6月18日に日本でも事業を開始した米暗号資産取引所Coinbaseが、ドイツでの取引所ライセンスを取得したことを6月29日に発表した。ドイツで暗号資産取引所のライセンスが発行されるのは初めての事例になるという。
ドイツ連邦金融監督庁(BaFin)は、Coinbaseをドイツ国内で最初の暗号資産取引所として認可した。ドイツでは2020年3月より、暗号資産の取引サービスを提供する際にライセンスを必要とする制度を導入している。
既にドイツ国内で事業を提供していた企業は、現在もライセンス取得に向けて動いているという。これは、日本でライセンス制度が導入された時と似たような流れだ。
今回ライセンスを取得したCoinbaseは、ドイツを拠点とするCoinbase Germany GmbHを設立し、数週間以内に事業を開始する予定だとしている。
Coinbaseの発表では、「ドイツは世界第4位の経済大国であり、暗号資産に対して明確な規制の枠組みを導入した唯一のEU諸国です。稼働しているビットコインのノード数は、米国に次いで第2位の国であることからも、暗号資産・ブロックチェーンに未来のある国だと捉えています。」と説明された。Coinbaseの欧州マネージングディレクターを務めるMarcus Hughes氏は、次のようにコメントしている。
「Coinbaseチームが何ヶ月にもわたって行ってきた努力により、今回ライセンスを取得することができました。ドイツの皆様へ安全でローカライズされた製品を提供できることを楽しみにしています。」
Coinbaseは、日本でも6月より正式に暗号資産取引所としての事業を開始している。日本での取り扱い通貨は、ビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)、ビットコインキャッシュ(BCH)、ライトコイン(LTC)、ステラルーメン(XLM)だ。なお、ドイツでの取り扱い通貨は明らかとなっていない。
【参照記事】Coinbase secures first crypto licence in Germany | by Coinbase | Jun, 2021
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