文化財・美術品デジタル化サービスの「サビア」が株式投資型CFで資金調達開始、初日で目標金額クリア

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日本クラウドキャピタル株式会社が運営する株式投資型クラウドファンディング(CF)サービス「FUNDINNO(ファンディーノ)」で、文化財・美術品のデジタル化サービスや高精細画像の表示配信のクラウドサービスを展開する株式会社サビアが12月5日から募集による投資申込みの受付を開始した。目標募集額1008万円、上限応募額4005万円(1口9万、1人5口まで)に対し、同日午後5時時点で139人から1944万円(目標達成率192%)の申し込みがあった。受け付けは12月7日まで。

サビア社は2007年設立、文化財・美術品のデジタル化サービス「Art Scan」や高精細画像の表示配信のクラウドサービス「ArtPicks(アートピクス)」や凹凸を再現するレプリカ印刷サービス「KAIGA2.5」などを提供。同社のアーカイブ技術は主に5つに分類される。一つ目は、大判資料や大型絵画をもスピーディーに撮影しデジタル化する「アートスキャン」。二つ目が、明治・大正時代に使われていたガラス乾板をスキャンする「ガラス乾板スキャン」、三つ目が、スキャナやカメラを用いて立体的な文化財を3次元のデジタルデータを生成する「XRスキャン」。ここまでが一般的なアーカイブの作業となる。

「アートスキャン」「ガラス乾板スキャン」「XRスキャン」

同社が最も注力している四つ目の「KAIGA2.5」という高級レプリカ作成サービスは、絵画の金箔の光沢具合や油絵の凹凸といった立体感まで緻密に再現。この技術力は2018年に「アーカイブ学会」において技術賞を受賞しており、日本が保有するアーカイブ技術の最先端であると評価されている。五つ目は、スキャンした画像をインターネット上で公開する「アートピクス」だ。高解像度でスキャンした大容量なアーカイブ作品もブラウザ上で快適に閲覧できる、ネット配信に適したサービスとなる。

注力サービスの高級レプリカ作成サービス「KAIGA2.5」とスキャンした画像をインターネット上で公開する「アートピクス」

これら五つの独自サービスを組み合わせ、クライアントの依頼に最適なアーカイブ作業を、安全に、かつ低価格で提供。「これまでアーカイブできなかった作品もデジタル保存ができるようになる」と意気込む。ファンディーノでの資金調達で、東京進出と米国での事業強化を目指す。マイルストーンは2025年にバイアウト、売上高約7億円を想定。同年内に、高級レプリカの制作を約1800件、クラウドサービスを約300件の実施を計画している。

ファンディーノは、厳正な審査を通過した将来性あるベンチャー企業に投資ができる日本初の株式投資型CF。社会に必要とされる将来性のあるビジネスを投資で応援、成長を楽しみながら、新規株式公開(IPO)やバイアウト(M&Aなど第三者への売却)した際のリターンを期待できる。投資申し込みはAll-or-Nothing方式を採用しており、目標募集額に到達した場合のみ案件が成立、投資できる。未達の場合は案件が不成立となり投資できない。また、上限募集額に到達すると、募集期間中でも募集は締め切られる。

募集案件は、複数の公認会計士等が金商法に基づいた厳しい審査を実施、 審査を通過した案件のみを開示している。社内の審査会議では審査員全員の一致がないと通過できない。一方、ファンディーノを通じてベンチャー企業の株主および新株予約権者となった人には、当該企業が定期的にIR情報を発信していけるようサポートも行なっている。投資家数4万9117人、累計成約額40億6151万円、累計成約件数125件(12月5日現在)。

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※本記事は投資家への情報提供を目的としており、特定の企業・商品・ファンドへの投資を勧誘するものではございません。投資に関する決定は、利用者ご自身のご判断において行われますようお願い致します。

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HEDGE GUIDE 編集部 株式投資チーム

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