NFTゲームあるいはGameFiは日本国内よりも海外で盛んに行われていますが、日本と関係が深く、実質国産プロジェクトとも言える仮想通貨ディープコインのブロックチェーン上で運用されているNFTゲームがあります。それらのゲームは、ユーザーがゲームを楽しむだけでDEPを獲得できる「Play to Earn」型となっています。
本記事ではディープコイン(DEAPcoin)についてと、GameFiプラットフォーム”PlayMining”上で開発されたゲームについてご紹介します。
目次
- ディープコイン(DEP)とは?
- GameFiプラットフォームである「PlayMining」とは?
- PlayMiningからローンチされた2つのNFTゲーム
3-1. Lucky Farmer
3-2. JobTribes - ディープコインが取り扱われているBITPoint
- まとめ
①ディープコイン(DEP)とは?
ディープコインは、シンガポールに本籍を置く「Digital Entertainment Asset Pte. Ltd」が運営するGameFiプラットフォーム”PlayMining”上で使用される、NFTを購入するためのユーティリティトークンです。
ディープコインのチームメンバーは、ほとんどが日本人です。共同創設者兼CEOは、エンターテインメントメディア企業で有名な人物である吉田直人氏です。また、共同創設者兼CSOの山田耕三は、テレビ東京株式会社で音楽やバラエティ番組の制作の経験があり、2018年にエンターテインメントコンテンツ制作会社「つくりば株式会社」を設立しました。
ディープコインの特徴は、GameFiプラットフォーム”PlayMining”上で使用されるNFTを購入するためのユーティリティトークンで、要はERC-20トークンです。このトークンはFTマーケットプレイスでの決済通貨、トランザクション処理に伴う手数料の支払い、DeFiサービスなど使用されることになります。
DEPの仮想通貨としてのスペックは以下の通りです。
ティッカーシンボル | DEP |
現在の価格(22年4月16日時点) | 0.02705ドル(3.42円) |
時価総額(22年4月16日時点) | 約1.9億ドル(約217億円) |
時価総額ランキング(22年4月16日時点) | 290位 |
循環サプライ(22年4月16日時点) | 約36.3億 |
発行上限(22年4月16日時点) | 約300億 |
②GameFiプラットフォームである「PlayMining」とは?
PlayMiningは、冒険と探究を通じて報酬を獲得できる、新しい収入のかたちを目指しているプラットフォームです。つまり、ユーザーがゲームを楽しむだけでDEPを獲得できる「Play to Earn」型のプラットフォーム「GameFiプラットフォーム」です。
2020年5月26日にサービス開始した同プラットフォームは2022年1月時点では、インドネシア、ベトナムなどの東南アジアを中心に全世界100カ国、230万人を超えるユーザーを有しています。また、コンテンツに関しては自社制作のみならず、サードパーティーを形でのコンテンツとエコシステムの拡大を目指しています。
またPlayMiningで獲得した資産は、PlayMining NFTのプラットフォームで利用することができます。 PlayMiningでは3つのゲームが開発されています。1つは2020年9月にローンチされたパズルゲーム「パズレンジャー」です。こちらのゲームは2022年3月28日にサービスは終了しましたが、パズレンジャーのNFTは、トレーディングカードバトル「JobTribes」で活用できます。
③PlayMiningからローンチされた2つのNFTゲーム
3-1. Lucky Farmer
Lucky Farmerは2021年4月20日にローンチされた、農場がモチーフのコインプレッシャーゲームです(正式版のリリースは2022年夏の予定)。
基本的な遊び方は、ゲーム内のスロットや作物収穫ボーナスで大量のメダル獲得を狙うものとなっています。メダルを増やす方法は、フィールド内のメダルを手前のポケットに落とすか、チャッカーにメダルを入れることでスロットが回転し絵柄が揃うとメダルが獲得できるチャンスが増えます。また、3種類ある「ランキング」に参加すれば他ユーザーとスコアを競うことができます。他にも数字の書かれたタマゴを集めることでビンゴに参加できたり、スロットルのゲーム以外にも楽しめるイベントがあります。フレンド機能を使い仲間と協力すれば更にゲームを有利にすすめられるなど、友達と繋がることでより深くゲームを楽しむことが可能です。ディープコイン(DEP)は、ゲームを有利に進めるためのゲームアイテムを購入するために使用できます。
正式版リリースでは、ユーザーにPlay to Earnをより楽しめるよう、新たに「Scholarship(スカラーシップ)」が導入される予定です。その他にも農地NFTを購入することで、様々な農作物を収穫・販売でき多くのDEPが入手できるようになったり、「ペット機能」など新たな要素が加わりゲーム性が高まるので、資金的にNFT購入ができないユーザーもスカラーシップを利用してゲームの腕前で稼ぐといった遊び方が可能です。
3-2. JobTribes
JobTribesは2021年1月29日正式サービス開始となった、トレーディングカードバトルゲームです。本ゲームはブロックチェーン連動ゲームで、スマホのブラウザがあれば無料でプレイできる、本格カードバトルRPGです。プレイすればするほどディープコイン(DEP)が獲得できます。本ゲームのコンセプトは「ゲームを職業にしよう」が掲げられており、これまでRPGなら遊んだことがあるという方でも楽しみながら仮想通貨を得ることが可能です。
本ゲームでは、職業をテーマに異世界バトルが行われます。主軸は、この世の何処かにある⾄⾼の存在「DEAPcoin(ディープコイン)」を求めて、ゲーム内の⼈々と職業神たちは果てなきバトル にその⾝を投じていく内容となっています。メインストーリー制作には「金田一少年の事件簿」、「神の雫」などの樹林伸氏、キャラクターデザインに「マクロス」、「甲鉄城のカバネリ」などの美樹本晴彦氏を始め、実力ある漫画家、イラストレーターが担当しています。
さらにJobTribesに登場するカードイラストは、藤原カムイ「ドラゴンクエスト ロトの紋章」、綾峰欄人「GetBackers-奪還屋-」、江川達也「まじかる☆タルるートくん」、萩原一至「BASTARD!!-暗黒の破壊神-」、皆川亮二「スプリガン」、麻宮騎亜「サイレントメビウス」など十数名の有名作家が書き下ろしており、カードイラストはPlayMining NFTのプラットフォームで売買できます。
④ディープコインが取り扱われているBITPoint
PlayMiningのゲームで獲得できるディープコインはBITPointで取り扱われています。そのため、PlayMining NFTを購入する際には、まずBITPointでディープコインを購入すると良いでしょう
BITPointでは販売所、取引所、貸仮想通貨といった基本的なサービスが提供されている他、TRONなど国内でも他の取引所で取り扱いが少ない銘柄を提供し、これらのレンディングサービスにも対応しているため、こうした銘柄を保有したいと考える投資家にとって選択肢の一つとなるでしょう。
また、BITPointでは各種サービスが手数料無料で利用できるといった特長があります。特に仮想通貨の出金手数料が無料なので、仮想通貨を外部ウォレットに移す際にかかるネットワークフィー(手数料)を気にする必要がないのは、重要なメリットの1つです。
⑤まとめ
PlayMiningの2つのゲームは、日本人であっても海外仮想通貨取引所などを利用せずにGameFiを楽しむことができます。以前はブロックチェーンゲームとも呼ばれていたゲームたちは、昨今のNFTの隆盛とともにGamgeFiやPlay to Earnという新たなゲームスタイルへと変化しています。
ゲーム内のアイテムやカードがNFTとして売買することができ、プレイすればするほど仮想通貨を得ることができるようになったGameFi。それが国内の規制に準拠した環境でプレイできるという点で、今回の2つのゲームはおすすめできるタイトルと言えるでしょう。今回紹介した2つのゲームは無料で始められるので、興味がある方はぜひチェックしてみてください。
立花 佑
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