DEX大手Uniswapがウクライナへの募金活動に協力

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DEX(分散型取引所)大手Uniswapの開発を主導するUniswap Labsが3月1日、ユーザーがERC-20トークンをイーサリアム(ETH)に交換し、ウクライナ政府へ直接寄付することができるインターフェースを発表した。

Uniswapはイーサリアムのブロックチェーン上に存在するDEXである。ユーザーは時間や場所を選ばず、トークンの取引やユーザー独自のトークンであるERC-20トークンを上場させることができる。またトークンを特定のプールに預けるだけで、Uniswapのガバナンストークンである「UNI」を報酬として得ることも可能だ。数あるDEXの中でも、Uniswapは高い流動性から人気を誇っている。

今回、Uniswap Labsが募金活動に協力したのは、ウクライナ政府がロシア軍による侵攻を受ける中、暗号資産での寄付を募ったことが背景にあるようだ。

ウクライナ政府は2月26日、Twitter上でビットコイン(BTC)やイーサリアムのアドレスを公開していた。政府関係者もこのアドレスをシェアしている。ブロックチェ―ンの記録によると、3月1日にはそれぞれ800万ドル、700万ドル相当の寄付を集めることに成功している。

そうした中、Uniswap Labsが開発したインターフェースによって上記の暗号資産だけでなく、ERC-20トークンでの寄付が可能となった。ユーザーは数回クリックするだけで任意のERC-20トークンをイーサリアムに交換し、ウクライナ政府のウォレットに直接転送することができる。

ウクライナ政府はポルカドット(DOT)の寄付にも対応し、創業者のギャビン・ウッド氏から500万ドル相当の暗号資産を受け取っている。今後はさらに多くの暗号資産を受け付ける予定だという。

ブロックチェーン分析会社Ellipticによると、ウクライナ政府とNGOに寄付された暗号資産の総額は2,000万ドルを超え、寄付の中には匿名組織が300万ドル相当のビットコインを送金した記録もあるという。

ウクライナへの寄付に関しては、Uniswapの他にもウクライナDAOが発足し、ウクライナの国旗のNFTが取引されるなど、様々な組織がウクライナ政府への支援を行っている。これらの寄付はウクライナ軍への装備品や食料、燃料資金などに充てられているという。

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株式会社techtec リサーチチーム

「学習するほどトークンがもらえる」ブロックチェーンのオンライン学習サービス「PoL(ポル) 」を運営。日本発のブロックチェーンリーディングカンパニーとして、世界中の著名プロジェクトとパートナーシップを締結し、海外動向のリサーチ事業も展開している。Twitter:@PoL_techtec