中国最大の商業銀行である中国工商銀行(ICBC)は、「ブロックチェーン金融アプリケーション開発白書」を発行した。ICBCによると、中国の全ての国有銀行とデジタル巨人のほとんどが、ブロックチェーン技術の実装を計画している。4月22日、デジタル資産リサーチメディアThe Blockが伝えた。
中国工商銀行(ICBC)の金融技術研究所によると、ブロックチェーン関連企業420社が存在し、そのうち17%が金融領域に当たる。全ての国有銀行が、それぞれ貿易金融、サプライチェーン管理、決済、デジタル請求書、その他のアプリケーションの分野でブロックチェーンの導入を計画している。
バイドゥ、アリババ、テンセント、JDといった主要なテクノロジーの巨人は、それぞれ独自のブロックチェーンベースの金融アプリケーションを構築している。ICBCによると、これらの組織はノード管理者が限定されるパーミッション型のブロックチェーンインフラストラクチャを独自に導入しており、資金管理、サプライチェーン、証券発行、ロイヤリティポイントプログラムなどの管理に活用する。
総資産約4兆米ドルを誇る世界最大の銀行である中国工商銀行(ICBC)自身もまた、中国―ヨーロッパ間の貿易決済プラットフォームを構築しており、分散型台帳技術とスマートコントラクトを活用して貿易書類を当事者間で共有する計画だ。
白書によると、2019年末時点に中国のネット環境を管轄するサイバースペース管理局で、120のブロックチェーン金融サービスプロジェクトが登録されていた。
【参照記事】Most of China’s biggest banks are already using blockchains
HEDGE GUIDE 編集部 Web3・ブロックチェーンチーム
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