仮想通貨ポルカドット(DOT)はイーサリアムを脅かすか?機能や目的について解説

今回は、イーサリアムのライバル通貨とされるポルカドット(DOT)について、大手仮想通貨取引所トレーダーとしての勤務経験を持ち現在では仮想通貨コンテンツの提供事業を執り行う中島 翔 氏(Twitter : @sweetstrader3 / Instagram : @fukuokasho12)に解説していただきました。

目次

  1. イーサリアムキラーとは?
  2. ポルカドットの概要
  3. ポルカドットの特徴
  4. ポルカドットの優位性
  5. ポルカドットの最近の値動き
  6. ポルカドット(DOT)の購入方法
  7. まとめ

仮想通貨(暗号資産)市場で時価総額2位のイーサリアム(ETH)、代表的なスマートコントラクトプラットフォームです。しかし、イーサリアムでは手数料高騰やネットワーク混雑などのスケーラビリティ問題が取り沙汰されています。こうした課題を払拭する別のプラットフォーム、及び仮想通貨が注目されています。

今回は「イーサリアムキラー」とも呼ばれるスマートコントラクトプラットフォームの中で、ポルカドット(DOT)について解説します。

①イーサリアムキラーとは?

イーサリアムキラーとは、市場で最大のスマートコントラクトプラットフォームであるイーサリアムを代替するような性能を備えたプラットフォーム及び、仮想通貨のことです。代表的なイーサリアムキラーには、カルダノ(ADA)、ポルカドット(DOT)、イオス(EOS)、トロン(TRON)、バイナンススマートチェーン(仮想通貨はBNB)などが挙げられます。中でも最大のイーサリアムキラーと言われている仮想通貨がポルカドット(DOT)です。

イーサリアムでは、DeFiやNFT関連の需要が高まり、ネットワーク上のトランザクションが大量に発生することで手数料高騰やネットワーク混雑することが度々あります。イーサリアムやビットコインなどのブロックチェーンは、より多くの手数料を支払うトランザクションが優先してブロックに取り込まれ、処理(送金)される仕組みになっています。イーサリアムのブロック容量、ブロック生成速度は有限なため、より早く取引を行いたい大口投資家が手数料を吊り上げる動機が働くのです。このように現状のイーサリアムは大量のユーザーが利用するには課題があり、別のプラットフォームにユーザーが流れる状況が出てきています。

こうした制約はスケーラビリティ問題とも呼ばれています。実際に、イーサリアム上のトランザクションが増加し、史上最高値を記録した2021年5月19日には、イーサリアムの平均取引手数料(ガス代)は$69.922、1年前の$0.448に対して約156倍まで高騰しました。

Fee

2021年5月下旬現在でも、ファイルサイズの小さなデータをNFT化するだけで5,000円以上のガス代がかかっています。これだけガス代が高騰すると一般的なユーザーにとって利用が難しくなります。

②ポルカドットの概要

ポルカドット(Polkadot)は、イーサリアム共同創業者で元CTOのギャビン・ウッド氏が設立した「Web3 Foundation」の主要なプロジェクトです。2016年11月にポルカドットのホワイトペーパーがリリースされ、2017年10月27日に最初のトークンセールが行われ、約48.5万ETH(当時約165億円)の調達に成功しています。現在は、ウッド氏がCTOを務めるParity Technologiesが中心となって開発を進めています。

仮想通貨DOTは、ポルカドットのエコシステムで流通するネイティブトークンです。2021年6月1日現在に1DOTあたりの単価は2,612円、流通総量は9億4,139万 DOT、時価総額2兆4,525億円で市場9位にランクしています。国内の仮想通貨取引所ではGMOコインのみで取り扱われています。

③ポルカドットの特徴

ポルカドットの重要な機能は、異なるブロックチェーン間の通信を可能にする「インターオペラビリティ(相互運用性)」です。現在、市場には異なるブロックチェーンが乱立していますが、ブロックチェーン間の相互運用ができないためデータや資産の相互利用ができません。ユーザーとしては使いにくいものとなります。

ポルカドットでは、ポルカドットリレーチェーンを介して異なるブロックチェーン間の情報の相互共有を可能にしています。ブロックチェーン同士の相互運用を可能とすることにより完全に分散化されたプライベートWebを確立し、新しいアプリケーションやサービスを展開できるように設計されています。

④ポルカドットの優位性

ポルカドットは比較的最近ローンチしたプロジェクトにもかかわらず、ポルカドットを使用する開発者数が急増しています。これは開発者にとって、ポルカドットの方がイーサリアムよりも使い勝手が良いからとも解釈できます。

イーサリアムは、DApps開発者にスマートコントラクトを使用してプログラム、実行、およびテストする環境を提供しています。一方、ポルカドットは簡単に独自のブロックチェーンを作成する基盤を提供し、開発者自身が取引手数料とトランザクション処理スピードを決める柔軟性があります。作成された個別のチェーンは、ポルカドットのインターオペラビリティの性質を活かして相互通信が可能です。

そのような特性からポルカドットの実用性の高さが伺え、イーサリアムキラーの急先鋒として認識されつつあります。

⑤ポルカドットの最近の値動き

最後にポルカドットの足元の値動きについて解説します。

DOT

ポルカドット(DOT)も仮想通貨全般の値上がりに乗じて、昨年12月後半より上昇しました。4月下旬の仮想通貨全体の下落に伴いDOTも下落しましたが、重要なサポートライン($25.83)で反転し5月14日には史上最高値である$50.74まで回復しました。しかし、再び市場全体の暴落と併せて下落しています。ポルカドットは5月23日で一旦の底を打ち、現在は再び上昇基調に転じています。

次にイーサリアム、ビットコインとポルカドットとの比較チャートをみて見ましょう。
POY

2021年1月1日を基準としてパーセンテージ表示のチャートで比較をします。青のラインがDOT、オレンジのラインがETC、緑のラインがBTCを表しています。

DOTは、1月12日を境に急激な上昇を始め、2月8日から5月1日までの期間においてETHを上回るパフォーマンスを見せました。DOTもETHも5月中旬に頂点を形成した後、仮想通貨全体の急落に伴う下落を見せました。そして5月23日を一旦の底として、ビットコインやイーサリアムと共に上昇をし始めています。

まだ、完全に底を打ちした判断する状況ではないと考えたほうが安全ですが、よほど大きなファンダメンタルズの下落要因がない限りは、いずれ回復基調へと戻っていくと考えています。

⑥ポルカドット(DOT)の購入方法

2021年5月現在、国内の仮想通貨取引所でポルカドット(DOT)を購入できるのはGMOコインの「販売所」だけです。まずはGMOコインで口座開設し、本人確認を完了しましょう。

GMO DOT

トップ画面のサイドメニューから「販売所」をクリックし、上の画面のように「DOT」を選択します。そしてこの右側の注文ツールで「取引数量(金額指定と数量指定から注文方法が選択可能)」を設定しクリックすることで購入が可能です。

販売所は取引手数料が無料ですが、「売り」と「買い」のレート差(スプレッド)が実質的な手数料となります。スプレッドは市場環境に応じて変化しますが、相応の値動きが発生しないと利益を上げることができないため注意しましょう。

⑦まとめ

現在、イーサリアムキラーの急先鋒として注目を浴び始めたポルカドットですが、歴史の浅さゆえにまだまだ未知数の部分も多いです。イーサリアムがリアルユースの世界でどのような発展を遂げるのか?イーサリアムキラーがイーサリアムを超えてくるのか?共存するのか?この答えを出すには時期尚早ですが、ポルカドットに期待したい方は、GMOコインで購入し、長期保有を検討してみても良いかもしれません。

GMOコインが取扱いを開始した仮想通貨ポルカドット(DOT)とは?

【関連記事】GMOコインの口コミ・評判・口座開設
【関連記事】イーサリアムとは?特徴・仕組み・購入方法

The following two tabs change content below.
中島 翔

中島 翔

学生時代にFX、先物、オプショントレーディングを経験し、FXをメインに4年間投資に没頭。その後は金融業界のマーケット部門業務を目指し、2年間で証券アナリスト資格を取得。あおぞら銀行では、MBS(Morgage Backed Securites)投資業務及び外貨のマネーマネジメント業務に従事。さらに、三菱UFJモルガンスタンレー証券へ転職し、外国為替のスポット、フォワードトレーディング及び、クレジットトレーディングに従事。金融業界に精通して幅広い知識を持つ。証券アナリスト資格保有 。Twitter : @sweetstrader3 / Instagram : @fukuokasho12