養豚プラントの設計・施工・コンサルティングの株式会社コーンテックは、株式会社日本クラウドキャピタルの株式投資型クラウドファンディングサービス「FUNDINNO(ファンディーノ)」で6月17日から6月19日まで募集による投資申込みの受付を実施する。目標募集額1250万円、上限応募額5千万円。1口 10万円、1人 5口まで。ファンディーノでは2019年11月に続き2回目の募集で、初回は目標募集額1千万円に対し投資家189人から3千万円を調達し成約した。なお、本案件はエンジェル税制適用(優遇措置A)を申請予定だ。
同社は、「配合プラントの構築」と「飼料マネジメント」を畜産農家ごとにコンサルティングし、畜産における手間とコストの削減を図るベンチャー企業。起業の背景に、畜産業では家畜の餌にかかる割合が経営コストの60%以上を占めるほど大きく、畜産の儲からない体質の要因となっていることがある。
餌のコスト高から経営状況の悪化を招き、後継者不足といった深刻な事態にまで発展しているため、同社はITを活用したサービス「コーンテック」で餌のコストダウンを実現する。既に全国100カ所以上の畜産事業者がこの仕組みを導入、20~30%以上のコストを削減し、経営改善を実現しているとアピールしている。
第1回目の資金調達で、大手上場会社(東証1部)が進めるプロジェクトへの導入へ向けた取り組み開始、6月からシステムのAI化に向け、IoT機器を活用したデータ取得の開始、助成金支援に強い大手上場企業や、畜産などの専門誌と共同で行うセミナーの開始に事業を進めた。特に、自家配合プラントに興味を持った大手食品系上場企業が進めるプロジェクトへの導入では、1社でプラント設計から飼料コンサルティングまでをまかなえる企業としてコーンテック社の実績が注目された。
また、畜産を行う上では、地域の様々な一次産業との連携が必要になるため、同社の仕組みを活用することで、地域連携にも貢献できることも評価に繋がった。さらに、今後開発する、人の「勘」や「経験」をAI、IoTに置き換え、高精度に効率の良い畜産を再現するというビジョンも、大手上場企業に賛同されたという。
今後は、IoT機器を活用して、家畜の体重、体温、外気温などをデータとして収集し、それをAIで解析していくことで、家畜の育成モデルを再現していくことを目標とする。そのため、6月から同社の顧客を対象にデータ取りや実証実験をスタートし、数年以内のプロダクト化を目指す。
将来は、IoT機器に5Gを活用することも検討中。広大な養豚場などでも通信環境右されずにデータが抽出でき、プロダクトの普及に寄与し、さらには海外展開にも応用できると構想している。
今回、コーンテック社が資金調達を行う「ファンディーノ」は国内初の株式投資型クラウドファンディングサービスで、累計成約額は国内取引量1位の32億1,518万円(2020年6月現在)。
投資家は、ファンディーノ上で一口10万円の小口からIPOやバイアウトを目指す企業の株式に投資することができ、投資後も投資先企業からのIR情報を定期的に確認することができる。
応募企業については、投資家保護の観点から詳細な調査とリスクの洗い出しを行うなど厳正な審査を行い、その審査方針は「将来的にスケールする可能性のある会社かどうか?」「革新性はあるか?」「独自性はあるか?」といったような明確な基準に基づいている。
審査は公認会計士等専門知識を有する者を中心とした専門家チームが行い、その後の審査会議においては多数決ではなく、会議メンバー全員一致で決定するという厳しい基準で審査を行っており、実際に審査を通過する企業は5%未満となっている。
ファンディーノで投資を実行するには、下記ウェブサイトで事前に登録を済ませておくことが必要となる。
【関連サイト】株式投資型クラウドファンディング「FUNDINNO」[PR]
【関連ページ】FUNDINNO(ファンディーノ)の評判・概要
※本記事は投資家への情報提供を目的としており、特定の企業・商品・ファンドへの投資を勧誘するものではございません。投資に関する決定は、利用者ご自身のご判断において行われますようお願い致します。
HEDGE GUIDE 編集部 ロボアドバイザーチーム
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