イーサリアムのコア開発者らは3月15日、第57回のコア開発者会議を開催した。会議では次期大型アップデートとなる「イスタンブール」の合意が交わされ、その詳細がGitHubにて公開された。
今後、5月までにイスタンブールの仕様を確定し、10月頃にメインネットワークのハードフォークを実施される。実装時期や実装項目については4月17日から18日にかけて独ベルリンにてさらに詳細が詰められる予定だが、現時点でProgPoW(Programmatic Proof-of-Work)の実装をはじめとする4つのEIP(Ethereum Improvement Proposals)が提案されている。
ProgPoWはASIC耐性を高めるコンセンサスアルゴリズムだ。イーサリアムは、環境へ悪影響を与えるとされるPoW(Proof of Work)から、より効率的で非中央集権的なコンセンサスアルゴリズムであるPoS(Proof of Stake)への移行を計画している。ProgPoWはこの移行が行われるまでの一時的な仕様だ。処理速度の高さから、ブロックチェーンのマイニングではASICマシンが利用されている。ASICはマイニングなどの特定用途に特化した集積回路で、一般的なPCが行うGPUマイニングに対して数千倍という能力を発揮する場合もあるという。
ProgPoWの採用はコミュニティの間でも賛否が分かれている。ハードフォーク前後ではフォーク通貨の価格が大きく変動する傾向がある。イーサ保有者は実装の進捗など注視しておくと良いだろう。
【参照記事】Ethereum Core Devs Meeting 57 Notes
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立花 佑
自身も仮想通貨を保有しているWebライターです。HEDGE GUIDEでは、仮想通貨やブロックチェーン関連の記事を担当。私自身も仮想通貨について勉強しながら記事を書いています。正しい情報を分かりやすく読者の皆様に伝えることを心がけています。
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