昨日のマーケットは株式市場ではNASDAQが大幅上昇しており、金利低下に反応した格好に。半導体全般が上昇しており、引き続き強い地合いが継続している。
昨日注目されたのはECBとBOEの政策発表で、両者ともに市場の予想通り0.5%の利上げを行った。
ECBは3.0%、BOEは4.0%まで政策金利を引き上げており、ECBのラガルド総裁は3月の利上げは0.5%を示唆したが、その後の引き上げは行う可能性があるものの、データ次第というところにコメントを落ち着けたことによりEU圏の金利は低下、ユーロは下落する動きとなっている。
BOEに関してもベイリー中銀総裁は利上げを打ち止めを示唆するものではないという趣旨の発言を行っているが、声明文ではタカ派的なトーンから緩やかになる文言に変わっており、利上げ打ち止め観測が出てきたことから、ユーロ、ポンドともに下落し、相対的にドルが上昇する動きとなった。
ドル円はドル高となる中、一方で円も強い地合いとなったことにより、128円台後半での推移に。一時128円付近まで下落していたが、持ち直す動きとなっている。
アメリカでは人員削減数が2020年以来の多数となっており、前月の2倍もの削減者となった。テクノロジーセクターは削減全体の41%を占めており、全体でも企業は景気減速に備えて、採用も抑えつつあることがわかる。アップルの決算は市場予想に届かず減収減益となっている。
本日はアメリカで雇用統計があり、今週最後のイベントとなっているが、引き続き今回も賃金動向に焦点が当たるだろう。
仮想通貨市場はビットコインが一時24,000ドルを突破するような動きも見られたが、NY時間に下落。
イーサリアムも1,700ドル台まで一度到達したが、その後低下する動きとなっている。
ビットコインのファンディングレートを見ると12月からプラス圏での推移が継続しており、短期的には上昇方向で見ているトレーダーが多いことがわかる。
市場では3月のイーサリアムの上海アップグレードにも注目が集まる中、イーサリアムの上昇が続くかどうかチェックしておきたいところ。またツイッターの次にどのようなSNSが流行するのか気にされている中、ビットコインで投げ銭ができるDamusという分散型アプリが1日にApp storeで登場した。
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中島 翔
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