Moonstakeという会社はどんな会社 プロダクトの特徴含めて解説

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今回は、Moonstakeというステーキングサービスプロバイダーについて、大手仮想通貨取引所トレーダーとしての勤務経験を持ち現在では仮想通貨コンテンツの提供事業を執り行う中島 翔 氏(Twitter : @sweetstrader3 / Instagram : @fukuokasho12)に解説していただきました。

目次

  1. Moonstake(ムーンステーク)とは
    1-1.Moonstake(ムーンステーク)の概要と沿革
    1-2.ステーキングとは
    1-3.Moonstake(ムーンステーク)の事業内容
    1-3.Moonstake(ムーンステーク)のパートナーシップ
  2. Moonstake Wallet(ムーンステークウォレット)とは
    2-1.Moonstake Walletの概要
    2-2.Moonstake Walletの対応通貨
  3. Moonstake Wallet(ムーンステークウォレット)の特徴
    3-1.マルチウォレット機能を搭載している
    3-2.強固なセキュリティ
    3-3.プロジェクト開発へ積極的に取り組んでいる
    3-4.モバイル版とウェブ版を展開している
    3-5.多言語でのサポートが提供されてい
    3-6.いつでもどこからでもステーキングができる
  4. Moonstake Wallet(ムーンステークウォレット)の利用方法
    4-1.ウォレットの開設
    4-2.ウォレットへの入金
    4-3.ステーキング
  5. まとめ

22年11月16日、世界有数のステーキングサービスプロバイダーとして知られる「Moonstake(ムーンステーク)」が、新たなCMO(最高マーケティング責任者)としてPietro Curto(ピエトロ・クルト)氏を迎え入れたことを明らかにしました。

Pietro Curto氏は国際的なデジタル市場において長年の経験を有しており、Moonstakeに就任する以前は大手グローバル仮想通貨取引所BitMEX(ビットメックス)でマーケティングオペレーション責任者を務めていました。

今回のPietro Curto氏の就任によって、Moonstakeはさらにその勢いを加速していくと期待されます。

そこで今回は、ブロックチェーン業界で注目を集めるMoonstakeという企業について、その概要や事業内容、プロダクトの特徴などを詳しく解説していきます。

①Moonstake(ムーンステーク)とは

1-1.Moonstake(ムーンステーク)の概要と沿革

Moonstake

「Moonstake(ムーンステーク)」とは、株式会社CTIAのCEOを務める手塚満氏によって、20年4月に創業された世界有数のステーキングサービスプロバイダーです。

Moonstakeはシンガポールおよびケイマン諸島に拠点を構えており、アジアにおいて最大規模のステーキングプール・ネットワークになることを目標として、さまざまなプロジェクト展開を行っています。

Moonstakeはさまざまな有力プラットフォームとパートナーシップを締結しているほか、21年5月にはシンガポール証券取引所に上場しているOIO Holdings Limitedの完全子会社となり、企業としての信頼性をより高めることにも成功しています。

1-2.ステーキングとは

先ほど、Moonstakeは世界有数のステーキングサービスプロバイダーであると紹介しましたが、そもそも「ステーキング」とは何を指すのでしょうか。

ステーキングとは、特定の仮想通貨を保有することによって、そのリターンとして報酬を得ることができるシステムのことを言い、その利便性の高さなどから、仮想通貨における一つの投資運用戦略として注目を集めています。

ステーキングは対象の仮想通貨を保有し、ブロックチェーンのネットワークに参加することで、対価として報酬が貰える仕組みです。ステーキングできるのは、プルーフオブステーク(PoS)と呼ばれる「合意形成メカニズム」を使用しているブロックチェーンの仮想通貨になります。

「ビットコイン(BTC)」が採用する「マイニング」は、数学の問題を解くためにエネルギーを大量に消費します。PoSはマイニングではなく、ステーキングによってそのブロックチェーンにまさに投資している人たちがトランザクションを承認します。

これまで、仮想通貨で利益を上げる方法としては、価格変動の差額によって生じる「売却益」、つまり「キャピタルゲイン」が一般的でした。ステーキングが登場したことによって、保有するだけで「運用益」である「インカムゲイン」を獲得できるようになったと言うわけです。

また、ステーキングは銀行預金よりも利率が高くなっているケースがほとんどであるため、より効率よく資産運用が行うことができると人気を集めています。

なお、アメリカ・ニューヨークに本社を構える世界有数のグローバル総合金融サービス会社「JPモルガン」の試算によると、21年時点でのステーキングの市場規模(ステーキング報酬額の合計)は90億ドルと報告されており、「イーサリアム(ETH)」の大型アップデートである「イーサリアム2.0」へ向けた一連の移行作業が完了した場合、その市場規模はおよそ200億ドルにもなると言われています。

このように、ステーキング市場は現在急速な成長を遂げており、Moonstakeはこうしたステーキング関連のサービスを展開する企業として、世界中から大きな注目を集めています。

1-3.Moonstake(ムーンステーク)の事業内容

Moonstakeが手がけている主な事業は下記の通りとなっています。

  1. 個人向けの分散型ウォレットサービスの開発および運営
  2. 企業向けの分散型ウォレットサービスの開発および運営
  3. B2B向けのステーキングプールとノードのセットアップ

1-4.Moonstake(ムーンステーク)のパートナーシップ

Moonstake2

前述の通り、Moonstakeは創業以来、業界における多くの著名なブロックチェーンプロジェクトと積極的にパートナーシップを締結し、技術的な協力関係を構築してきました。

また、これらのパートナーシップを通じて、Moonstakeが提供するウォレットにさまざまなプロジェクトのステーキングサービスを導入してきた実績があります。

現在、Moonstakeがパートナーシップを締結している主なプロジェクトには、下記のようなものがあります。

  1. EMURGO(エマーゴ)
  2. RockX(ロックエックス)
  3. Astar Network(アスターネットワーク)
  4. TRON Network(トロンネットワーク)
  5. Neo(ネオ)
  6. Ontology(オントロジー)

なお、今後は「DeFi(分散型金融)」分野への本格参入により、さらにコア・ブロックチェーンおよびDeFiプロジェクトとの連携を拡大していくということで、その動向から目が離せなくなっています。

②Moonstake Wallet(ムーンステークウォレット)とは

2-1.Moonstake Walletの概要

Moonstake3
「Moonstake Wallet(ムーンステークウォレット)」とは、2,000種類を超える仮想通貨銘柄を一元的に管理することが可能な仮想通貨ウォレットです。

Moonstakeが提供しているこのMoonstake Walletでは、仮想通貨の保管や管理、また送受金だけでなく、ステーキングも行うことができます。

また、仮想通貨取引の署名において必要となる「秘密キー」をユーザー自身が管理する仕様となっているため、より高いセキュリティ環境を実現することに成功しており、誰もが安全にステーキングプールに参加することが可能となっています。

Moonstakeでは、iOSとAndroidのアプリケーションに対応しているモバイル向けのウォレットアプリのほか、ウェブ版のウォレットも提供しており、ユーザーは自身のニーズに合わせて柔軟に使い分けることが可能です。

このように、Moonstake Walletはこれまでの仮想通貨ウォレット機能のみならず、Moonstakeの強みを生かした充実のステーキング機能も搭載しているため、その利便性の高さから多くのユーザーの支持を獲得しています。

2-2.Moonstake Walletの対応通貨

前述の通り、Moonstake Walletは2,000種類を超える仮想通貨およびトークンをサポートしています。

22年12月6日現在、ビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)、ビットコインキャッシュ(BCH)ライトコイン(LTC)、ドージコイン(DOGE)テザー(USDT)などといった主要なコインを多数取り扱っているほか、カルダノ(ADA)、テゾス(XTZ)、コスモス(ATOM)、オントロジー(ONT)、クアンタム(QTUM)、ポルカドット(DOT)などといったステーキングが可能な仮想通貨も数多く取り揃えています。

このほかにも、ERC-20やERC-1155といったイーサリアムのトークン規格、BNBチェーンのBEP-20など、さまざまなトークンにも対応しています。ユーザーにとってかなり利用しやすいウォレットと言えるでしょう。

なお、Moonstake Walletはモバイル版とウェブ版でサポートしている仮想通貨銘柄が少々異なるため、利用する際には注意が必要です。

③Moonstake Wallet(ムーンステークウォレット)の特徴

3-1.マルチウォレット機能を搭載している

Moonstake Walletはマルチウォレット機能を搭載しているため、一つのアカウントで複数のウォレットを管理することが可能です。

また、利用方法も比較的シンプルで、ポートフォリオ間をスワイプすることによってウォレットをすばやく切り替えることが可能なため、ユーザーのさまざまな利用方法のニーズに対応できる仕様となっています。

3-2.強固なセキュリティ

Moonstake Walletは常に高いセキュリティ環境を維持することに成功しています。

具体的には、「二要素認証(2FA)」や暗号化されたキー、また秘密キーの管理機能が標準設備として提供されているため、ユーザーは自身の大切な資産を安心して管理することが可能となっています。

3-3.プロジェクト開発へ積極的に取り組んでいる

Moonstakeは、主要なブロックチェーンプロジェクトや大手機関、またDeFiプロジェクトなどとのコラボレーションを積極的に行っています。

現在は、カルダノ(ADA)やテゾス(XTZ)をはじめとする、特にニーズの高い16種類のステーキングコインのサポートを行っています。また、「Muse DeFi」と共同プロジェクト「Muse.Finance(ミューズファイナンス)」を立ち上げ、DeFi領域への参入も果たしています。

このように、Moonstakeはさまざまな企業やプロジェクトと幅広くコラボレーションを実施しており、そのサービス提供範囲をますます拡大しています。

3-4.モバイル版とウェブ版を展開している

先ほども少し触れた通り、Moonstake Walletはモバイル版とウェブ版の両方を展開しています。

モバイル版はiOSとAndroidのアプリケーションに対応しており、いつどこでも気軽に利用できることが特徴です。

また、ウェブ版では価格チャートや時価総額の表示のほか、ステーキングの量や報酬額の把握が簡単に行える便利なダッシュボード機能などの提供も行われているため、ウォレットの範囲を超えた、仮想通貨に関する包括的な管理手段として利用することが可能です。

またこのほかにも、二段階認証と送金パスワードを別で設定することができるなど、強固なセキュリティ対策を講じているため、ユーザーはより安全な環境でステーキングを行うことができるようになっています。

このように、Moonstake Walletには誰もが気軽に利用できるシンプルなモバイル版と、より包括的な管理が行えるウェブ版が用意されているため、ユーザーは自身の利用状況に合わせて使い分けることが可能です。

3-5.多言語でのサポートが提供されている

Moonstakeはチーム構成が国際的であることからも、世界中のユーザーが快適に利用できるよう、多言語でのサポートが提供されています。

具体的には、日本語を含む複数の言語での表示や、日本円または米ドルなどをはじめとする複数の通貨での残高表示などにも対応しています。

またこのほかにも、多言語に対応したカスタマーサポートサービスも提供されているため、英語が苦手なユーザーでも不安を感じることなく、快適に利用することができるようになっています。

3-6.いつでもどこからでもステーキングができる

Moonstake Walletはステーキングの開始や停止のほか、報酬をリアルタイムに獲得する機能など、ステーキングに関するさまざまなシステムが24時間365日、いつでもどこからでも利用できるようになっているため、ユーザーは思い立った瞬間に、ストレスなくステーキングを行うことが可能です。

また、ユーザーインターフェースもシンプルで、操作も比較的分かりやすい仕様となっているため、これまでステーキングに参加したことがないというユーザーでも、気軽に利用することができます。

④Moonstake Wallet(ムーンステークウォレット)の利用方法

ここでは、モバイル版ウォレットの利用方法を簡単に解説します。

4-1.ウォレットの開設

①まず、下記のリンクからウォレットをダウンロードします。

  1. Android: https://play.google.com/store/apps/details?id=io.moonstake.wallet
  2. IOS: https://apps.apple.com/us/app/moonstake-wallet/id1502532651

②アプリを立ち上げ、言語を選択し、規約に同意します。

③ポップアップに従い、「今すぐバックアップ」>「ウォレット新規作成」をタップします。

④「重要な情報」を確認し、「バックアップを始める」をタップします。

⑤12個の復元フレーズが生成されるため、アナログのメモ帳などに記入し、「進む」をタップします。

⑥復元フレーズ確認のため、ランダムで選択された3つの復元フレーズを入力し、「今すぐバックアップ」をタップします。

⑦ウォレット名とパスワードの設定を行い、「ウォレット設定の完了」をタップすると、開設完了となります。

4-2.ウォレットへの入金

①ウォレットへアクセスし、入金希望通貨を選択します。

②「受信」をタップすると、入金先アドレスおよびQRコードが表示されるため、これを送信元のウォレットに入力し、通貨が着金するまでしばらく待機します。

4-3.ステーキング

①ウォレットへアクセスし、ステーキングしたいコインを選択します。

②「ステーキング」をタップし、ステーキングプールを選択します。

③ステーキング情報を確認し、送金パスワードを入力した後、「ステーキング」をタップします。

なお、ステーキングの数量は、手数料が差引かれた後の残高が対象となります。

④残高の更新が実行されるまで待機すると、ステーキング残高が反映され、ステーキングプール先が表示されるため、これでステーキング完了となります。

⑤まとめ

Moonstakeはシンガポールおよびケイマン諸島に会社を構える世界有数のステーキングサービスプロバイダーとなっており、さまざまな企業やプロジェクトとパートナーシップを結びながら、アジアにおいて最大規模のステーキングプール・ネットワークになることを目標として精力的な事業展開を行っています。

また、Moonstakeが提供しているMoonstake Walletはその利便性の高さから多くの投資家に愛用されているほか、対応銘柄もかなり豊富となっているため、興味のある方はこの機会にMoonstake Walletを開設し、気になるコインをステーキングすることでより効率の良い資産運用を目指してみてはいかがでしょうか。

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中島 翔

一般社団法人カーボンニュートラル機構理事。学生時代にFX、先物、オプショントレーディングを経験し、FXをメインに4年間投資に没頭。その後は金融業界のマーケット部門業務を目指し、2年間で証券アナリスト資格を取得。あおぞら銀行では、MBS(Morgage Backed Securites)投資業務及び外貨のマネーマネジメント業務に従事。さらに、三菱UFJモルガンスタンレー証券へ転職し、外国為替のスポット、フォワードトレーディング及び、クレジットトレーディングに従事。金融業界に精通して幅広い知識を持つ。また一般社団法人カーボンニュートラル機構理事を務め、カーボンニュートラル関連のコンサルティングを行う。証券アナリスト資格保有 。Twitter : @sweetstrader3 / Instagram : @fukuokasho12