イーサリアムの共同創業者であるVitalik Buterin氏が、暗号資産メディアBanklessのポッドキャストに出演し、イーサリアムの展望について語った。動画内では2021年の振り返りから始まり、イーサリアムのロードマップの進捗、大型アップグレードなどに触れている。
大型アップグレードは下記の5つが予定されている。
- The Merge(Proof of Stake、プルーフオブステーク)
- The Surge(Rollups and Sharding、ロールアップとシャーディング)
- The Verge(Verkle Trees、ヴァークルツリー)
- The Purge(History Expiry、履歴の失効)
- The Splurge(その他)
Vitalik氏は、現在のイーサリアムのロードマップを完了させるには6年ほど必要だとし、完了したとしてもイーサリアムが100%になることはないとしている。同氏は、The MergeとThe Surgeさえ完了すれば、イーサリアムは何世代にも渡って存続することができると言及した。
レイヤー1(現在のイーサリアムメインネット)は、多くのユーザーが直接使用できるシステムではなく、レイヤー2のエコシステムとレイヤー1のシャーディングを組み合わせることで、低コストの取引が可能であるとコメント。加えて、イーサリアムコミュニティが大事にしていることは「分散化」であり、突き詰めるとイーサリアムでは「分散化」が全てであることを強調した。
2021年12月には、The Mergeに向けたテストネット「Kintsugi(金継ぎ)」がローンチされており、2022年の第1もしくは第2四半期にPoSへの以降を目指す準備が着々と進められていることが明らかになった。The Mergeが完了すると、開発の進捗は60%まで進むとVitallik氏は語っている。
またVitalik氏は、地球温暖化への対策ができなければブロックチェーンは生き残ることができないとしている。完全にPoSに以降した場合、消費電力は現在のイーサリアムに比べ99%以上削減できるという概算をイーサリアム財団が出している。
【関連記事】イーサリアムとは?特徴・仕組み・購入方法
【参照URL】99 – Endgame | Vitalik Buterin
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