Polkadotの創業者であるGavin Wood氏が、今後のロードマップについて説明したブログを5月18日に公開した。パラチェーンオークションの開始に先立ち、試験的に別のネットワークであるKusamaでのオークションなどが予定されている。
Polkadotは、異なるブロックチェーン同士を相互に接続するインターオペラビリティの実現に取り組むプロジェクトだ。Web3 FoundationとParityTechnologiesによって開発が主導されている。
今回Wood氏が公開したロードマップによると、Polakdotはパラチェーンの接続に向けて最終局面に入っているという。Polakdotに対して接続されるブロックチェーンのことをパラチェーンというが、接続できる数には上限が設けられている。
この枠を巡ってはパラチェーンオークションの開催が予定されており、オークションで枠を勝ち取るとPolakdotへの接続を実現することができる設計だ。
Wood氏は、パラチェーンの接続機能をローンチするには2つの条件があると説明。1つは外部の監査を終えること、もう1つはPolkadotの試験的なネットワークとして位置づけられているKusamaで先にオークションを成功させることになるという。
前者は既に開始しているといい、近いうちに終了する見込みとのことだ。後者も既に最初のパラチェーンが接続されたことを報告している。
今後の主な注力領域には、信頼性やリファクタリング、パフォーマンスといったテーマに言及した。現在のネットワークは、意図的に本来必要な処理性能の75%に抑えて稼働しているという。プログラムがより堅牢かつ高速なものにアップデートされると、処理性能の制限が解除されトランザクション量が理論値にまで上昇する予定だと説明している。
なおPolkadotは、日本でも5月19日に暗号資産取引所GMOコインでの取り扱いが開始されている。
【関連記事】GMOコインが取扱いを開始した仮想通貨ポルカドット(DOT)とは?
【参照記事】The Launch of Parachains. The staged launch of Polkadot is about… | by Gavin Wood | Polkadot Network | May, 2021
仮想通貨取引を始めるなら
株式会社techtec リサーチチーム
最新記事 by 株式会社techtec リサーチチーム (全て見る)
- 米Coinbase、NFTマーケットプレイスのβ版をリリース - 2022年4月25日
- イーサリアムが初の年間レポートを公開、16億ドルの財源やETH総発行量の0.3%を保有していることが明らかに - 2022年4月21日
- Meta、メタバースでのクリエイター向け販売手数料を47.5%に設定 - 2022年4月20日
- イーサリアム「The Merge」の実施が2022年後半に延期 - 2022年4月19日
- 「フォートナイト」運営のEpic Gamesにソニーが大型出資、メタバース事業に注力へ - 2022年4月15日