元素騎士Onlineのステーキング機能とは?【注目のブロックチェーンゲーム】

※ このページには広告・PRが含まれています

今回は、元素騎士Online -METAWORLD-について、大手仮想通貨取引所トレーダーとしての勤務経験を持ち現在では仮想通貨コンテンツの提供事業を執り行う中島 翔 氏(Twitter : @sweetstrader3 / Instagram : @fukuokasho12)に解説していただきました。

目次

  1. 元素騎士Online -METAWORLD-とは?
    1-1.元素騎士Online -METAWORLD-の概要
    1-2.元素騎士Online -METAWORLD-のゲーム内容
    1-3.元素騎士Online -METAWORLD-の特徴
  2. 2種類のトークン
    2-1.GensoKishi Metaverse(MV)
    2-2.ROND Coin(ROND)
  3. MVのステーキング
    3-1.MVのステーキング手順MV)
    3-2.MVのステーキングルール
  4. まとめ

Play to Earn(ゲームプレイして稼ぐ)と人気MMORPGを統合したメタバースプロジェクトである「元素騎士Online -META WORLD-」でステーキング機能が利用可能になっています。

元素騎士Online -META WORLD-は日本生まれのゲームをルーツとしており、累計ダウンロード数800万以上、2012年には台湾で「Game of the year 金賞」を受賞した元素騎士Onlineの新作GameFiとして大きな話題となっています。そこで今回は、話題沸騰中の元素騎士Online -META WORLD-のステーキング機能について解説します。

①元素騎士Online -METAWORLD-とは?

まずは、元素騎士Online -METAWORLD-についての基本事項を解説します。

1-1. 元素騎士Online -METAWORLD-の概要

Genso kishi
元素騎士Online -META WORLD-とは、人気MMORPG「元素騎士Online」のブロックチェーンゲーム(BCG)版です。ゲームプレイして稼ぐ(Play to Earn「P2E」)要素を特徴とし、将来的に3Dメタバースの構築を目指しているプロジェクトです。

「元素騎士Online」は、日本の株式会社ウインライトが2008年に発売を開始したMMORPG「エレメンタルナイツ」の中国語版で、Auer Media & Entertainmentと共同で2012年に発売されました。元素騎士Onlineは200万ダウンロードされ、2012年には「Game Star Award 金賞」を受賞しています。エレメンタルナイツシリーズは、任天堂switch、Playstation、スマホ等の異なるハード間で一緒に遊べるクロスプラットフォームを採用しており、世界800万ダウンロード以上を達成しています。

このような人気MMORPGであるエレメンタルナイツと元素騎士OnlineにP2E要素を統合したメタバースプロジェクトが「元素騎士Online -META WORLD-」です。

新シリーズは台湾人のMaxi Kuan CEOが立ち上げた米塔數位有限公司(Metap Inc)が、エレメンタルナイツのライセンス契約を受けて制作しています。Maxi氏はdAppsmarketsのインタビューで、本作がエレメンタルナイツの続編にあたるイメージを持ちつつも、「GamiFiの要素を持ち込んだ新たなゲーム」と語っています。

1-2. 元素騎士Online -METAWORLD-のゲーム内容

元素騎士Online -META WORLD-は、複数のユーザーがオンラインで繋がり、リアルタイムで同時に冒険やバトルを繰り広げるMMORPGとなっています。壮大なスケールで広がる仮想空間上の3Dのファンタジーの世界で、巨大なドラゴンや伝説の武具などの2,000種類を超える装備品が用意され、様々な職業のスキルを組み合わせて自分好みのキャラクターを育てるゲームです。

1-3. 元素騎士Online -METAWORLD-の特徴

公式サイトによると元素騎士Online -META WORLD-ではベースとなるブロックチェーン技術としてPolygon(ポリゴン)を採用しており、「Free to Play」「Play to Earn」「UGC to Earn」の3要素が追加されます。

「Free to Play」は、誰もが無料で遊べるということで、現在のGameFiプロジェクトでは、ゲームで遊ぶために10万円近くの費用が必要など資金を高い点がありますが、元素騎士オンラインでは、そこをなくします。「Play to Earn」は、ゲーム内でトークンを報酬として得て、DEXなどで法定通貨に換金できる仮想通貨に両替することで、マネタイズをする仕組みがとられています。「UGC to Earn」のUGCはUser Generated Contentsの略で、ユーザーがNFTアイテムやLANDの管理手数料を得ることができる仕組みです

②​​2種類のトークン

元素騎士Online -METAWORLD-には、「GensoKishi Metaverse(MV)」と「ROND Coin(ROND)」という2種類のトークンが存在します。

MVはメインの通貨でメタバースを構成するためのユーティリティを持つトークンとなっており、RONDはゲーム内経済を構成するゲーム内基軸通貨で、MVと連動するステーブルコインのように価値を形成します。MVトークンの詳細は以下のページでご紹介しているので、興味のある方はご覧ください。

2-1. GensoKishi Metaverse(MV)

ゲームのもっとも重要なトークンとして位置づけられるMVの概要は以下の通りです。

規格 Polygon(ETHベース)
通貨名 Metaverse
シンボルネーム MV
総発行数 2,000,000,000

また、元素騎士オンラインのホワイトペーパーによると、MVには以下のようなユーティリティーが設けられています。

  • オシャレ装備(ゲーム内アイテム)を割安で買える機能
  • オシャレ装備をパワーアップする権利
  • MV専用の価格大小の様々な有料アイテムを買える機能(ゲームを有利に進める為のアイテムです)
  • 本ゲームの方針を決めることができる投票権
  • MVをステークする機能(MVを預けてRONDを報酬としてもらう機能)
  • プロジェクト側が提示する先行公開クローズドαテスト、クローズドβテストに参加する権利
  • オシャレ装備を作成して提供できる権利(UGC機能) ※MVを一定以上ステーキングしている方のみ、サービス開始後のアップデート対応
  • ランド、モンスター、NPCを制作する権利を割安で購入できる権利
  • ゲーム内トレードの際に使う手数料

2-2. ROND Coin(ROND)

RONDはいわゆるゲーム内通貨として使用され、アイテムの取引などに使用でき、報酬もこのRONDで支払われます。RONDはもともと分散型取引所(DEX)に上場され、そこで様々な仮想通貨に交換できる事になる予定でしたが、反響が大きいことから22年8月を目処にCEX(仮想通貨取引所)へ上場させる方針へと変更されました。

さらに、プレイヤーがRONDの相場に左右されずにゲームを楽しめるように、「miniROND」も設計されています。miniRONDはゲーム内でステーブルコインとして使用され、独自の「アービトラージ・トレード」に基づいて、RONDとの交換レートが決まります。

RONDは22年3月末に、ホワイトリスト当選者に対して最大100ドル分購入する権利を付与しました。現在のところ、RONDの獲得手段は「MVのステーキング」しかありません。

③MVのステーキング

Genso
MVに関してはステーキングも可能になっています。ゲーム内ウォレットにMVをデポジットしておくだけで、預け入れた量に応じた報酬がRONDで支払われます。

報酬利率は、預けられたMVの総量によって変動します。執筆時点(4/14)に約5,000万MV(約50億円)分のMVが預けられており、合計32,000RONDが毎日報酬として用意されており、ステーキングシェアに応じて分配されます。まだ正式に上場していないので、RONDの参考価格はありません。

10,000MV以上ステーキングすることでサプライズNFTが配当される権利が得られます。さらに、22,000MV以上をステーキングしている人を対象に22年5月、6月に予定されている「クローズドα」や、UGC(User Generated Contents)の権利を得ることができるようになります。

3-1. MVのステーキング手順

MVのステーキングに参加する場合、Metamaskウォレットが必要となります。スマートフォンからの参加方法と、パソコンからの参加方法で導入部分が若干異なるので、初めてMVステーキングに参加する方は、各デバイスごとの参加方法は公式サイトで確認しておきましょう。

【公式サイト(日本語)】元素騎士ステーキングシステムについて

3-2. MVのステーキングの注意事項

公式サイトから抜粋した、MVステーキングの主な注意事項は以下の通りです。

  • 3日以上MVをステーキングしなければ配当されたRONDの取得を行えない。
  • ステーキング、アンステーキング、ROND報酬の請求などを行う際のGAS代はユーザー負担となります。*ウォレットにポリゴン(MATIC)を保有する必要がある
  • 本ステーキングシステムはMV(Polygon)専用となる。
  • MV(ERC-20)を取引所などでご購入頂いても本ステーキングシステム上で表示されるMV(Polygon)の所持数は増えない。同様にステーキングを行うこともできない。
  • 本ステーキングのコントラクトに直接送金してもステーキングはできない。
    また返金も行えない。

特に、Polygon(ポリゴン)版のMV専用となっていることに注意が必要です。イーサリアム(ERC20)のMVを購入してもステーキングに使えません。Polygon(ポリゴン)版のMVを確実に購入できる場所は分散型取引所(DEX)のQuickswapです。Gate.ioなどの中央管理型取引所(CEX)でも購入可能ですが、出金時のネットワークでPolygonを選択するようにしましょう。

③まとめ

元素騎士オンラインはMVのステーキングや「Play to Earn」によって収益を見込めることから、ローンチして間もないにも関わらず、注目を集めています。

ゲーム自体は22年5月にクローズドαテスト、7月にクローズドβテスト、そして22年8月に正式リリースを迎える計画です。実際にプレイできるようになるとPlay to Earnの環境がより完全なものとなるので、その動向に引き続き注目していきたいと思います。

MVトークンなど、国内で取り扱いのない仮想通貨を購入するには、国内の取引所でビットコインやイーサリアムを購入し、自分が購入したいトークンを扱う取引所に送付する必要があります。玄関口として利用するなら、アプリが使いやすいコインチェックや仮想通貨の出庫手数料が無料のGMOコインを検討してみることをおすすめします。

The following two tabs change content below.

中島 翔

一般社団法人カーボンニュートラル機構理事。学生時代にFX、先物、オプショントレーディングを経験し、FXをメインに4年間投資に没頭。その後は金融業界のマーケット部門業務を目指し、2年間で証券アナリスト資格を取得。あおぞら銀行では、MBS(Morgage Backed Securites)投資業務及び外貨のマネーマネジメント業務に従事。さらに、三菱UFJモルガンスタンレー証券へ転職し、外国為替のスポット、フォワードトレーディング及び、クレジットトレーディングに従事。金融業界に精通して幅広い知識を持つ。また一般社団法人カーボンニュートラル機構理事を務め、カーボンニュートラル関連のコンサルティングを行う。証券アナリスト資格保有 。Twitter : @sweetstrader3 / Instagram : @fukuokasho12