暗号資産業界のM&Aが前年比で131%増加

2021年に暗号資産の取引量は大きく増加したが、関連するM&Aの件数も急増していることがわかった。米暗号資産メディアThe Blockが12月20日に報じている。

The Block Researchのレポートによると、 暗号資産の関連分野におけるM&Aは20日時点で197件に上っており、この分野での過去最高件数を記録しているようだ。これは85件のM&Aを記録した昨年と比較すると、約130%の増加となっている。

また、件数の増加に伴いM&Aの取引額も大きく拡大したという。今年のM&A取引額は60億ドルを突破し、前年比で730%の伸びを示した。これは過去最高取引額なだけでなく、過去8年の同分野における取引総額の2倍に相当するようだ。

これまでにこの分野で行われた大規模なM&Aをランキング化すると、上位15件中12件が今年行われたものであることからも、暗号資産関連のM&Aの急増は明確であると言及している。

M&Aが急増した要因となっているのは、大手企業がサービス拡大のためにライバル企業の買収に乗り出したことだという。例えば、大手暗号資産取引所Coinbaseは、ブロックチェーンのインフラサービスを拡大するためにBison Trailsを非公開金額で買収している。また、暗号資産を中心とした金融サービスを提供するGalaxy Digitalは、暗号資産のカストディ事業を運営するBitGoを10億ドル超で買収した。

しかし、M&Aが活発化した要因はこれだけではなく、暗号資産に関連しない企業が暗号資産関連の企業を買収し始めていることも一因であるとされている。例えばクレジットカード決済大手のMastercardは、ブロックチェーン分析企業のCipherTraceの買収を発表したのが代表的だ。

また、ブティック型M&Aコンサルティング会社のアーキテクト・パートナーズが公開したレポートでも、暗号資産関連のM&Aが急増する背景が示されている。レポートによると、ブロックチェーンベースの分散型アプリケーション(DApps)の出現に伴い、現時点で暗号資産・ブロックチェーンに関連していない企業でも、新たなビジネスチャンスを伺って暗号資産関連企業を買収する動きが活発になっているという。

【参照記事】Crypto industry M&A activity surged 131% in 2021

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株式会社techtec リサーチチーム

株式会社techtec リサーチチーム

「学習するほどトークンがもらえる」ブロックチェーンのオンライン学習サービス「PoL(ポル) 」を運営。日本発のブロックチェーンリーディングカンパニーとして、世界中の著名プロジェクトとパートナーシップを締結し、海外動向のリサーチ事業も展開している。Twitter:@PoL_techtec