ビットコイン価格が下落しても利益を出せる「ショート(空売り)」とは?

暗号資産(暗号資産)投資には、資産を購入して値上がりからキャピタルゲインを得る「現物取引」と、証拠金(保証金)を担保に取引所から資金を借りて、元手資金の数倍を運用できる「レバレッジ取引」があります。

レバレッジ取引は、買いから入るロングポジションと売りから入るショートポジション(空売り)があり、値上がり・値下がりの双方で利益を狙えます。ここでは暗号資産取引所bitFlyerでビットコインの空売りを行う方法について解説します。

目次

  1. bitFlyerの3つのポイント
    1-1. セキュリティNo.1評価の暗号資産取引所
    1-2. 利用率国内No.1のスマホアプリ
    1-3. ビットコイン取引量国内No.1の「bitFlyer Lightning」
  2. レバレッジ取引とは?
  3. レバレッジ取引の基本的な流れ
  4. bitFlyer Lightningでビットコインを空売りをする方法
    4-1. 証拠金を預け入れる
    4-2. 新規注文をする
    4-3. ポジション(建玉)を保有する
    4-4. 決済注文をする
    4-5. 自身の取引を振り返る
  5. レバレッジ取引の注意点
    レバレッジ取引のリスク管理方法
  6. まとめ

①bitFlyerの3つのポイント

1-1. セキュリティNo.1評価の暗号資産取引所

bitFlyerは、株式会社bitFlyerが運営する暗号資産(暗号資産)取引所です。国内の主要メガバンクやベンチャーキャピタル(SMBCベンチャーキャピタル、みずほフィナンシャルグループ、三菱UFJキャピタル等)から出資を受けています。bitFlyerは2014年の創業以来一度もハッキング被害に遭っておらず、顧客保護や強固なセキュリティ確保に力を入れています。Sqreen社の調査によると、世界140 の暗号資産取引所の中でセキュリティNo.1の評価を獲得しています。

1-2. 利用率国内No.1のスマホアプリ

bitFlyerのスマホアプリ「bitFlyerウォレット」から、「販売所」にアクセスして暗号資産を売買できます。また、取引所やLightning Futures、Lightning FXもアプリから利用できます。その他にも、実店舗でのビットコイン決済やTポイントとビットコインの交換、ショッピングの還元ポイントをビットコインでもらえる機能も管理できます。同社の提供サービスを網羅するbitFlyerウォレットは、マクロミルによる調査で「暗号資産アプリ利用率国内 No.1」に選ばれています(調査期間:2020年8月7日~ 2020 年8月24日)。

1-3. ビットコイン取引量国内No.1の「bitFlyer Lightning」

bitFlyerは「販売所」と「簡単取引所」、そして証拠金取引など高度な注文が可能な「bitFlyer Lightning」を提供しています。bitFlyer Lightningは「現物取引(BTC/JPY、ETH/JPY、ETH/BTC、BCH/BTC)」と「差金決済(BTC-FX/JPY)」、そして「先物取引(BTC/JPY)」に対応しています。ビットコイン取引量は国内No.1を維持しています(Bitcoin 日本語情報サイト調べ、2019年国内取引所の総月間出来高)。また、販売所では9種類(ビットコイン、イーサリアム、XRP、ビットコインキャッシュ、ライトコイン、リスク、イーサリアムクラシック、モナコイン、BAT)の暗号資産を売買できます。

②レバレッジ取引とは?

レバレッジ取引は証拠金に対して数倍の資産を売買し、決済時に差額の現金のみを受け取る方法(「差金決済」という)です。例えば10万円を証拠金として預け入れて、その2倍の20万円相当の暗号資産を取引することも可能です。ショート(売り)から入ることもできるので、下落相場でも利益を狙うことができ、市場の価格変動(ボラティリティ)を最大限に活用することができます。しかし、取引できる金額が大きくなるため、損失が膨らんで証拠金維持率が閾値を下回ると自動的に資金が清算(ロスカット)されるリスクもあります。

③レバレッジ取引の基本的な流れ

レバレッジ取引はまず、「新規注文」を行い、注文が約定(やくじょう:注文が執行され売買が成立)した段階で「ポジション(未決済建玉)」を保有します。取引所からお金を借りて取引をしているので、必ずその「ポジション(未決済建玉)」は反対売買をして閉じる必要があります(ポジション・クローズ)。ここでの注文を「決済注文」といいます。

No. アクション 手数料
STEP 1 新規注文、約定 無料
STEP 2 建玉の保有(ロング・ショートポジション) 1日あたり建玉×0.04%
(STEP 2.5) 損失の拡大(証拠金維持率の低下)によるロスカットルールの発動 無料
STEP 3 決済注文、約定 無料

つまり、買い(売り)の新規注文を保有して、売り(買い)の決済注文でポジションを解消するという流れになります。決済注文が約定した時点で、新規注文時との差額が日本円で受け渡されます。ポジションの含み損が膨らんで証拠金維持率が一定水準を割り込むと、強制的に「決済注文」が発動する仕組みをロスカットルールと呼びます。ビットフライヤーは証拠金維持率が50%以下になった場合にロスカットルールが発動します。

④bitFlyer Lightningでビットコインを空売りをする

ここからは、ビットコインの空売りをする場面についてご紹介します。ビットコインは8月17日に132万円に到達しました。仮にこの時点が一旦の天井と考えて、38.2%フィボナッチリトレースメントと200日移動平均線が交差しそうな100万円をターゲットに下落すると予想するとき、ショート(空売り)を仕掛ける選択肢が考えられます。
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例えば30万円の資金がある場合、レバレッジ取引では30万円を証拠金としてレバレッジ倍率分(ビットフライヤーの場合最大4倍)の金額の取引が可能です。1BTCあたり約120万円の時点でも、レバレッジ取引であれば約30万円の資金で1BTC分の取引ができるわけです。

空売りを仕掛け、想定通りビットコイン価格が120万円から100万円まで下落した場合、差益20万円×1 BTC=20万円のリターンが得られます。

4-1. 証拠金を預け入れる

Lightning 画面左上の「メニュー」から「入出金」を開き、「Lightning FX/Futures証拠金」のタブを選択して証拠金をお預け入れください。取引画面に「預入証拠金」が反映されます。預入証拠金の最大 4 倍の金額までお取引することが可能です。
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4-2. 新規注文をする

bitFlyer Lightning chat
上図はbitFlyer Lightningのトレードツールです。bitFlyer Lightningは、サイドメニューから経済指標カレンダーやランキングを見たり、取引レポートや証拠金・入出金管理などが行えます。その他にも、取引に必要な「チャート・板・損益・ポジション・発注画面・歩み値情報・ニュース・注文パネル・注文状況・取引履歴・チャット」を一つの画面で網羅しています。bitflyer-lightning-order-3
注文方法はいくつかありますが、まずは基本となる「指値注文」を覚えておきましょう。「数量」と「価格」を入力し、「売り」ボタンをクリックしましょう。注文が約定すると「売り」ポジションを保有した状態になります。

なお、「指値注文」は購入、もしくは売却する価格を指定して注文する方法です。マーケット価格が指定した価格に到達した時点で、約定する注文方法です。その他にもbitFlyer Lightningでは、「ストップ注文、逆指値、OCO即取引、IFD、IFDOCO、トレーリングストップ、ストップリミット注文」も利用できます。トレード戦略に応じて、徐々に覚えていくと良いでしょう。

暗号資産投資の初心者がビットコイン投資を始める前に知っておきたい7つの注文方法とは?

4-3. ポジション(建玉)を保有する

Bitflyer lightning
「トレード画面」では純資産額や証拠金維持率など、口座状況を閲覧することができます。保有ポジションの銘柄ごとの状況、損益合計は「注文」欄で把握できます。

レバレッジ取引の主な手数料は、ポジション(未決済建玉)の管理費用として発生する「スワップ手数料(ポジション手数料)」です。ポジションを決済せずに翌日に持ち越した場合に発生します。bitFlyerではポジション(未決済建玉)の評価額に対して、1日あたり0.04%前後のレバレッジ手数料がかかります。この手数料は、決済が完了するまで24時間ごとに発生し、ポジション決済後にまとめて支払います。

4-4. 決済注文をする

ポジションを閉じるために、現在保有しているポジションの反対売買のオーダーを出して決済します。保有建玉と「同じ数量」の反対売買を、手入力で行う必要があります。例えば、0.2 BTCの買いポジションの場合は0.2 BTCの「売り」戻し、0.5 BTCの売りポジションの場合は0.5 BTCの「買い」戻しをすることで決済できます。

決済注文は、古い建玉から順に決済していき、保有建玉を超えた分の注文数量は新規注文となります。

4-5. 自身の取引を振り返る

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以上で、レバレッジ取引の流れは終了です。新規注文→ポジション保有→決済注文で一連のプロセスとなります。損益など取引の状況は「お取引レポート」で把握できます。bitFlyer Lightning画面左上の三本線のマークをクリックして選択しましょう。

⑤レバレッジ取引の注意点

レバレッジ取引では、含み損が膨らんだ場合に暗号資産取引所に預託した証拠金や追加の損金を支払わなければならない場合があります。ビットフライヤーをはじめとする暗号資産交換業者は、ロスカットを強制発動させることで顧客資産を守る制度を採用しています。しかし、相場の状況等によっては預託された証拠金以上の損失が発生し、追加の損金を支払わなくてはならないケースもあります。証拠金維持率に常に注意を払うようにしましょう。

レバレッジ取引のリスク管理方法

ストップロスオーダー

ロスカットのリスクを回避するための方法として「ストップロスオーダー」があります。ストップロスオーダーとは相場の急変に備えて「損失確定(損切り)」のルールを決めておく方法で、ポジションを決済する価格を予め設定しておく「逆指値注文」や、トリガー価格に到達すると成行注文が発注される「ストップ注文」があります。ストップロスオーダーを設定しておくことで、損失を限定できる場合もあります。しかし、逆指値注文が約定しないケースや、取引所の急なメンテナンスなどでストップロスが機能しない事態も起こり得ます。

適切なポジションサイズの設定

投資において、1回のトレードに関するリスクを資産(ここでは証拠金)の2%以内に抑えるというセオリーがあります。投資を行う上で安定した収益を狙うために、連敗をしても口座資産に大きな影響を及ぼさない程度の損失幅を設定するよう心がけましょう。1回のトレードにおけるポジションサイズを抑えることで証拠金維持率を高く維持でき、ポジションの含み損が膨らんだとしてもロスカットが発生するリスクを抑えることもできます。

ロスカットルール

レバレッジ取引の場合、わずかな価格変動でも損失が膨らむ危険性があります。bitFlyerでは、証拠金維持率が50%を下回るとロスカットルールが発動します。証拠金維持率は、保有中のポジションに必要な証拠金と預入資金のバランスを意味します。

証拠金維持率の計算式は上図の通りですが、簡単に言えば、保有しているポジション評価額が50万円であれば、100万円(2倍)以上の「証拠金+建玉証拠金」を維持する必要があります。

⑥まとめ

レバレッジ取引は手持ちの資金が小さくても、証拠金を取引所に預けることで、大きな利益を獲得できる取引方法です。しかし相場の状況によっては証拠金以上の損失を被るリスクがあります。ロスカットルールやリスク管理方法を理解しないままレバレッジ取引を行うことは、資産を危険に晒すことになります。リスクを少しでも軽減するためにも、レバレッジ取引について最低限の知識を身に付けてから始めましょう。

2017年末にビットコインが200万円を越えた時期に、多くの新規ユーザーが参入しました。しかし、2018年11月までにビットコインは30万円まで下落しました。現在までにビットコインは100万円に回復していますが、これからビットコインを購入する方は今後どのような値動きになるかを検討し、購入時点に利益確定・損切りポイントを決めてから資金を投入しましょう。

ビットコインに今すぐ投資するつもりはなくとも、突然生じる購入チャンスに備えて指値注文を出しておくこともできます。まずはアカウントを開設し、暗号資産取引に必要な本人確認プロセスを済ませておきましょう。

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HEDGE GUIDE 編集部 暗号資産・ブロックチェーンチーム

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