ブロックチェーンテクノロジーを基盤とした分散型アプリケーションプラットフォーム「イーサリアム」の生みの親であるヴィタリック・ブテリン氏がイーサリアムの将来について見解を述べた。カナダのデイリーニュースペーパー「トロントスター」のインタビュー内容で明らかになった。
インタビューの中で同氏は、イーサリアム発展の障害になっている要因がスケーラビリティにあると述べている。イーサリアムは大量取引におけるスケーラビリティが十分でないため、キャパシティを超えているだけでなく、手数料が5倍にまで跳ね上がっているという。すべてのトランザクションをすべてのノードに検証させるのではなく、検証項目を分割して検証工程を効率化する「シャーディング」などの技術を導入することでスケーラビリティ問題は解決可能だと言及した。こうした技術が実装されれば、コスト面では現在の100倍以上の削減を見込むことができるとされている。
同氏はスケーラビリティ問題以外にも、セキュリティ向上やプライバシー保護の問題にも言及し、ブロックチェーン技術を一般ユースケースとして安全に実装するためにまだ多くの課題を抱えていると締めくくった。
【関連記事】イーサリアムとは?特徴・仕組み・購入方法
【参照記事】Multimillionaire 25-year-old crypto king Vitalik Buterin speaks to the Star about the future of Ethereum
仮想通貨取引を始めるなら
The following two tabs change content below.
HEDGE GUIDE 編集部 Web3・ブロックチェーンチーム
HEDGE GUIDE 編集部 Web3・ブロックチェーンチームは、Web3やブロックチェーンなどフィンテックに知見が深い編集部メンバーで構成。最新のニュースやコラム、Web3に関する基礎知識を初心者向けにわかりやすく解説しています。
最新記事 by HEDGE GUIDE 編集部 Web3・ブロックチェーンチーム (全て見る)
- 環境データDePIN「Ambient」、200万ドル調達 Solanaへの移行計画も - 2024年9月6日
- カーボンリムーバルとNFTが融合、気候変動対策の新たな可能性を提示 - 2024年9月5日
- GivethとEndaomentが提携、ブロックチェーンで非営利団体への資金調達機会を拡充 - 2024年9月5日
- DOVUがHedera Guardianを活用し気候金融のスケールアップを推進 - 2024年9月5日
- データを使って自然と共存するー行動データがもたらす「新しい」気候変動ソリューションとは EAAS GLOBAL【インタビュー】 - 2024年8月7日