元素騎士オンラインがGameFiに

今回は、元素騎士オンラインについて、大手暗号資産取引所トレーダーとしての勤務経験を持ち現在では暗号資産コンテンツの提供事業を執り行う中島 翔 氏(Twitter : @sweetstrader3 / Instagram : @fukuokasho12)に解説していただきました。

目次

  1. 台湾発の本格的GameFi「元素騎士オンライン」
    1-1. 1-1.元素騎士オンラインとは?
    1-2. 1-2.元素騎士オンラインのゲーム内容
    1-3. 1-3.元素騎士オンラインとブロックチェーン
  2. 元素騎士オンラインのNFTとマネタイズ
    2-1. 元素騎士オンラインで使用されるNFT
    2-2. マネタイズの仕組み
  3. まとめ

日本にルーツを持つオンラインゲーム「元素騎士」が日台混成チームにより、台湾からGameFi化されることになりました。

現在、GameFiと呼ばれるプロジェクトに一般的に含まれる要素として、①NFTアイテム、②LAND(NFT)、③2種類のFTトークン、④DAO、⑤直営DEX、がありますが、「元素騎士」は①~④までを備えています。

そこで今回は、GameFiとしての要素を中心に「元素騎士オンライン」について解説したいと思います。

1. 台湾発の本格的GameFi「元素騎士オンライン」

まずはじめに元素騎士オンラインの概要について解説します。

1-1. 元素騎士オンラインとは?

元素騎士オンラインは、日本生まれのゲームである「エレメンタルナイツ Online」の中国語版で、台湾の米塔數位有限公司(Metap Inc)により制作されています。月間のMAUは2.5万人と規模は大きくはありませんが、ユーザーの中心年齢が30代と比較的高めでスマートフォンを中心にコアなユーザーを獲得しています。

元素騎士オンラインは、ゲームジャンルとしては3D MMORPGで、クロスプラットフォームのオンラインゲームです。対応プラットフォームとしては、iPhone、Android、Huawei App、Nintendo Switch、PS4となっています。

1-2. 元素騎士オンラインのゲーム内容

元素騎士オンラインは、複数のユーザーがオンラインで繋がり、リアルタイムで同時に冒険やバトルを繰り広げるMMORPGとされています。壮大なスケールで広がる仮想空間上の3Dのファンタジーの世界で、巨大なドラゴンや伝説の武具などの2,000種類を超える装備品が用意され、様々な職業のスキルを組み合わせて自分好みのキャラクターを育てる点に魅力があります。

今回のブロックチェーン化にあたっては、「Free to Play」「Play to Earn」「UGC to Earn」の3要素の実現を目指しています。

「Free to Play」は、誰もが無料で遊べるということで、現在のGameFiプロジェクトでは、ゲームで遊ぶために10万円近くの費用が必要など資金を高い点がありますが、元素騎士オンラインでは、そこをなくします。「Play to Earn」は、ゲーム内でトークンを報酬として得て、DEXなどで法定通貨に換金できる仮想通貨に両替することで、マネタイズをする仕組みがとられています。「UGC to Earn」のUGCはUser Generated Contentsの略で、ユーザーがNFTアイテムやLANDの管理手数料を得ることができる仕組みです。

1-3. 元素騎士オンラインとブロックチェーン

次に元素騎士オンラインで使用されるブロックチェーンと2種のFTトークンについて解説します。

まず、ベースとなるブロックチェーン技術としては、Polygon(MATIC)が利用されています。2種類のFTトークンは、「MV」(Metaverse)と「ROND」です。MVがメインの通貨でメタバースを構成するためのUTILITYを持つトークンとなっており、RONDがゲーム内経済を構成するゲーム内基軸通貨でMVと連動するステーブルコインのように価値を形成します。

ゲームのもっとも重要なトークンとして位置づけられるMVトークンのスペックは以下の通りです。

規格 Polygon(ETHベース)
通貨名 Metaverse
シンボルネーム MV
総発行数 2,000,000,000

また、元素騎士オンラインのホワイトペーパーによると、MVのUTILITY設計は以下のようになっています。

  • オシャレ装備(ゲーム内アイテム)を割安で買える機能
  • オシャレ装備をパワーアップする権利
  • MV専用の価格大小の様々な有料アイテムを買える機能(ゲームを有利に進める為のアイテムです)
  • 本ゲームの方針を決めることができる投票権
  • MVをステークする機能(MVを預けてRONDを報酬としてもらう機能)
  • プロジェクト側が提示する先行公開クローズドαテスト、クローズドβテストに参加する権利
  • オシャレ装備を作成して提供できる権利(UGC機能) ※MVを一定以上ステーキングしている方のみ、サービス開始後のアップデート対応
  • ランド、モンスター、NPCを制作する権利を割安で購入できる権利
  • ゲーム内トレードの際に使う手数料

また、MVに関してはステーキングも可能になる予定で、ゲーム内ウォレットにMVをデポジット出ておくだけで成立します。報酬は預け入れた量に合わせたRONDで支払われ、利率は運営が必要とするMVの数に足りなければ上がり、預かる数が増えてくると低い利率になります。また、MVのUTILITYの中には、ステーキングをすることで権利が行使できるUTILITYもあります。

RONDはいわゆるゲーム内通貨として使用され、RONDを稼ぐことで「Play to Earn」の仕組みを構築しています。RONDはUniswapなど複数のDEXに上場され、そこで様々な仮想通貨に交換できる事になります。

2. 元素騎士オンラインのNFTとマネタイズ

次に元素騎士オンラインで使用されるNFTの詳細とマネタイズの仕組みについて解説します。

2-1. 元素騎士オンラインで使用されるNFT

元素騎士オンラインでは、以下4種類のNFTが使用される予定です。

①オシャレ装備NFT

キャラクターの外観を変更するアイテムで、ステータスの向上、専用スキルのアンロックなど様々な能力を有したゲームで最重要となるNFTです。

②ベース装備NFT

ゲーム内で入手することができるNFTで、キャラクターの能力を強化する装備類です。全てのベース装備には提供上限数が定められており、一部のレアなベース装備は非常に価値のあるNFTとなる設計がされています。

③ゲーム内アイテムのNFT

体力を回復するポーションや一定時間ステータスを強化するアイテムなどのゲーム内アイテムで、これらも全て上限数を設定し、ゲーム内アイテム自体でも流通が発生する仕組みにされています。

④LANDのNFT

ゲーム内の土地の区画(LAND)NFTを購入して、オーナーのオリジナルマップを作成できる機能です。LANDのNFTを所有することでMODでマップやモンスターを作成でき、モンスターのドロップアイテムや、モンスターの強さなども全て設計することができます。また、マップに入場するプレイヤーより入場料を得ることで新たに収益を得ることができる仕組みがとられます。

2-2. マネタイズの仕組み

次にMAU数とエコシステムの拡大に直決する要素であるマネタイズの仕組みについて解説します。

元素騎士オンラインの「Play to Earn」の仕組みとして、ゲームをプレイし、ダンジョンなどでNFTアイテムの獲得をすることで、マネタイズが実現します。また、そのNFTアイテムをマーケットプレイスで販売したり、LAND運営やUGCの販売がマネタイズチャネルとなります。運営によると、Play to Earnだけで生計が成り立つくらいの収入が得られるバランスに調整されるとの事です。

また、マネタイズスキームは以下のような構成で構築されています。

ウォレット MetaMask
NFTマーケット OpenSea
仮想通貨取引所: Uniswap、Quickswap、Sushiswap、Pancakeswap、Curve Finance、TrustPad、ChainBoost

3. まとめ

Play to Earnだけで生計が成り立つくらいの収入が得られるGameFiとなれば、Axie Infinityを凌駕する可能性も出てくるでしょう。マーケティング活動も精力的に行っており、日台の合作プロジェクトが世界シェアを獲得することを期待したいと思います。

The following two tabs change content below.
中島 翔

中島 翔

学生時代にFX、先物、オプショントレーディングを経験し、FXをメインに4年間投資に没頭。その後は金融業界のマーケット部門業務を目指し、2年間で証券アナリスト資格を取得。あおぞら銀行では、MBS(Morgage Backed Securites)投資業務及び外貨のマネーマネジメント業務に従事。さらに、三菱UFJモルガンスタンレー証券へ転職し、外国為替のスポット、フォワードトレーディング及び、クレジットトレーディングに従事。金融業界に精通して幅広い知識を持つ。証券アナリスト資格保有 。Twitter : @sweetstrader3 / Instagram : @fukuokasho12