SBIホールディングス株式会社は12月20日、欧州でデジタルアセット関連事業を行うBoerse Stuttgart Digital Exchange GmbHならびにBoerse Stuttgart Digital Ventures GmbHへの出資を発表した。両社はドイツ第2位の証券取引所を運営するBoerse Stuttgartのグループ会社で、ドイツならびに欧州でデジタルアセット関連事業を推進している。
Boerse Stuttgart Digital Exchange GmbHは、Boerse Stuttgart GmbH、Axel Springer SEおよびFinanzen.net GmbHの合弁会社で、ドイツ銀行法に準拠した初のデジタルアセット取引所「Boerse Stuttgart Digital Exchange(BSDEX)」を運営している。BSDEXはドイツ銀行法第2節第12項に基づく規制要件を満たしており、ブロックチェーン技術の活用によるポテンシャルと、金融機関として確立された信頼性を兼ね備えている。
Boerse Stuttgart Digital Ventures GmbHは、Boerse Stuttgartグループのデジタル化戦略を推進している。同社は子会社として暗号資産取引アプリ「BISON」を開発提供するSowaLabs GmbH、ならびにデジタルアセットのカストディアンであるblocknox GmbHを有しており、デジタルアセット分野における規制を遵守しつつ、次世代の金融に繋がる革新的な事業を展開している。
SBIグループは2016年から、デジタルアセットを基盤とした金融エコシステムの構築を開始している。2019年10月1日には、SBI証券が証券会社5社と共同で「一般社団法人日本STO協会」を立ち上げており、また2019年11月15日にはSBIレミットが米国Ripple社の技術を用いた日本-ベトナム間におけるブロックチェーンを活用した送金サービスを開始している。
SBIグループとBoerse Stuttgartグループは、日本を含むアジア、ならびに欧州におけるデジタルアセット事業のパートナーとして、ブロックチェーンを活用したグローバルなデジタルアセット金融エコシステムを構築するために連携していく考えだ。
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HEDGE GUIDE 編集部 Web3・ブロックチェーンチーム

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