ビットコインと金の価格の相関がますます強まっているという。8月7日付けでブルームバーグが報じている。過去1年間で0.496に過ぎなかったビットコインと金の相関が、直帰3か月間では最大0.827に達していたという。
2019年に入って以降、ビットコインと金は特定の日に価格変動が起きていることが指摘されており、過去1年間で見ると50%は同様の価格変動が起きていたとされている。しかも過去3か月間になると、5月8日以降では58%の時間で両者がほぼ同様に変動していることがわかった。データは統計的に有意ではないが、ビットコインが安全資産として捉えられ始めている可能性がる。
ブルームバークは3年前にも同様の現象について報道を行っている。しかし、当時はブレグジットによりポンドが下落していたにも関わらず、ビットコインはまだ安全資産として考えられていなかった。現在では、米中貿易摩擦や香港のデモ運動など、資産の避難先を求めるニーズが顕在化していることもビットコインの金の相関性の上昇を後押ししている節がある。
ビットコインが安全資産としての地位を確立すれば、今後、多くの人々が法定通貨と仮想通貨と分散して資産を保有する可能性も出てくる。しかし、今はまだビットコインが安全資産となったとは述べづらく、ハイリターンにだけ着眼した投資を行うべきではないことには注意が必要だ。
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立花 佑
自身も仮想通貨を保有しているWebライターです。HEDGE GUIDEでは、仮想通貨やブロックチェーン関連の記事を担当。私自身も仮想通貨について勉強しながら記事を書いています。正しい情報を分かりやすく読者の皆様に伝えることを心がけています。
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