発行分と同等のドル資産保有が疑われていたテザー、新たに2億5000万ドル分が発行

米ドルによって価格が裏付けされると言われながら昨今信頼性が疑われていた仮想通貨テザー(USDT)が、新たに2億5000万ドル分発行されていたことが分かった。5月18日、各メディアが報じている。

テザーは、変動率の低い法定通貨などに対して価格を一定に保つ「ステーブルコイン」の代表として知られる仮想通貨だ。安定通貨として広く知られ、利用されていたテザーだったが、2017年に入ってある疑惑が浮上する。テザー社はテザー発行分のドル資産を保有していないのではないかという疑いが持ち上がったのである。テザー社は疑惑に対して外部から監査を受け入れて監査を公にするとしていたものの、米監査法人であるフリードマンLLP社との契約打ち切りを2018年1月27日に発表。さらに疑惑が深まる事態を招いていた。

また、2018年1月には、テザーとビットコインの価格のボラティリティが密接に関わっているとする匿名の分析レポートが発表された。レポートでは、2017年3月から2018年1月までのビットコインの価格上昇のうち48.7%は、テザーの新規発行から2時間以内に起こっていることを指摘し、テザーがビットコインの市場操作に利用されているのではないかという疑惑の声が上がっていた。

テザー社の対応には多くの批判が集まっているが、テザー社と密接な関係をもつビットフィネックス社は、現時点でのこうした疑惑・批判に対して法的な措置を辞さない旨を発表している。ゴールドマンサックスが出資するサークル社が発行する米ドルを裏付けとしたUSDCの発行が報じられたなか、テザー社は今後どのような対応を進めていくのだろうか。注目していきたい。

【参照記事】テザーが新たに2億5000万ドルのUSDTトークンを発行
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