クラウドファンディング2.0を称するFiNANCiE(フィナンシェ)が、インフルエンサーマーケティング事業を手がけるBitStarとの協業開始を3月22日に発表した。クリエイターやインフルエンサーなどのNFT発行・流通・プロモーションをワンストップで支援するという。
フィナンシェは、ブロックチェーンを活用することでトークン発行型ファンディングサービスを展開するコミュニティサービスだ。これまでに、多くのトークン発行と販売を行なってきた実績を元に、NFTならではの演出や企画、国内外でのマーケティング支援を提供していくという。
BitStarは、国内最大級のタレントエージェンシーとして4000名を越えるインフルエンサーをネットワーク化している。今後、YouTuberなどのインフルエンサーを対象に様々なサービスを提供していく中で、NFTにも注目し新たな支援内容を追求する方針を決めたのことだ。
両社は、今回の協業に伴いNFTに関する次の取り組みを行なっていくと説明している。
- クリエイターへのNFT発行支援・運用管理(フィナンシェおよび外部ネットワーク両方利用)
- 国内・海外のメディア連携・プロモーション等の支援、NFTマーケティング支援
Bitstarの抱えるクリエイターおよびインフルエンサーを、昨今注目を集めるNFT市場に呼び込むことで双方のシナジーを実現していく狙いだ。フィナンシェは、自社の強みとして国内外のNFT市場に同時展開できる点をあげている。
国内では、フィナンシェのサービス内でオフチェーンによる日本円決済が可能になるといい、海外では主要なNFTマーケットプレイスと連携することでオンチェーン展開を実現するという。
NFTは、ユーティリティトークンと呼ばれる通常の暗号資産とは異なり、deedIDという識別子が付与されていることから唯一無二の存在としてトークンを発行することができる点が特徴だ。
この性質から、2020年末より金融資産としての価値が評価され、NFTオークションが活発に行われるようになっている。この流れを受け国内でも多くの事業者が参入する状況となっており、今回のフィナンシェだけでなく、ブロックチェーンゲームを運営するdouble jump.tokyoがスクウェア・エニックスとの協業を発表するなどしていた。
株式会社techtec リサーチチーム
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