「HINATA」ー子ども食堂支援のためのNFTプラットフォームが登場

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NFTマーケットプレイスとしてはOpenSeaが最も有名ですが、国内でも手軽にNFTを購入できるプラットフォームが誕生しており、中には支援活動にNFTを活用することを目的とするものもあります。

今回ご紹介するNFTプラットフォーム「HINATA」は、「おむすび&一汁三菜カフェむすび」という通常のカフェで営業しながら子ども食堂を併設しているお店で活動の持続化のためにNFTが販売されています。以下では、NFTプラットフォーム「HINATA」を活用して子ども食堂を持続可能にするNFTについて説明していきます。

目次

  1. 「HINATA」で子ども食堂の活動を支えるNFT販売
    1-1.「幸せのひよこ」購入方法
  2. NFTマーケットプレイス「HINATA」とは?
    2-1.京友禅のデザイン画である『草稿』をNFT化
  3. HINATAとNFT寄付
  4. 「HINATA」の今後
  5. まとめ

①「HINATA」で子ども食堂の活動を支えるNFT販売

NFTプラットフォーム「HINATA」では、通常カフェ営業とともに子ども食堂を併設している「おむすび&一汁三菜カフェむすび(以下、むすび)」のNFTを販売しています。兵庫県宝塚市に店舗を構える「むすび」は、行っている取り組みを継続可能にするための費用は、来店者の寄付と、「HINATA」を活用したNFTアイテムの販売によって支えられています。

来店者の寄付として「むすび」では「幸せひよこ」という独自の募金システムを導入しています。幸せひよこは子ども食堂の1食分の価格で販売されており、誰かが幸せひよこを購入するとひよこの人形が店頭にストックされていきます。そして子どもが来店すると、既に店頭に並んでいる”誰かが購入した幸せひよこ”を消費して、キッズプレートを無料で食べることができます。

 Chick

ひよこは、子どものための食事代は既に誰かが払った(寄付した)証であり、また、全ての子どもたちが幸せな食事をしてほしいという地域社会の願いの証と言えます。寄付がひよこの形となって可視化されることで、寄付への実感が得やすくなるだけでなく、子どもたちも地域社会への感謝と見守られている安心感を感じられるようになっています。

 Chick NFT

その「幸せひよこ」募金は、店頭での取り組みに続き、2022年6月10日より「HINATA」にて「幸せひよこ」のNFT販売をスタートしました。販売開始以降すでに70食ぶん以上の寄付金が「HINATA」で集まっています。物理的な「幸せひよこ」での募金はその地域や近くに住んでいる場合でないと難しくなります。しかしNFTでその募金ができるなら地域関係なくどこからでも、「むすび」の取り組みを援助することができます。

1-1.「幸せのひよこ」購入方法

HINATAでは「むすび」のNFTが販売されています。購入は非常に簡単なステップでできますので、NFTを初めて購入しようと考えている方や、プロジェクトを応援したいという方にも適しているでしょう。

利用するにはまずHINATAのサイトにアクセスします。メニュー欄にある「MAGAZINE」のなかに、「むすび」のページが掲載されているのでクリックします。

MAGAZINE

「むすび」のページの下に「WORKS」が掲載されているので、クリックするとNFT掲載ページが表示されます。

WORKS

表示されたページに「幸せひよこ」のNFTが掲載されています。金額を選ぶと購入ページに移り、クレジットカードでもNFTを購入することができます。

Gold Chick

②NFTマーケットプレイス「HINATA」とは?

HINATA

株式会社FUWARIは、2022年4月30日に日本発のNFTマーケットプレイス「HINATA」を立ち上げ、NFT販売を開始しました。HINATAは、すべてのアーティストやクリエイターのデジタルでの新たな挑戦や発想を支援し、世界中のユーザーとつながることを目指しています。さらに、既成概念にとらわれないNFT技術の活用を通じて、NFTをより身近で生活に密着した存在に進化させることを目指しています。

「HINATA」という名前は、「すべてのアーティストに陽が当たる場所」という意味で名づけられました。伝統工芸や革新的な創造性に新たな陽の光をもたらすことをモットーに掲げ、すべてのアーティストやクリエイターが自由に輝くことができる場所を提供しています。

クリエイターやアーティストが活動を継続するためには、作品の発表機会と収益性が重要です。しかし、NFTという新しい技術に対して「難しそう」と感じるアナログ世代やライトユーザーにとって、暗号資産での取引を行う既存のマーケットは利用が難しく、NFTの普及の障壁となっています。

そこで、「HINATA」は、ユーザーが慣れ親しんだID・パスワードによる登録や、法定通貨を使ったクレジット・PayPal決済を導入することで、取引開始までのわかりやすさを追求したユーザーフレンドリーなマーケットを構築しました。イーサリアムを購入し、ウォレットを用意してOpenSeaでNFTを購入するのが難しいと感じる方にとって、まずは練習として「HINATA」を利用するのがおすすめです。

③HINATAとNFT寄付

従来の寄付方法では、募金箱に現金を入れたり、専用の銀行口座に振り込む方法が一般的でしたが、近年では「見える化」や、寄付をした証を残すことも可能になっています。NFTを使った新しい寄付形態は、「すぐに・誰でも・どこからでも」支援ができるだけでなく、寄付として購入したNFTが資産価値を持つ可能性があるため、注目されています。

HINATAは、NFTプラットフォームとして世界中から寄付ができることを可能にし、むすびのような取り組みが各地に広がることで、全ての子どもに食事を届け、飢える子どもをなくすことを目指しています。また、従来のNFTにおけるガス代(ブロックチェーン利用にかかるコスト)の問題を解決するため、独自のブロックチェーンを使用しガス代を無料にしています。

「HINATA」では、クリエイター同士のコラボや、特別企画・特集記事など、クリエイターの活躍を支援する様々な取り組みを行っています。また、『むすび』のようなSDGsの取り組みについても、「HINATA」独自の新たなNFT活用方法を提案し続けていくとしています。このような取り組みにより、HINATAはNFT技術を活用した社会貢献の可能性を拡大していくことが期待されています。

④「HINATA」の今後

デジタルの多様性を広げるため、HINATAでは購入したNFTをOpenSeaなどのパブリックチェーンへ移動できるようにする予定です。また、関連アプリやオークション機能なども開発していくことが予定されています。さらに、スマートコントラクトによって二次収益を確実にクリエイターに還元するだけでなく、転売禁止のオプションを実装することで、NFT作品の取り扱い方を出品者が選択できるようになる予定です。

また、HINATAはアートや音楽だけでなく、食やファッション、教育など、生活に密着したあらゆる分野にNFTの可能性を見出し、それらの魅力をユーザーに届けることを使命としています。さらに、所有するだけではなく楽しむためのNFTマーケットプレイスとして運営していく予定です。具体的には、ショップやイベントのデジタルスタンプ、トレーディングカードゲームの開発、クリエイターとファンのグリーティングツールなどの可能性を追求しているといいます。

⑤まとめ

NFTは近年注目されている新しいコンテンツで、従来の範囲で限られていた募金や支援を地域や国境関係なく、誰でも行うことができるようになりました。ブロックチェーンを使うことで寄付の記録が残り、購入したNFTアイテムが資産価値を持つ可能性があるという特徴があります。

HINATAは独自ブロックチェーンを使用しており、イーサリアムを用意する必要がなく、クレジットカードで購入できます。現在は中央集権的な運営ですが、今後はパブリックチェーンへ移動できるようになる予定です。NFTが初めての方にとって、HINATAは入門編としてチェックしてみる価値があります。

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立花 佑

自身も仮想通貨を保有しているWebライターです。HEDGE GUIDEでは、仮想通貨やブロックチェーン関連の記事を担当。私自身も仮想通貨について勉強しながら記事を書いています。正しい情報を分かりやすく読者の皆様に伝えることを心がけています。