初めてビットコインを購入しようとする方が口座開設を終えて、最初にぶつかる壁は購入方法ではないでしょうか。特に投資未経験者にとっては難しそうに感じるかもしれませんが、投資にあたっては注文価格を指定できる「指値(逆指値)注文」は覚えておくと有益です。
仮想通貨取引所コインチェックは、「トレードビュー」で指値(逆指値)注文が可能です。ここでは、コインチェックでビットコインを「指値(逆指値)注文」で取引する方法についてご説明します。
目次
- コインチェックの3つのポイント
1-1. マネックスグループをバックグラウンドに持つ運営体制
1-2. わかりやすいインターフェース、多様なサービスを提供
1-3. ビットコイン取引所の手数料が無料 - コインチェックでビットコインを売買する方法
2-1. 購入場所を知ろう!「販売所」と「取引所(トレードビュー)」の違いとは?
2-2. 注文形式を知ろう!成行注文と指値(逆指値)注文の違いとは? - トレードビューでビットコインを購入する
3-1. トレードビューのメリット
3-2. トレードビューの成行注文(購入)
3-3. トレードビューの指値注文
3-4. トレードビューの逆指値注文 - まとめ
①コインチェックの3つのポイント
1-1. マネックスグループをバックグラウンドに持つ運営体制
コインチェックは、大手金融会社マネックスグループ株式会社の子会社であるコインチェック株式会社が運営する仮想通貨取引所です。マネックスグループ出身の蓮尾聡氏が代表取締役を務めており、金融業のノウハウをもった経営体制の下で運営されています。
1-2. わかりやすいインターフェース、多様なサービスを提供
コインチェックのホームページや取引画面の見やすさは群を抜いており、親しみやすいプラットフォームと言えます。仮想通貨の取引機能の他、人気通貨別のチャット機能、保有している資産を貸し出して金利を稼ぐ「貸仮想通貨」、毎月日本円を引き落として買い付けまで自動で行う「Coincheck つみたて」といったサービスを備えています。
1-3. ビットコイン取引所の手数料が無料
コインチェックの取引ツールは見やすくシンプルな画面なので、初心者でも簡単に取引を始められます。初心者にとって直感的に使いやすい「販売所」でビットコインを売買できるほか「取引所」や「トレードビュー」を使って取引手数料無料でビットコインを取引できます。
②コインチェックでビットコインを売買する方法
コインチェックでビットコインを売買する方法は4つあります。違いを押さえておきましょう。
- 初心者にもわかりやすい画面で手軽に購入できる「販売所」
- お得な手数料でビットコインの購入ができる「取引所」
- さまざまな注文形式で購入できる「トレードビュー」
- スマホだけで取引を完結できる「コインチェックアプリ」
購入場所の他、注文形式の違いによってもお得になる場合、損をしてしまう場合があります。以下でしっかりと理解していきましょう。
購入場所を知ろう!「販売所」と「取引所(トレードビュー)」の違いとは?
販売所はコインチェックが在庫を抱えて、ユーザーとビットコインを取引する形態です。コインチェックが提示する買値と売値には「価格差(スプレッド)」が発生するため、市場価格と比べて取引価格が割高になる場合があります。しかし、ある程度までの数量であれば提示された価格ですぐに取引できるので便利です。
取引所(トレードビュー)は「売買板」と呼ばれる売買注文を表した情報を使って、ユーザー同士でビットコインを取引する形態です。販売所よりも手数料を抑えられる場合がありますが、希望の数量を買い集めるまでに取引相手(売り注文を出す投資家)を待つ必要があります。
注文形式を知ろう!成行注文と指値(逆指値)注文の違いとは?
市場価格で執行する方法を「成行注文」と呼びます。一方の指値注文は、ユーザーが注文価格を指定して行う注文です。コインチェックの取引所で指値注文ができるので、初心者にとっても利用することをおすすめします。
指値注文は「買い」注文の際は指定した価格「以下」、「売り」注文の際は指定した価格「以上」になった時点で注文価格で約定します。希望価格で購入(売却)するための注文予約であり、「購入時」と「利益確定の売り」の場面で使用できます。
逆指値注文は「売り」注文の際は指定した価格「以下」、「買い」注文の際は指定した価格「以上」になった時点で注文価格で約定します。逆指値注文は、想定を下回って価格が下落したときにリスク回避策として使用できます。コインチェックで逆指値注文はトレードビューでのみ利用できます。
③トレードビューでビットコインを購入する
3-1. トレードビューのメリット
コインチェックのサイドバーにある「トレードビュー」をクリックすると、上図の画面が表示されます。トレードビューは様々な機能が使える取引所と考えてください。
一画面に様々な情報が集約されていますが、まずは「注文一覧」に注目してください。注文一覧はすべてユーザーの指値注文です。チェックマークに「1,036,000円×2 BTCの売り注文」があります。この時、2 BTCまでであれば1 BTCあたり1,036,000円ですぐに購入できることがわかります。
同じタイミングでコインチェックの「販売所」で、2 BTCを購入する場合のレートは「1,067,000円」です。この時点で2 BTCを購入するのなら、トレードビュー(取引所)の方がお得です。
3-2. トレードビューの成行注文(購入)
成行注文は非常にシンプルです。「注文量」を入力して、「買い成行注文」をクリックしましょう。その時点の売り板の上から順番に約定していきます。当然、売り板に注文がほとんど無ければ、極端に高い価格で約定するリスクがあります。コインチェックはそういった事態の予防線として、成行注文に1回あたり1 BTCまでの制限を設定しています。
3-3. トレードビューの指値注文
指値注文の出し方は、「レート・注文量」を入力して、「買い(売り)注文」をクリックするだけです。この時「注文一覧」の金額をクリックしてレートを自動的に入れることも可能です。自分が出した指値注文は「未約定の注文」に表示され、ここで注文のキャンセルが可能です。
トレードビューにはチャート描画機能があります。これを組み合わせて指値注文に活かしてみましょう。
上図は、中期的な重要なラインまでビットコインが戻る(下落する)場面を想定しています。この予想に基づいて、緑のサポート線(860,000円)で「買いの指値注文を入れておく」といった使い方が考えられます。
同様に売りの指値注文も入れておくことができます。なお、「過去の最高水準(2,000,000円)で売却したい」と思っても、実勢価格とかけ離れている場合は指値注文を入れておくことが出来ません。
3-4. トレードビューの逆指値注文の使い方
最後に逆指値注文についてご説明します。簡単に言えば、現物ビットコイン取引における逆指値注文は「指値以下の値段になったら売却する」ための手段です。いわば「利益確定」や「損切り」に使うことになります。
損切りは、思惑が外れて相場が下落したときに、資産を売却してさらなる資産価値の減少リスクを回避する投資判断です。資産取得価格が損切りポイントより安ければ、それは「利益確定」と言えますが、観点は同じです。初心者であっても、資産を購入する前に「利益確定・損切り」ポイントを定めてから投資に臨みたいところです。
上図の場合、相場が1 BTC=1,100,000円に下がったら、「1,035,000円の指値で1BTCの売り」が自動的に注文されます。ビットコインを購入期間で買えて入れば、利益を確保して、その後の暴落を回避できることになります。
⑤まとめ
コインチェックの取引サービスは、投資初心者にでも直感的に使いやすく設計されています。初めて仮想通貨の世界に足を踏み入れる方にとって、ストレスを感じることなく利用できると思います。
今回ご紹介した指値注文はコインチェックの「取引所」でも利用できます。取引所でも「注文一覧」や最大で過去1年間の「チャート」を表示できるので、目先の値動きを気にしない長期投資目線であれば、取引所の使用もおすすめします。
2017年末にビットコインが200万円を越えた時期に、多くの新規ユーザーが参入しました。しかし、2018年11月までにビットコインは30万円まで下落しました。現在までにビットコインは100万円に回復しています。これからビットコインを購入する方は、今後どのような値動きになるかを検討し、利益確定・損切りポイントを決めてから資金を投入しましょう。
ビットコインに今すぐ投資するつもりはなくとも、突然生じる購入チャンスに備えて指値注文を出しておくこともできます。まずはアカウントを開設し、仮想通貨取引に必要な本人確認プロセスを済ませておきましょう。
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