米国のIoTセキュリティスタートアップTFA Labsは9月5日、米国政府の国家送電網を保護する技術試験に送電網にマルウェア感染していないことを検証するためにFactomを利用すると発表した。
国家の送電網プロジェクトにFactomを利用することで、米国エネルギー省(DOE)からおよそ20万米ドルの助成金を受け取り、デバイスの数百万のセキュリティを改善することを目指している。
TFA Labsは、Factomを利用したデバイスの正常性や利用状況などのデータをFactomブロックチェーンに保存することやデバイスに入っているソフトウェアにデジタルIDを割り当てることを検討しているとのことだ。ファイルがマルウェアに感染して外部から操作されると、個別のデータと一致しない暗号化ハッシュが生成されて、不正が検知される仕組みだ。
実験の第1段階は、ユースケースのプロトタイプを目指して3月まで続く。実験がフェーズ2に達すると、TFA Labsはデバイスメーカーとの連携や米国の国家送電網(DOE)から100万ドル近くの資金を得る。
Factomは他にも、住宅ローンの情報管理やカルテ、証明証書などの正当性を保証への利用が考えられている。
【関連記事】ファクトムとは?特徴・仕組み・購入方法
【参照記事】US Energy Department Funds Trial of Factom Blockchain to Secure Power Grid
仮想通貨取引を始めるなら
The following two tabs change content below.

HEDGE GUIDE 編集部 Web3・ブロックチェーンチーム
HEDGE GUIDE 編集部 Web3・ブロックチェーンチームは、Web3やブロックチェーンなどフィンテックに知見が深い編集部メンバーで構成。最新のニュースやコラム、Web3に関する基礎知識を初心者向けにわかりやすく解説しています。

最新記事 by HEDGE GUIDE 編集部 Web3・ブロックチェーンチーム (全て見る)
- DIMO、HAKUHODO KEY3と提携 日本市場で自動車データの新しい未来を築く - 2025年3月26日
- ReFiで広がるカーボンクレジット市場の未来― KlimaDAO JAPANの取り組みと展望【インタビュー】 - 2025年3月14日
- ReFi×インパクト投資×システミックデザインから見る、新しい経済システムと金融の未来(HEDGE GUIDE / IDEAS FOR GOOD Business Design Lab) - 2025年2月12日
- peaq、次世代AIインフラ企業iGam3の参加を発表 計算基盤の分散化で新たな経済圏へ - 2025年2月5日
- Xpansiv、炭素除去クレジットの専用取引市場を開設 - 2025年2月4日