昨日のマーケットは株式市場は大きな変動なく推移。
本日の雇用統計の様相となっており、動きがあったのは米ドルと原油。米国債金利は10年が2.65%台まで低下しており、米ドルも金利低下に連れ安となった。
また中国が日本の排他的経済水域に五発のミサイルを落としたということから地政学リスクが意識され、円高の動きも再燃。ドル円は122円台後半まで下落しており、130円から134円台まで回復していたが、戻される形となっている。
また昨日はイギリスのBOE政策会合が行われ、予想通り0,5%の利上げとなり、1.75%へ。0.5%の利上げは27年ぶりの大きな引き上げ幅となったが、BOE政策会合で大事なのは、年末から来年末までリセッションが継続するという見通しを発表しており、また現在中央銀行が緩和政策の一環で買い入れていた国債を市場で9月から売却する方針も示しており、量的引き締めも同時に行うということはインパクトがあったか。
イギリスポンドは中央銀行の政策金利発表時から上昇したものの、すぐに一転下落に転じており、ポンド円は163円台から161円台前半まで大幅下落する動きとなっている。
昨日はOPECプラスで10万バレル追加増産ということを決定し、小幅な増産幅になっていたが、原油価格が昨日1バレル90ドル割れという動きになっており、足元のインフレ懸念の後退の流れが継続している。
仮想通貨市場は軟調な展開となっているが、そこまで大きな動きは出ておらず。
下落する角度も緩やかになっており、どちらかといえば上昇のための時間調整という動きとなっている雰囲気で、まだ上方向の目線は保持していいか。本日雇用統計があり、来週はアメリカのCPIも公表されるため、この辺りで相場が動けば仮想通貨が動意付く可能性があるだろう。
また現在はビットコインよりもイーサリアムだが、1,600ドル割れの水準まで調整しているがこちらも小幅下落といった程度で気にする必要はないだろう。オプションではイーサリアムのオプションで上のコールが買われているということは昨日お伝えしたが、ビットコインも上方向のコールが物色される動きも出ているようで、年末までには上昇に期待する向きが多いところ。
仮想通貨市場のニュースではBitpoint Japanでクレイトンが上昇するということが発表されたことや、アメリカのメタ社がインスタグラムで試験的にNFTを導入する方針を示している。
市場で影響しそうなところでは欧州の大手投資会社Brevan Howardの参加の仮想通貨投資ファンドが「BH Digital Multi-Strategy Fund」が総額1,300億円ほど資金調達を実施したことが報じられており、久しぶりに機関投資家ではいいニュースと捉えていいだろう。
ポジションとしてはドル円のショートを133円台後半で構築していたが、本日朝方に利益確定を行っている。また追加でNYダウショートを昨晩に構築している。
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中島 翔
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