アジアでの海洋プラスチック対策推進へ初の大型投資

シンガポールの投資会社Circulate Capitalはこのほど、アジアの海洋プラスチック対策に投資するCirculate Capital Ocean Fund (CCOF)を通じて、南アジアならびに東南アジア地域の海洋プラスチック対策事業に1億600万米ドルを投資すると発表した。CCOFは、ペプシコやP&G、ダウ、ダノン、ユニリーバ、コカ・コーラ・カンパニーといったグローバル企業が出資して海洋プラスチック対策向けに組成された世界初のファンド。同社は、2020年初頭にも最初の投資先を決めるとしている。

世界の海洋プラの60%がアジアから流出
アジアは世界最大の海洋プラスチックの発生源で、世界の海洋プラスチック全体の60%がアジアから流出している。米国の海洋環境保護団体Ocean Conservancyによると、海洋汚染度の高い5カ国(中国、インドネシア、フィリピン、タイ、ベトナム)のプラスチックごみ処理に必要な資金は、トン当たり28~40米ドル不足している状態だ。

アジアの廃棄物処理業界におけるこのような資金ギャップを埋めるため、CCOFは廃棄物管理やリサイクル、サーキュラーエコノミーの推進に貢献する南アジアと東南アジアのスタートアップ企業や中小企業に対して、債券や株式の形で投資する。Circulate Capital社は既に200社以上を投資先候補としており、数週間以内に最初の投資先を決めるとしている。

Circulate CapitalのCEO Rob Kaplan氏は「私たちは、アジアの廃棄物・リサイクル業界への投資を通じて世界の海洋プラスチックを半減させることができるとともに、革新的な素材や技術への投資によってさらなる削減も可能なのです」とコメントしている。

【参考記事】Circulate Capital closes US $106M Fund to Protect Asia’s Ocean from Plastic

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木村 麻紀

木村 麻紀

環境と健康を重視したライフスタイルを指すLOHAS(ロハス)について、ジャーナリストとしては初めて日本の媒体で本格的に取り上げて以来、地球環境の持続可能性を重視したビジネスやライフスタイルを分野横断的に取材し続けている。
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