LINEの暗号資産事業およびブロックチェーン関連事業を展開するLINE Xenesis株式会社とLINE TECH PLUS PTE. LTD.は8月26日、ブロックチェーンサービス開発プラットフォーム「LINE Blockchain Developers」とデジタルアセット管理ウォレット「BITMAX Wallet」の提供を開始した。
LINEでは、2018年4月に「LINE Blockchain Lab」を設立し、ブロックチェーン技術を応用したdAppの開発や、P2Pネットワークによる分散システムや暗号化技術の研究を行ってきた。独自ブロックチェーン「LINE Blockchain(旧名称:LINK Chain)」を開発し、それをベースとした独自暗号資産「LINK」の発行や、暗号資産取引サービス「BITMAX」および「BITFRONT」の運営、また「LINE Blockchain」を基盤としたエコシステムを構築しサービス提供者とユーザーの共創関係の構築を目指すトークンエコノミー構想「LINEトークンエコノミー」など、グループ全体で様々なブロックチェーン関連の事業を進めている。
「LINE Blockchain Developers」は、「LINE Blockchain」を基盤にブロックチェーンサービスを簡単かつ効率的に構築することができる開発プラットフォーム。既存のサービスに手軽にブロックチェーン技術を導入することができ、独自のトークンエコノミーを構築することも可能だ。開発環境は、LINEの開発者向けポータルサイト「LINE Developers」を通じたWebベースの開発者用コンソールとなる。企業および開発者は、ブロックチェーンやセキュリティなどの技術的な問題ではなくUXの向上等に集中することができ、これによりサービスの品質向上が期待できる。
企業は、「LINE Blockchain Developers」の主な機能を活用することで、独自トークンの発行、キャラクターやアイテムおよび通貨などゲーム内資産のトークン化、取引履歴の透明性、データの収益化などを実現することができる。「LINE Blockchain Developers」で開発したサービス内のトークンやアイテムのトランザクションは、「LINE Blockchain Explorer(旧名称:LINK SCAN)」で確認ができる。
「BITMAX Wallet」は、デジタルアセットを管理するブロックチェーンウォレット。ブロックチェーンサービス内のトークンやアイテムなどのデジタルアセットをまとめて管理することができ、ユーザーは1つのウォレットで様々なブロックチェーンサービスを利用することができる。
従来のブロックチェーンウォレットは、作成のプロセスが煩雑で管理にも手間がかかるため、ブロックチェーンサービスを利用したいユーザーに対する障壁となり、ブロックチェーンサービス自体の普及が進まない要因の一つでもあった。「BITMAX Wallet」は、LINE IDさえ持っていればすぐに作成でき、また、LINE IDに紐づくため、ユーザーはLINEの友だちと手軽にデジタルアセットを送り合ったり、交換することも可能となる。
HEDGE GUIDE 編集部 Web3・ブロックチェーンチーム
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