国産ブロックチェーンのPlasm Networkが世界で初めてPolkadotのテストネットに接続成功

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日本発のパブリックブロックチェーン「Plasm Network」を開発するStake Technologies社が、Polkadotのテストネット「Rococo V1」への接続に成功したことを1月13日に発表した。これは世界初の事例になるという。

Polkadot(ポルカドット)は、Web3 Foundationによって設立されたオープンソースプロジェクトだ。主にブロックチェーンの抱える大きな課題の一つ「インターオペラビリティ問題」を解決すべく、イーサリアムの共同創設者であるGavin Wood氏を中心に開発が進められている。

インターオペラビリティ問題とは、異なるブロックチェーンに互換性がないことを意味する問題だ。Polkadotは、あらゆるブロックチェーンの「ハブ」として機能することで、異なるブロックチェーン同士を繋ぐことを目指している。

Stake Technologies社の開発するPlasm Networkは、このPolkadotに接続することを目指すブロックチェーンの一つだ。Substrateというフレームワークを活用することで、Polkadotへの接続を容易に行うことができる。

今回の発表では、Polkadotのテストネット(本稼働前の試験環境)にPlasm Networkが世界で初めて接続することに成功したというものだ。Polkadotに接続するブロックチェーンのことをParachainと呼ぶが、つまり、Plasm Networkはテストネットにおける世界初のParachainになったことを意味する。

Plasm Networkは、2020年8月時点で既にPolkadotのテストネット「Rococo V0」への接続に成功していた。今回は「Rococo V1」への接続となっている。V0がプロトタイプであったのに対し、V1はPolkadotで実際に使用される予定のプログラムコードで実装されているという。

Polkadotでは、Parachainとして接続できるブロックチェーンの数に段階的な上限を設けており、「Polkadot Parachain Auction」と呼ばれるオークションによって接続の可否が決定される。

Plasm Networkは、このオークションを経てPolkadotのメインネットにParachainとして接続することを2021年の最優先事項としてあげている。

【参照記事】Announcing Plasm Network Parachain on Rococo V1. | by Sota Watanabe | Plasm Network | Jan, 2021

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株式会社techtec リサーチチーム

「学習するほどトークンがもらえる」ブロックチェーンのオンライン学習サービス「PoL(ポル) 」を運営。日本発のブロックチェーンリーディングカンパニーとして、世界中の著名プロジェクトとパートナーシップを締結し、海外動向のリサーチ事業も展開している。Twitter:@PoL_techtec