コミュニティICO Japanを運営する株式会社セームページは11月21日、ICOや仮想通貨に関する日本で初となるQ&Aサイト「Bitcoin talk Japan」をリリースした。
ICOはプロジェクトオーナーが発行するトークンを投資家が暗号通貨で購入することによって、従来よりも柔軟に資金調達を可能にしたスキームだ。今回リリースされた「Bitcoin talk Japan」ではICOに関連するプロジェクト情報やトピックの質問やコメントに評価制度を設けることで、信頼性の高い情報を交換が可能となる。海外ではこうしたサイトが存在するものの、日本でのICOに関する情報提供はTwitterやSlack、Telegramなど、運営者がコメントやユーザー削除・ブロックを行える媒体上で行われることがほとんどであった。
同社ではこうした状況に対して、「Bitcoin talk Japan」を通じて資金提供者やプロジェクトオーナーに向けたICO2.0のガイドラインを作成していくとしている。ガイドラインでは、プロジェクトを継続的に進めるためのトークンの売却制限や受給タイミングの取り決め、アドバイザーなどの外部メンバーの資金提供や参画の有無の明示、プロダクトに必要な資金だけを調達額に設定する、投資家は分散投資をこころがける、などプロジェクトオーナーと投資家の両者への啓蒙を進めていく狙いだ。
ICOは今話題の投資対象である一方、プロジェクトの成功有無や実際のプロダクトの有無に問わず巨額の資金を調達できてしまうこともある。そのため、プロジェクトオーナーが提供するホワイトペーパーにとどまらず、さまざまな情報をもとに客観的に投資対象にしてよいかを検討する必要がある。同サイトの試みを皮切りに業界全体の倫理観を高めていくことが求められている。
【サービスサイト】Bitcoin talk Japan
【関連ページ】ビットコインとは?特徴・仕組み・購入方法(BTC)
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HEDGE GUIDE 編集部 仮想通貨チーム

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