Securitize, Inc.は2月24日、Pacific Stock Transferの買収を発表した。
買収によりSecuritizeは120万以上の投資家口座と3,000社以上の非公開および上場企業を顧客として有する、米国において口座数でTOP10のトランスファーエージェント(証券代行業者)となった。また、大手トランスファーエージェントのなかで株式をデジタルで発行・管理できるのはSecuritizeが初で唯一となる。
Pacific Stock Transferの買収は、ニューヨーク証券取引所で取引されるような株式を含む、あらゆる証券の発行・管理をデジタル化する重要な一歩だとしている。買収後も、Pacific Stock Transferは現行のブランドの事業とサービスを継続。同社の企業顧客とその投資家は、Securitizeの技術により資金調達や二次流通の新たな機会、デジタル化された株式管理による効率化など、より良いサービスを利用できるようになるという。
Securitizeは、株式のトークン化によるメリットとしてすべての取引をリアルタイムで確認することを挙げている。書類や中央集権的なデータベースがなく、取引は瞬時に実行されるため、不必要なコストや人為的ミスを削減し、企業とその株主にとってより経済的で安全、スムーズな体験を提供することができるとしている。
Securitize CEO Carlos Domingo氏は、「今回の買収により、Securitizeはより多くの企業に株式のデジタル化という価値を届けやすくなります。金融業界全般にとっても、紙による手続きをデジタルネイティブなものに変えていく『ブロックチェーンによる橋渡し』となるでしょう」としている。
【参照記事】米Securitizeが、米大手トランスファーエージェントのPacific Stock Transfer社を買収

HEDGE GUIDE 編集部 Web3・ブロックチェーンチーム

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