組んでいる組織は、社会への貢献度が高いというだけではありません。統制の取れている企業へ投資すれば、不祥事などのリスクも少なく、結果的に投資家へのリターンも大きくなると考えられます。

実際に欧米では国連機関がESG投資を進めており、日本の年金運用を行うGPIFも2015年にESG投資の推進に署名をしました。ESGに取り組んでいる企業への投資商品も複数登場しており、これらのことから機関投資家のみならず、個人投資家からも注目されています。

この次の章から「ESGに配慮した投資信託」を紹介していきますので、参考にしてください。

2.「ニッセイ日本株ESGフォーカスファンド(資産成長型)【ESGジャパン】」の特徴

ESGに配慮した投資信託を、1つずつご紹介していきます(以下手数料率は全て税込表記)。まずは、ニッセイ日本株ESGフォーカスファンド(資産成長型)【愛称:ESGジャパン】です。

ファンドの特徴 ・日本国内の株式へ投資
・決算回数は年1回
投資先の国・地域 国内
投資対象 株式
購入時手数料 販売会社による(基準価額の3.3%が上限)
信託財産留保額 無料
信託報酬(運用管理費用) 年率1.573%
取扱証券会社(一例) SBI証券松井証券楽天証券

参照:ニッセイアセットマネジメント株式会社 ニッセイ日本株ESGフォーカスファンド(資産成長型)【愛称:ESGジャパン】

ニッセイ日本株ESGフォーカスファンド(資産成長型)は、日本国内の株式へ投資する投資信託です。通称「ESGジャパン」とも呼ばれています。ESGに配慮している組織を選定し、具体的には以下のような企業へ投資しています。

  • TOTO:「良品を供給し、顧客を満足させることが事業の本質」という理念
  • キーエンス:付加価値の創造と高い提案力による社会貢献
  • 日立製作所:女性やグローバル人材の活用に向けた人事評価

この他にも多数の大手企業により構成されているので、国内株式にバランス良く投資したい方に向いているファンドです。

また、この銘柄は「資産成長型」である点も特徴です。資産成長型とは、運用で得た利益を分配せず、再投資にまわすことでさらに資産を増やす運用方式のことを言います。

なお、同じシリーズのファンドで分配金の出る「ニッセイ日本株ESGフォーカスファンド(年2回決算型)」もありますが、中長期での資産運用や資産形成をしたい方には「資産成長型」が向いています。

3.「Smart-i 先進国株式ESGインデックス」の特徴

次に、Smart-i 先進国株式ESGインデックスをご紹介します。

ファンドの特徴 ・日本を除く先進国の株式へ投資
・決算回数は年1回
・為替ヘッジなし
投資先の国・地域 先進国(日本を除く)
投資対象 株式
購入時手数料 無料
信託財産留保額 無料
信託報酬(運用管理費用) 年率0.286%
取扱証券会社(一例) 楽天証券・SBI証券・auカブコム証券

参照:りそなアセットマネジメント Smart-i 先進国株式ESGインデックス

Smart-i 先進国株式ESGインデックスは、日本を除く先進国の株式へ投資する投資信託です。先進国の中でもアメリカの占める割合が60%超となっており、具体的には以下のような企業へ投資しています。

  • マイクロソフト
  • ジョンソン・エンド・ジョンソン
  • インテル

このため、Smart-i 先進国株式ESGインデックスは、海外のみに投資したい・特にアメリカに比重を置きたいという方に適しています。

ただし、こちらの銘柄には為替ヘッジがありません。為替ヘッジとは、円高・ドル安など為替変動によるリスクを避けることを言います。為替ヘッジがない場合、円高になると基準価額に下げ圧力がかかりますが、逆に円安になった場合には恩恵を受けられます。

4.「ダイワ上場投信-MSCIジャパンESGセレクト・リーダーズ指数」の特徴

続いて紹介するのは、ダイワ上場投信-MSCIジャパンESGセレクト・リーダーズ指数です。

ファンドの特徴 ・ETF(上場投資信託)
・国内の複合資産へ投資
・決算回数は年2回
銘柄コード 1653
投資先の国・地域 国内
投資対象 複合(株式・不動産投資信託・その他)
購入時手数料 販売会社による
信託財産留保額 無料
信託報酬(運用管理費用) 年率0.165%
取扱証券会社(一例) 全国の証券会社

参照:ダイワ上場投信 MSCIジャパンESGセレクト・リーダーズ指数

ダイワ上場投信-MSCIジャパンESGセレクト・リーダーズ指数は、国内の複合資産へ投資するETF(上場投資信託)です。株式の他、不動産投資信託への投資も行っています。

投資先の業種は、医薬品・サービス業・電気・機械・通信業など多岐に渡り、具体的には、ESGの取り組みを行っている以下のような企業へ投資しています。

  • ソニー
  • KDDI
  • 任天堂
  • 花王

この他にも、200社以上の企業で構成されているため、国内企業に幅広く投資したい人に適しています。

また、ダイワ上場投信-MSCIジャパンESGセレクト・リーダーズ指数は、年2回の分配金がありますので、再投資を行いたい場合には注意をしましょう。

まとめ

ESGに配慮した投資信託と、それぞれの特徴についてまとめました。

日本を除く先進国への投資なら「Smart-i 先進国株式ESGインデックス」、国内の企業へバランス良く投資をするなら「ニッセイ日本株ESGフォーカスファンド(資産成長型)【ESGジャパン】」または「MSCIジャパンESGセレクト・リーダーズ指数」といったように使い分けを検討してみると良いでしょう。

「ニッセイ日本株ESGフォーカスファンド」の場合は、資産成長型と年2回決算型(分配金あり)のどちらも選択可能です。

ESG投資に関心のある方は、この記事を参考に検討を進めてみて下さい。

【関連サイト】サーキュラーエコノミー推進プラットフォーム「Circular Economy Hub」

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鈴原 千景

鈴原 千景

Webライター。内容として、わかりやすくを心掛けながら金融、不動産関係の記事を多く執筆している。日本株・米国株、投資信託、仮想通貨、ロボアドバイザーを運用中。