【ビットコイン投資初心者必見】リスクを抑えて利益を最大化する4つのトレード戦略とは?

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証券会社を経て、暗号資産(仮想通貨)取引所でトレーディング業務に従事した後、現在は独立して仮想通貨取引プラットフォームのアドバイザリーや、コンテンツ提供事業を運営する中島翔氏のコラムを公開します。

目次

  1. トレード戦略とは
  2. 1. アクティブトレードとは
    1-1. デイトレード
    1-2. スウィングトレード
    1-3. ポジショントレード
    1-4. スキャルピング
  3. 自分に合ったトレード戦略を

トレード戦略というのは様々な考え方や技術を整理してルール化したもので、従来の金融商品から新興の暗号資産(仮想通貨)まで脈々と受け継がれてきたものです。ルールにまとめてしまう事で、個別の取引で何をすべきか、ある程度明確化するメリットがあります。この記事では、暗号資産に特化したトレード戦略をご紹介していきます。

トレード戦略とは

トレード戦略とは、自身のトレード中に想定される行動計画のようなものです。トレードでは戦略に沿った行動する事で利益を最大化するよう努めます。戦略を前もって定めておくと、行き当たりばったりな判断をする機会が減少するため、結果としてリスクを抑えられる利点があります。

トレーダーの中には感情的になってトレードをしてしまい、大きなミスをしてしまう人も少なくありません。特に市場が予想外の動きをしてしまった時に衝動的になりがちで、これはベテラントレーダーでもなかなか克服できない傾向なので、初心者は特に注意しましょう。

そのため様々な状況下で取るべき行動を先に決め、トレードから感情を排除する必要があります。トレード戦略はそうした目的で立てるものです。

トレード戦略では、投資商品、インジケーターや分析ツール、エントリーや利確・損切のタイミング、ロット数などを決めます。その他にも、寝てる間はポジションを持ち越さない、などの個々人の生活面も決めておくことをおすすめします。そうすることで自分自身の生活に、無理のない形でトレードを組み込むことが出来ます。また、トレード戦略を作った後はデモトレードを利用してパフォーマンスをチェックしてみるのも良いでしょう。

トレード戦略と一口に言っても、アクティブトレードとパッシブトレードの2種類に大まかに分かれています。今回はアクティブトレードに焦点を当てて解説していきます。それでは、具体的なトレード戦略をご紹介していきます。

アクティブトレードとは

アクティブトレードというのは、頻繁にチャートを確認し、日々ポジションを取る手法です。代表例は、デイトレードやスキャルピングトレードと呼ばれる手法で、その他にも複数の種類に分かれており、それぞれトレード頻度が異なることが特徴です。パッシブトレードと比較すると、より多くの時間、市場を観察している必要があります。

1-1. デイトレード

デイトレードはアクティブトレードの中で代表的な方法です。デイトレードでは主に、ポジションのエントリーとクローズまでを同日中に完了します。従来の金融市場では取引時間が限定されているため、デイトレーダーは日中の値動きで利益を狙うことになりますが、暗号資産市場は24時間365日、常に動いているので取引時間に制限がありません。

デイトレードには相場を監視する負担が大きいというデメリットがあり、暗号資産市場ではなおのこと適切な管理が重要になります。特にボラティリティの高い暗号資産でトレードをする場合は、相場を頻繁にチェックする必要があります。

また、デイトレーダー主にプライスアクションやテクニカル分析を通してトレードのシナリオを立てることが多いです。短期間の相場の動きを予想する事は魔法ではなく、洗練された技術や経験に基づいているため、初心者には不向きな手法であるとも言えます。

1-2. スウィングトレード

スウィングトレードは、デイトレードよりも長い目線で行うトレードを指しています。ポジションを保有する期間は一日よりも長いものの、数日~数週間の値動きを利用して利益を狙います。

スウィングトレードではデイトレードよりも長い目で相場を見るため、テクニカル分析の他にもファンダメンタルの部分も組み込んで戦略を立てることができます。長い時間をかけて値幅を狙うため、デイトレードの様に常に相場を確認する必要がありません。そのため、比較的、初心者にもお勧めできる戦略です。

また、数ヶ月以上ポジションを保有するわけではないので、自分のポートフォリオを見失ってしまうというような事もありません。デイトレードほどのスピード感でトレードをする必要がなく、値動きに対処するまでに時間的猶予もあります。そのため、比較的冷静に、理性的なトレードを行える条件下で取り組めます。

1-3. ポジショントレード

ポジショントレードは前述の2戦略よりも長い目線でトレードする特徴があります。一般的には数ヶ月間かけてポジションを保有するので、年に数回ほどトレードをする形を取ります。ポジショントレードは長期的なトレンドの方向性を利用して利益を得ることを目標にしています。そのため日々の値動きをチェックする必要がありません。

チャートには、時間足が短いほどダマシが増え、インジケーターなどの指標の精度が落ちるという特性があります。一方で、上位足ではダマシが少なく、相場予想もより確実性が高まる傾向があります。

長期的なトレンドの方向性を知るためにはファンダメンタル分析が有効になりますが、インジケーターも合わせて利用することでより正確な分析が出来ます。長期的なトレンドと言えども、何かしらのタイミングでトレンドが反転する可能性もあります。そのような場合に備えて移動平均線などのインジケーターも組み込む事をおすすめします。

1-4. スキャルピング

スキャルピングは、デイトレードよりもさらに頻繁にトレードを行う方法です。スキャルピングトレーダーは数秒間の間に売買してしまう場合もあり、小さな値動きの範囲で取引を繰り返し、利益を積み上げて行きます。

例えば、スプレッドの小さな価格差を利用して利益を出すことも、スキャルピングの一つです。スプレッドのように、ほぼ確実に発生する価格差を捉え、淡々とプロセスを遂行できる人にはスキャルピングが向いているかもしれません。ただし、一度のトレードで狙う値幅が小さいため、大きなポジションでトレードできる大口投資家でないと利益は出しにくいでしょう。

スキャルピングは瞬間的に注文を通す必要があるため、流動性の高い市場が適しています。暗号資産のスキャルピングトレードなら、ビットコインやイーサリアムなどが狙い目でしょう。スキャルピングトレードは難易度が高いため、初心者の方はまずはスウィングトレードから始めることがおすすめです。

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自分に合ったトレード戦略を

ここではアクティブトレード戦略をご紹介しました。アクティブトレード戦略は、超短期間に売買を繰り返すスキャルピングから、長い目で利益を狙うポジショントレードまで様々です。

初心者の場合はスウィングトレードから始め、徐々に自分自身に合った戦略を見つけていく事をおすすめします。一度のトレードでどの程度の値幅を狙うかによって、ポジションのサイズや損切ラインの設定も変わっていきます。

トレードの上達には、むやみにトレードを繰り返すよりも、理論的に戦略を考えてからポジションを持つことが大切になります。今回の記事で紹介した戦略の中から自分自身に合うものを見つけたら、カスタマイズすることでより良い戦略を作っていきましょう。

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中島 翔

一般社団法人カーボンニュートラル機構理事。学生時代にFX、先物、オプショントレーディングを経験し、FXをメインに4年間投資に没頭。その後は金融業界のマーケット部門業務を目指し、2年間で証券アナリスト資格を取得。あおぞら銀行では、MBS(Morgage Backed Securites)投資業務及び外貨のマネーマネジメント業務に従事。さらに、三菱UFJモルガンスタンレー証券へ転職し、外国為替のスポット、フォワードトレーディング及び、クレジットトレーディングに従事。金融業界に精通して幅広い知識を持つ。また一般社団法人カーボンニュートラル機構理事を務め、カーボンニュートラル関連のコンサルティングを行う。証券アナリスト資格保有 。Twitter : @sweetstrader3 / Instagram : @fukuokasho12