昨日のマーケットは米国株式市場が大幅高。消費関連銘柄が上昇する中、大型銘柄も物色された動きとなっており、NASDAQ、NYダウともに大きく上昇する動きとなっている。
一方で米国債金利は10年金利を見ると、一時上昇する動きとなったものの、引けにかけてほぼ横ばいの水準まで低下。足元は2年ゾーンを中心に金利低下が顕著に見られる中、30年金利あたりの低下幅は2年金利と比較して緩やかな動きとなっている。
上記の動きは長短金利差の拡大を意味しており、引き続き株式市場にはいい材料となっている。
また昨日は原油が堅調に上昇する中でも株式市場や米国債金利、そして米ドルに波及しておらず、コモディティ、株式市場、債券市場、仮想通貨市場の相関が低下していることが伺えるため、今後トレードを行う場合は相関は気にせずに取引したほうがいいのかもしれないと感じた1日となった。
ドル円は117円台を維持する中、ユーロが堅調な展開となっており、ユーロ高の動きが継続している。
25日にアメリカではロシア国債の利払いを受け取ることができる特例措置を出していたが、その措置が失効となっており、ロシアのデフォルトが近づいてくる状況。
ロシアのデフォルトが起きたとしても実際影響は出るが軽微と言われており、一時的な株安等で反応した場合は買い場を作ると判断したほうがいいと考えている。
仮想通貨市場ではバブルとなっていたSTEPNだが、中国でのユーザーの取引を禁止すると運営が公表したことによりSTEPNのトークンであるGSTとGMTが暴落。SOLもSTEPNで使われていたこともあり連れ安となった。
ビットコインは28,000ドル付近まで下落する局面もあったが、結局レンジ内に回復する動きとなっており、短期的なロングが精算に追い込まれていたが、全体的に売りの取引量というのが低下してきていることはポイント。
トレード方法としては20,000ドル台前半までの下落の可能性も視野に入れつつ現在の水準でロングを構築し、31,000ドルのレジスタンスラインを突破したらそのままついていくというシンプルなトレードでいいのではないかと考えている。
ポジションはEURUSD、GBPUSD、AUDUSD、AUDJPYのロング、日経とS&Pのロングを構築している。
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中島 翔
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