Solana上のDeFiプロトコル「Alf Protocol」のポテンシャルとは?

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今回は、Solana上のDeFiプロトコル「Alf Protocol」について、大手仮想通貨取引所トレーダーとしての勤務経験を持ち現在では仮想通貨コンテンツの提供事業を執り行う中島 翔 氏(Twitter : @sweetstrader3 / Instagram : @fukuokasho12)に解説していただきました。

目次

  1. Solanaとは?
    1-1. Solanaの概要
    1-2. Solanaの特徴
  2. Solana上のDeFiプロトコル「Alf Protocol」
    2-1. Alf Protocolの概要
    2-2. Alf Protocolの特徴
  3. まとめ

これまで仮想通貨(暗号資産)は、中央集権型の仮想通貨取引所でのトレーディングが主要なユースケースとなっていました。現在ではDeFi(分散型金融)の発展により、DEX(分散型取引所)やレンディングプロトコルで仮想通貨の様々な運用が可能になっています。

Solanaエコシステム上のDeFiプロジェクトの一つとして、2022年第1四半期には「Alf Protocol」がローンチする予定です。誰でも仮想通貨SOLをAlf Protocolに持ち込んで、金利やガバナンストークンを稼げるようになります。今回は、Solana上のDeFiプロトコル「Alf Protocol」について、その概要や特徴を解説します。

①Solanaとは?

まずは、Solanaについての基本概要を解説します。

1-1. Solanaの概要

Solana 1
Solanaとは、スイスのジュネーブに本社を置くSolana財団によって2020年3月に正式にローンチされたブロックチェーンです。Solanaは急速に開発・利用が進んでいる数々のdApps(分散型アプリ)を、高い性能によって支えることを目的として開発されています。

Solanaはイーサリアムキラーの筆頭株と知られ、安価な取引手数料と高速な処理能力を可能にします。ローンチから約2年という短い期間にも関わらず、ネイティブトークンのSOLは時価総額ランキング8位(執筆時点)に位置し、注目度の高い仮想通貨です。

1-2. Solanaの特徴

①速い処理速度と安い手数料

Solanaは他のブロックチェーンと比べて処理速度が速く、取引コストも大幅に抑えられるとされています。具体的には、ビットコインのトランザクション処理数が7/秒、イーサリアムは15/秒であるのに対し、Solanaは50,000/秒と圧倒的な処理速度を誇っています。

Solanaはコンセンサスアルゴリズム「PoH(プルーフオブヒストリー)」を採用しています。ビットコインなどが採用している「PoW(プルーフオブワーク)」はノード間でトランザクションデータを証明し会う工程が必要となりますが、PoHでは取り引きを即座にタイムスタンプで証明することで大幅な時間カットとコスト削減を実現しています。

②レイヤー1のみで完結可能

イーサリアム等では「レイヤー2」を採用し、スケーラビリティ問題の解決を試みていますが、レイヤー2には脆弱性や透明性の問題があることが懸念されています。一方Solanaでは、トランザクション処理速度やブロック生成速度が非常に速いため、レイヤー1のみでの処理の完結が可能です。

③ステーキングが可能

ソラナにはステーキング報酬も存在し、長期間の保有によるインカムゲイン(ステーキング報酬)を得ることも可能です。

④Solana上のエコシステム

Solana

solana.com/ecosystemから引用

Solanaは高速、低コストなブロックチェーンであり、プラットフォーム上には400以上ものdAppsが構築されています。ユーザーはPhantomウォレットやAudiusウォレットを用意して、仮想通貨SOLを利用してこれらのアプリケーションを利用することができます。

下記はSolana上で構築されている注目プロジェクトの一部です。

  • Star Atlas(ブロックチェーンゲーム)
  • Secretum(メッセージアプリケーション)
  • Serum(分散型取引所:DEX)
  • Chainlink(分散型オラクルネットワーク)
  • USDC(ステーブルコイン)
  • USDT(ステーブルコイン)

②Solana上のDeFiプロトコル「Alf Protocol」

次に、Solana上に構築されている「Alf Protocol」について、解説します。

2-1. Alf Protocolの概要

Alf solana
Alf ProtocolはSolana上にネイティブに構築されている総合的なDeFiプロトコルです。Alf Protocolでは、レバレッジをかけないAlfMM(分散型取引所)とAAlf(オーバー担保型借入)機能も備えていますが、LP(流動性提供)によるイールドファーミングにレバレッジを掛けられる点が最大の特徴となります。

2-2. Alf Protocolの特徴

①最大200倍のレバレッジ

Alf Protocolでは最大200倍という高いレバレッジでの流動性提供が可能です。トレーダーや投資家にとっては、資本効率を高め、DeFi運用による利回機会を最大活用することができます。低リスク志向の投資家はレンディングプロトコルへの流動性提供で収益を上げることができますし、よりアクティブな運用をしたい投資家はハイレバレッジを効かせた流動性で様々なファーミングポジションを保有することができます。

②コンポーサビリティ(構成可能性)の実現

Alf
Alf Protocolの『流動性プール』はモジュールの一つとして、Solaris、Jet Protocolなどの外部プロトコルのインターフェイスでの運用が可能です。Alf Protocolは、流動性プロバイダーに収入を得る様々な方法を提供することにより、Solanaネットワーク全体の価値を高めようとしています。

③Solanaの処理速度を活かした清算機能

Alf ProtocolはSolana上に構築されているため、取引手数料を低減でき、一度に大量のリクエストを処理することが可能です。毎秒50,000件とされるSolanaの高い処理能力により、Alf Protocolで担保率の低下したポジションは速やかに清算されることができます。

④ベンチャーキャピタル(VC)との提携

Roadmap
Alf Protocolは著名なベンチャーキャピタル(VC)からの資金調達しているだけでなく、Dust Ventures、Zen Capital、Dib Ventures、Scorpioなどと、プロトコル開発を強化するための戦略的パートナーシップを締結しています。2022年第3四半期には機関投資家とのコラボレーションも予定されています。

③まとめ

膨大な処理能力と低コストが特徴のSolana上に構築されているAlf Protocolは、最大レバレッジ200倍の流動性提供機能を備えた、総合的なDeFiプロトコルとして注目されています。Alf ProtocolのCEOであるMatas Sauciunas氏は、SolanaのDeFiにとってのホームページを目指すと語っているように、ロードマップ上にある様々な機能(レンディング、レバレッジファーミング、アービトラージダッシュボード、DAO、オプション)がリリースするにつれて、Alf Protocolにデポジットされる資金量(TVL)も増加していくことになるでしょう。

Alf Protocolが構築されているSolanaの仮想通貨SOLは、国内では仮想通貨取引所FTX Japanで購入することができます。興味のある方はこの機会にFTX Japanの口座を開設して、Alf ProtocolでのSOLの運用を検討してみてはいかがでしょうか。

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中島 翔

一般社団法人カーボンニュートラル機構理事。学生時代にFX、先物、オプショントレーディングを経験し、FXをメインに4年間投資に没頭。その後は金融業界のマーケット部門業務を目指し、2年間で証券アナリスト資格を取得。あおぞら銀行では、MBS(Morgage Backed Securites)投資業務及び外貨のマネーマネジメント業務に従事。さらに、三菱UFJモルガンスタンレー証券へ転職し、外国為替のスポット、フォワードトレーディング及び、クレジットトレーディングに従事。金融業界に精通して幅広い知識を持つ。また一般社団法人カーボンニュートラル機構理事を務め、カーボンニュートラル関連のコンサルティングを行う。証券アナリスト資格保有 。Twitter : @sweetstrader3 / Instagram : @fukuokasho12