再生エネルギー関連の注目銘柄は?個別株・投資信託で各3本を紹介【2022年1月】

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SDGs・脱炭素・海洋プラスチックごみなど、環境関連の言葉を多く目にするようになりました。環境問題の解決や持続可能な開発のために、再生エネルギーへの注目・関心は高まっています。

今回は主要な再生エネルギー関連の個別銘柄と投資信託を3つずつ紹介します。社会問題の解決の観点からも、投資の観点からも、今後注目される領域の銘柄です。

※2022年1月19日時点の情報をもとに執筆しています。最新の情報は、ご自身でもご確認をお願い致します。
※本記事は投資家への情報提供を目的としており、特定の銘柄・金融商品への投資を勧誘するものではございません。投資に関する決定は、利用者ご自身のご判断において行われますようお願い致します。

目次

  1. 再生エネルギー関連の個別株式3銘柄
    1-1.ウェストホールディングス
    1-2.イーレックス
    1-3.レノバ
  2. 再生エネルギー関連の投資信託3銘柄
    2-1.eMAXIS Neo クリーンテック
    2-2.三井住友DS-グローバルGX関連株式ファンド(愛称:The GX)
    2-3.SBI GS Nex Gen
  3. まとめ

1 再生エネルギー関連の個別株式3銘柄

再生エネルギーを事業領域とする国内銘柄を3つ紹介します。

1-1 ウェストホールディングス

銘柄 ウェストホールディングス
証券コード 1407
株価 3,280円
最低投資金額 328,000円
配当利回り(会社予想) 1.68%
株主優待 なし

※2022年1月19日のデータ

ウェストホールディングスは、再生可能エネルギー事業を展開する、ウェストグループの持ち株会社です。グループの事業領域は、メガソーラー開発や産業用太陽光発電などの再生エネルギー領域が中心で、省エネ事業や電力事業も展開しています。トータルエネルギーソリューションを通じたSDGsの推進により、持続可能な社会づくりへ貢献することがグループビジョンです。

メガソーラー開発は300ヶ所以上の実績があり、日本特有の地形に応じたメガソーラーの建設ができるノウハウを保有しています。産業用の太陽光発電は30坪程度のスペースで導入できる仕組みで、空きスペースの有効活用につながります。

同社の株価は2021年の11月まで上昇を続けてきましたが、直近では下落に転じています。

1-2 イーレックス

銘柄 イーレックス
証券コード 9517
株価 1,565円
最低投資金額 156,500円
配当利回り(会社予想) 1.28%
株主優待 なし

※2022年1月19日のデータ

イーレックスも再生エネルギー事業で注目されている企業の1つです。燃料事業、発電事業、トレーディング事業、小売事業の4つの事業を展開しています。

イーレックスの軸となるのはバイオマス燃料事業で、バイオマス発電を国内で初めて運転を開始しました。バイオマスとは動植物から生まれたエネルギー資源で、CO2を増加させずにエネルギーを生み出せる発電方法です。イーレックスは良質で低価格なバイオマス燃料を調達するため、マレーシアやインドネシアなど、多様な地域のサプライチェーンの構築に努めています。

同社の株価は2021年8月までは上昇傾向でしたが、その後にもみ合いの展開となり、12月から下落傾向となっています。

1-3 レノバ

銘柄 レノバ
証券コード 9519
株価 1,598円
最低投資金額 159,800円
配当利回り(会社予想) 0.00%(無配)
株主優待 オリジナルQUOカード

※2022年1月19日のデータ

レノバは再生可能エネルギーの発電施設の開発・運営を手掛ける会社です。具体的にはバイオマス・太陽光・風力・地熱・水力などが事業領域です。これらの再生可能エネルギーを組み合わせ、マルチ電源として開発することに取り組んでいます。

SDGsに関しても、「2030年までにCO2を1,000トン削減する(累積値)」と宣言しています。また学生に対して教育も行い、中高生に対して気候変動や再生可能エネルギーに関する学びの場を提供します。

配当利回りが0%となっていますが、レノバは配当金を出さない無配銘柄となっています。その代わりに株主優待制度があり、保有株式数と保有期間に応じて、300円~30,000円相当のQUOカードがもらえます。

同社の株価は2020年10月から上昇傾向でしたが、2021年12月からは下落に転じています。

2 再生エネルギー関連の投資信託3銘柄

ここからは、再生エネルギー関連の銘柄に投資を行う投資信託を3つ紹介します(信託報酬の表記は全て税込です)。

2-1 eMAXIS Neo クリーンテック

基準価額 8,891円
純資産 28億1,900万円
信託報酬 0.792%以内
分配金 現時点で実績なし(決算は年1回)

※2022年1月18日のデータ

2021年7月に運用がスタートした投資信託で、低コストで知られる「eMAXIS」シリーズの銘柄です。日本を含めた世界のクリーン・テクノロジー関連の株式に投資を行います。

ベンチマークとする指数は「S&P Kensho Cleantech Index」です。この指数はスタンダード・プアーズ社が算出するもので、環境に配慮した方法でエネルギーを産出するテクノロジーや製品に特化している企業のパフォーマンスを測定します。具体的には太陽光発電、風力発電、水力発電、地熱発電となっています。

純資産額はまだ28億円と始まったばかりのファンドであり、今後ファンドとして成長できるか注目です。

2-2 三井住友DS-グローバルGX関連株式ファンド(愛称:The GX)

基準価額 9,759円
純資産 111億5,100万円
信託報酬 1.58%
分配金 現時点で実績なし(決算は年1回)

※2022年1月18日のデータ

2021年5月31日に運用がスタートしたファンドで、環境関連のテクノロジーの進化や政策の変化により、今後の成長が期待できる「GX」関連の銘柄に投資を行います。

GXとはグリーン・トランスフォーメーションの略で、DX(デジタル・トランスフォーメーション)の環境バージョンに該当する言葉です。GXは再生可能エネルギーを推進することで社会経済を変革し、脱炭素社会の実現を目指す概念です。脱炭素の動きは欧米を中心に加速しており、今後日本の企業においても重要な経営課題となると予測されます。

こちらのファンドが投資をする分野は、電気自動車(EV)、脱プラスチック技術、水素関連技術、再生可能エネルギーなどです。

2021年の基準価額は10,000円~11,500円の間で推移をしており、純資産は110億円以上に達しています。

2-3 SBI GS Nex Gen (代替エネルギー)

基準価額 7,028円
純資産 3億5,600万円
信託報酬 0.48%
分配金 実績なし

※2022年1月19日のデータ

SBI GS Nex Genとは、テクノロジーの進化や社会の変化により恩恵を受けると考えられる、次世代の企業に投資を行う投資信託のシリーズです。こちらの銘柄はシリーズの1つであり、米国の代替エネルギー会社に投資をします。この他にEV(電気自動車)、高成長DX、先端医療、次世代通信の銘柄があります。

代替エネルギーファンドで組み入られている銘柄は、テスラ、ニオ、エヌビディア、アップル、フォード・モーターなど。2021年8月21時点で、111の銘柄に投資をしています。

2021年8月末に運用が始まり、基準価額は10,000円~12,000円の間で推移しています。

まとめ

代替エネルギー関連の個別銘柄と投資信託について、注目銘柄を3つずつ紹介しました。太陽光発電やバイオマス燃料などの事業を展開する国内の個別銘柄、海外の関連銘柄に投資をする投資信託などがあります。

これまで再生エネルギーはヨーロッパが中心でしたが、今後はアメリカや中国も本格的に乗り出すと推測され、化石燃料からのシフトはますます進むと思われます。たとえばアップルはサプライチェーンの企業にもカーボンニュートラルを求める方針であり、国内企業も無関連ではいられません。

再生エネルギー関連の銘柄が今後どの程度パフォーマンスを伸ばすのか、市場の関心を集めています。

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