ふるさと納税では、動物支援ができるクラウドファンディングに寄付ができます。動物が抱えている問題を解決することを目的としており、寄付金の使われ方は自治体によって大きく異なります。また、猫や競走馬、盲導犬など支援の対象もさまざまです。
本記事では、ふるさと納税のクラウドファンディングで支援できる動物と抱えている問題点を解説します。また、支援を募っている2つの事例も紹介するので、検討する際の参考にしてみてください。
目次
- クラウドファンディングで支援できる動物
1-1.猫
1-2.競走馬
1-3.盲導犬 - 動物を支援できるふるさと納税のクラウドファンディング
- まとめ
1.クラウドファンディングで支援できる動物
ふるさと納税のクラウドファンディングでは、以下の動物を中心に支援を募っています。それぞれの動物を取り巻く課題についても解説していきます。
1-1.猫
近年、猫を飼う人は増加傾向にあります。その一方で、無責任な飼い主によって飼育放棄される捨て猫が問題になっています。
環境省が発表した統計※によると、2020年度に殺処分された猫は約2万頭におよびます。うち約1万3千頭を占める幼齢個体のなかには、野良猫が出産した猫も含まれていると考えられています。
※出典:環境省「犬・猫の引取り及び負傷動物等の収容並びに処分の状況」
こうした現状を受けて、民間ボランティア団体は捨て猫の譲渡に向けた保管や飼育活動に取り組んでいます。
1-2.競走馬
競走馬は2歳夏以降のデビューに向けて、仔馬のうちから育成がはじまります。しかし、デビューを果たしても5、6歳で引退してしまいます。
引退した競走馬の一部は、乗馬クラブの乗馬になったり、牧場で余生を過ごすことができます。しかし、馬の飼育には餌代や医療費といった高額の維持費がかかります。そのため、受け入れ先が見つからず殺処分されたり、食肉に加工されるケースも少なくありません。
1-3.盲導犬
盲導犬は、視覚障がい者の歩行をサポートするように訓練された犬です。日本国内で盲導犬を訓練できるのは、国家公安委員会の指定を受けた11団体のみ。盲導犬訓練士という専門家によって指導が行われます。
盲導犬の育成には、餌代や医療費だけではなく、施設スタッフの人件費や訓練所の維持費などがかかります。その多くが寄付金によってまかなわれています。しかし、昨今のコロナ禍によって募金活動が行えず、訓練施設が費用を負担するケースも増えてきています。
動物を支援できるふるさと納税のクラウドファンディング
では、ふるさと納税にはどのような動物支援のクラウドファンディングが用意されているのでしょうか。その一部を紹介します。
1.人と動物の共生社会推進プロジェクト
プロジェクト | ![]() 人と動物の共生社会推進プロジェクト |
目標金額 | 3,427,000円 |
地域 | 山梨県 |
受付終了日 | 2022年3月31日 |
寄付金額と選択可能な返礼品(一例) | 【10,000円~】 ・梨北米5㎏ ・ピーチジュース(ノももン) ・桔梗信玄餅×15個<さとふる限定> ・山梨県産こしひかり「梨北米パックごはん」(150g×3)×8パック 24食入り 【15,000円~】 ・山梨の「山の酒」純米酒飲み比べ7本セット 【20,000円~】 ・山の酒 スパークリングセット 【40,000円~】 ・てくてく 山梨百名山5巻セット 【60,000円~】 ・Koo-fu HANA Fuji ピンブローチ 【80,000円~】 ・Koo-fu HANA Fuji ペンダント 【200,000円~】 ・ハローキティ 伝統工芸印鑑セット |
プロジェクト内容 | 人と動物が共生できる社会の実現を目指すプロジェクトです。以下のような取り組みを行っています。 ・飼い主に対し、終生飼養や所要明示などの適正飼養について普及啓発を行う ・飼い主のいない猫対策を行い、動物収容数の削減に取り組む ・子猫の譲渡を推進するためのミルクボランティア活動を推進する プロジェクトの目的は動物愛護の意識の拡大です。取り組みを継続的に行い、やむを得ず致死処分される犬や猫を減らし、人と動物が命あるものとして共生する社会の実現を目指します。 |
寄付金額の用途 | ・飼い主のいない猫の不妊・去勢手術費の補助金 ・ミルクボランティアの活動費用など |
2.がんばった馬たちに、終の棲家を。”馬と暮らせる町…標茶”事業2021
プロジェクト | ![]() がんばった馬たちに、終の棲家を。”馬と暮らせる町…標茶”事業2021 |
目標金額 | 20,000,000円 |
地域 | 北海道標茶町 |
受付終了日 | 2022年3月31日 |
寄付金額と選択可能な返礼品(一例) | 【10,000円】 ・「ビストロカフェサングリア」ビーフシチューコースA お食事券 ・北海道産 牧場自家製手作りチーズ このみ(500g前後)1ホール ・「星空の黒牛」ビーフカレー(180g)×4個 など 【15,000円】 【20,000円】 【25,000円】 【40,000円】 |
プロジェクト内容 | 都市圏の乗馬クラブなどで活躍した馬たちが、引退後に余生を過ごせる環境や設備を整備するプロジェクトです。馬の生活する環境を整えるためには費用がかかります。
標茶町はふるさと納税を利用し、馬を預かる町内の牧場の支援を行い、費用負担の軽減を目指します。本プロジェクトの目標は、標茶町の牧場で引退した馬の乗馬を楽しめる仕組みの構築です。 |
寄付金額の用途 | ・引退乗用馬の預かり事業 |
まとめ
ふるさと納税から、動物を支援できるクラウドファンディングを紹介しました。寄付をすることで、動物たちを救うだけではなく、支援する施設やスタッフの人たちをサポートすることもできます。
ふるさと納税を利用して、自分の地元や親しんでいる地域の動物を支援してみてはいかがでしょうか。

鈴原 千景

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