スペイン最大の商業銀行グループであるサンタンデール銀行の、リップルネットワークを活用したモバイル決済アプリ「Santander One Pay FX」が4月13日からスペイン、英国、ブラジル、ポーランドの4ヵ国で配信中だ。2018年1月にはすでにリリースを発表しており、実際の配信が待ち望まれていた。
このアプリにはウォレットやP2P決済機能がついており、さらに国際送金がxCurrentを使って迅速に行えるようになるものだ。通常3日から5日ほどかかる銀行間の国際送金が、1日以内に完了するようになることは大きい。
サンタンデールグループのアナ・ボティン(AnaBotín)執行役会長は、こう述べる。「One Pay FXは、ブロックチェーン技術を活用して、迅速で安全な国際送金のソリューションを提供しています。現時点では欧州から欧州への送金は同日中に行うことができ、夏までにはさらに多くの市場に展開することも目指しています。」
欧州の大手銀行グループであるサンタンデールのような金融機関がリップルのソリューションを採用し、グローバルな支払いにおける摩擦を解消していくことは、リップルの目指す「価値のインターネット(情報のようにお金が動く)」確立への一歩にもなるだろう。
日本でも、住信SBIネット・スルガ・りそなグループが、リップルのxCurrentを利用した送金アプリ「Money Tap(マネータップ)」の配信を発表している。国際送金において、利用者の間で常に問題となっていた金融機関同士のタイムラグや正確性が、こういった事例によって改善されることを願う。
【参照サイト】Santander Launches First Mobile App for Global Payments Using Ripple’s xCurrent
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