米国の大手ECサイトを運営するAmazon(以下、アマゾン社)が11月28日、ブロックチェーン関連サービスAmazon Managed Blockchainをアマゾン社主催のカンファレンス「AWS re:Invent 2018」にて発表した。AWS re:Inventは、AWSにおける話題のトピックやAmazonの開発しているテクノロジーや製品を発表するイベントだ。ここ数年では、ビッグデータやAIなどがトピックに取り上がっている。
アマゾン社は、Amazon Web Services(以下、AWS)というクラウドを提供している。AWSは、パソコンの計算処理やデータベース、データの保管、アプリケーションなどのITリソースを要求分提供するサービスだ。AWSのようなビジネス向けクラウドを採用した企業は、ハードウェア導入に伴う投資資金やメンテナンスなどの作業にかかるコストを削減できる。
今回発表されたAmazon Managed Blockchainは、ブロックチェーン技術のHyperledger Fabricやイーサリアムに対応しており、ブロックチェーンネットワークへ参加するために必要な、セットアップ・管理を簡単にするサービスだ。現在は、Hyperledger Fabricにサービスが対応しており、イーサリアムは対応していない。
いまやブロックチェーンのサービスには世界の企業のみならず、中央銀行も注目している。トムソン・ロイターの報じた記事と知的財産の専門メディアIPR DAiLYのデータによると、中国大手EC企業のアリババやIBM、中国人民銀行がブロックチェーン関連の特許ランキングトップ10に入っており、日本ではソニーが26位、富士通が46位にランクインしている。
【参照記事】re:Invent 2018 / Andy Jassy Keynote / Amazon Managed Blockchain
【参照記事】Amazon Managed Blockchain
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HEDGE GUIDE 編集部 Web3・ブロックチェーンチーム

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