グレイスケールインベストメンツの2020年1-3月(第1四半期)のレポートによると、デジタル資産投資信託の資金流入額が過去最高値を記録した。特に、イーサリアム投信に対する機関投資家の関心が急激に増加している。
グレイスケールイーサリアムトラストに対する2020年第1四半期の資金流入額は1億1,000万米ドルとなった。この数字は過去2年間の合計流入額(9,580万米ドル)を上回っている。データによると、3月17日以降の3週に渡ってイーサリアム投信の流入額はビットコイン投信のそれを上回った。
グレイスケールは四半期レポートについて「今日の“リスクオフ”環境で、投資家がデジタル通貨資産クラスへのエクスポージャーを増やすために、最近の価格下落をいかに戦術的に活用したかを示している」とツイッターで指摘した。米取引時間の3月12日にビットコインは50%近く急落するなど、仮想通貨市場も影響を受けていた。
グレイスケールの10種類の投資信託の第1四半期の合計流入額は5億3,370万米ドルとなった。そのうち88%が機関投資家によるもので主にヘッジファンドが占めた。ビットコイントラストの四半期の資金流入額は3億8,890万米ドルとなり、以前の最高額2億5,480万米ドル(2019年第3四半期)を上回った。
グレイスケールビットコイントラスト(GBTC)は1933年証券法の下で米国証券取引委員会(SEC)に登録されたGrantor Trust(グランター・トラスト)であり、定期的に財務情報を開示する必要がある。GBTCは実際のデジタル資産に裏付けられており、ビットコインの循環供給の1.7%を保有している。この割合は2019年末から0.1%増加した。
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