2022.1.27 仮想通貨マーケットレポート【ビットコインはFOMCを受けて反落する動き】

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昨日のビットコイン相場は下落。日中はじり高の展開から一時38,000ドル台後半まで上昇する場面も見られたが、NY時間に注目されていたFOMCでタカ派よりの発言がパウエル議長から出たことにより、株式市場が下落、ビットコインは株に連れ安の展開となり、36,000ドル台前半まで2,000ドル超下落する動きとなった。

引き続き取引所残高は減少傾向が継続している一方で、ファンディングレートがマイナス幅が拡大していながらも、過去のファンディングレートで底打ちを示しているタイミングからみるとまだ下落余地があるようにも見えるため、この辺りは注意しておきたいところ。

しかし個人的には引き続き34,000ドルをサポートラインとして上方向で見ながらトレードを行いたいと考えている。

仮想通貨市場のニュースとしては、GMOコインがカルダノを上場していることや、米国版FTXがソフトバンクから460億円ほど調達するニュースが出ている。

米国市場はFOMCを受けて株式市場は大幅下落する動きに。FOMCではパウエル議長の会見で利上げ開始後に債券の保有額の縮小を行うことを示唆しており、3月の会合での利上げも否定しなかった。

FOMCを受けてマーケットは3月の利上げの可能性を完全に織り込んでおり、先物市場では年間でも5回以上の利上げを織り込む水準となっている。FOMC後には米国債金利も短期ゾーンから長期ゾーンまで全体的に金利上昇の動きとなっており、10年債金利は1.85%付近での推移に。

ドル高地合いとなっていることから、ドル円は114円台後半まで上昇してきているが、個人的にはここから年間の利上げ見通しが6回以上を織り込みにいくのか疑問視しているため、インフレ動向を注視しながらどこまでドル高が続くのかは判断するしかないと考えている。

クロス円は株安の影響もあり円高圧力も加わっていることがドル円の上値を重くする要因にもなるため、あえて今のドル高円高の環境でドル円でトレードする必要はないか。一旦分析してから戦略は考えたいため本日FXは様子見。ウクライナで戦争に発展するかどうかで急に情勢が短期的に変化する可能性もあるため、地政学リスクにも注意は払いながらのプレイになるか。

日経平均株価の戻り売りは継続しており、ターゲットは26,000円台前半。

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中島 翔

一般社団法人カーボンニュートラル機構理事。学生時代にFX、先物、オプショントレーディングを経験し、FXをメインに4年間投資に没頭。その後は金融業界のマーケット部門業務を目指し、2年間で証券アナリスト資格を取得。あおぞら銀行では、MBS(Morgage Backed Securites)投資業務及び外貨のマネーマネジメント業務に従事。さらに、三菱UFJモルガンスタンレー証券へ転職し、外国為替のスポット、フォワードトレーディング及び、クレジットトレーディングに従事。金融業界に精通して幅広い知識を持つ。また一般社団法人カーボンニュートラル機構理事を務め、カーボンニュートラル関連のコンサルティングを行う。証券アナリスト資格保有 。Twitter : @sweetstrader3 / Instagram : @fukuokasho12