昨日のマーケットはショートカバーを中心に米国株が上昇。
半導体関連はNASDAQで2.8%弱の上昇となっており、足元短期的なショートの巻き戻しが起きている状況であり、個人的にはまだ大きく強気にはなれていないため、ここでロングでついていくのは見送る予定でいるが、一方でテック関連のショートポジションが相当な規模になっているため、ショートカバーが続くと考えるほうが自然かと悩んできている。
米国債金利も10年金利が3%付近まで上昇している。
注目されたのは小売売上高とパウエル議長の会見だった。まず小売売上高は前月比0.9%の伸びを見せており、予想の1%とほぼ予想通り。前月は1.4%増と上方修正されており、総じて堅調な数値が並んでいる。
小売売上高を見る限り今の段階では利上げや物価上昇に伴う消費の減退は見られていないが、住宅ローンの変動金利の急騰が現段階で起こっており、家賃の支払いが苦しくなる米国の家庭が増加していることから、今年の夏に小売売上高等の数値に現れてくるのではないかと考えている。パウエル議長の会見はサプライズは特になく、マーケットが予想している通り0.5%を連続で2回連続で行うということを確認した程度。
為替市場はユーロのショートが積み上がっているのか、オランダ中銀総裁のクノット総裁が7月の利上げを示唆した程度で、ユーロは大幅上昇。イギリスでは失業率が公表され、1974年以来の最低水準となったことで労働市場の逼迫から、引き締め観測が広がりイギリスポンドが大幅上昇する動きに。ポンドの上昇もユーロ上昇を後押しした格好となったか。
ビットコインは30,000ドルを挟んだ展開となっているが、LUNAの崩壊後をチャンスと捉えている機関投資家が多いのか、大きく投資資金が流入する動きも見られている。
ビットコインはLuna Foundation Guardが保有していた8万超のBTCが先週の急落時に売却されていたことが急落の背景の一つとなっていたが、言い換えると大きな売り圧力がなくなってきているのがオンチェーンからもわかるため、現在の水準は買いの水準と考えていいだろう。
ビットコインは2014年以来の7週連続陰線を形成しており、過去最長の下落期間を示している。またビットコインが実現価格に近づいてきており、ここを市場の価格が下回るタイミングで過去ビットコインは底値となってきたことが多いことから注目しておきたい水準。
下記をみるともう少し下げ余地があるが、数千ドルであればゆっくり買い下がる戦略で問題ないだろう。
ポジションはユーロドルのロングは継続しており、AUDUSD、AUDJPYの押し目買いを検討。NASDAQショートは一旦損切りを行っており、株はもう少し分析しておきたいと考えている。
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中島 翔
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