仮想通貨・ブロックチェーン業界特化の求人メディアwithBは7日、2019年に仮想通貨・ブロックチェーン業界において注目の分野に関する調査内容を公表した。調査によると、withBの2019年に注目している領域は、取引所・メディア・ゲーム分野だ。
withBは、ミスビットコインとして知られる藤本舞衣氏が顧問を務める企業だ。同社は、国内外における企業・人材をマッチングし、技術革新の一役を担うことを目指している。日本仮想通貨ビジネス協会(JCBA)に加盟する同社は、業界の企業と人材市場に精通し、独自の情報と知見を持つ。
2019年第1四半期は、停滞が続いた国内仮想通貨取引所に大きな動きが見られた年だった。コインチェックが営業を再開し、運営体制を変えた楽天ウォレットやTAOTAOが新規顧客の受付を開始した他、JRや電通、伊藤忠などの大手から出資を受けたディーカレットが新規に仮想通貨交換業に参入した。海外取引所も日本の仮想通貨市場の参入には意欲的だ。大手仮想通貨取引所OKCoinやKrakenなども日本の仮想通貨業界の盛り上がりを期待しているという。
仮想通貨メディア分野としては、米国大手仮想通貨メディアであるコインデスクの日本版をヤフー関連会社が開始し注目を集めている。新たな仮想通貨メディアも多数立ち上がっただけでなく、既存メディアのプレゼンスも高まっている。こうした状況に伴い、仮想通貨・ブロックチェーン業界では記者、編集者、ライターなどの需要が増えてきていることが報告された。
仮想通貨・ブロックチェーン関連のゲーム分野では、ブロックチェーンテクノロジーに精通している企業がブロックチェーンを利用してゲーム開発を行うだけでなく、ゲームの開発経験を持つgumiやメタップスなどが参入した。また、水面下でプロジェクトを進める企業については今後の発展に期待しているとのことだ。
こうした仮想通貨・ブロックチェーン企業では、人材確保が大きな課題だ。仮想通貨・ブロックチェーン業界の企業は、即戦力を求める傾向にあるが、新しい業界なために業界専門の知識を有する人材は少ないため、丁寧に教える企業が多いと藤本真衣氏は語る。仮想通貨・ブロックチェーン業界について興味のある方は、withB主催のブロックチェーン企業合同説明会に参加し、仮想通貨・ブロックチェーン業界で働くイメージを膨らませてみてはいかがだろうか。
【参照記事】2019年に仮想通貨・ブロックチェーン業界で伸びてほしい分野!30分野 全200社〜をリサーチ
立花 佑
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