今回は、FF7のNFTコレクターグッズについて、大手仮想通貨取引所トレーダーとしての勤務経験を持ち現在では仮想通貨コンテンツの提供事業を執り行う中島 翔 氏(Twitter : @sweetstrader3 / Instagram : @fukuokasho12)に解説していただきました。
目次
- スクウェア・エニックスとは
1-1.スクウェア・エニックスの概要
1-2.スクウェア・エニックスとNFT - FF7のNFTコレクターグッズ
2-1.FF7とは
2-2.NFTコレクターグッズの販売詳細 - まとめ
22年7月21日、日本の大手ゲームメーカー株式会社スクウェア・エニックスが、大人気ゲームタイトルファイナルファンタジーVIIのNFTコレクターグッズを販売することを明らかにしました。
コレクターグッズは二種類販売されるということです。23年11月に発売予定の「ファイナルファンタジーVII ブリングアーツ <クラウド・ストライフ >」はすでにスクウェア・エニックスe-STOREにおいて予約の受け付けがスタートしています。
今回は、FF7のNFTコレクターグッズについて、その詳細を解説していきます。
①スクウェア・エニックスとは
1-1.スクウェア・エニックスの概要
株式会社スクウェア・エニックスは、日本の2大RPGメーカーが2003年に合併して誕生しました。スクウェア・エニックスでは、「最高の「物語」を提供することで、世界中の人々の幸福に貢献する。」という企業理念のもと、ゲームコンテンツを中心としたデジタルエンタテインメントの企画や開発、販売や運営を行っており、これまでに多くの人気タイトルを世に送り出しています。
主な人気ゲームタイトルには下記のようなものがあります。
- ファイナルファンタジーシリーズ
- ドラゴンクエストシリーズ
- キングダムハーツシリーズ
- トゥームレイダーシリーズ
また、親会社である株式会社スクウェア・エニックス・ホールディングスは数々のグループ会社を有する持株会社で、アミューズメント事業や出版事業、ライツ・プロパティ事業といった広範囲にわたる事業展開を行っています。
1-2.スクウェア・エニックスとNFT
スクウェア・エニックスはNFTが生み出すシナジー効果を検証し、NFTとエンタテインメントを融合させることによる新たな可能性を検討していきたいと語っており、これまでのゲームコンテンツに加え、NFT領域においても積極的な事業展開を行っています。
初のNFT商品販売は、21年10月14日にリリースされた「資産性(しさんせい)ミリオンアーサー』第一弾「-資産王、君臨-」と題したNFTデジタルシールで、1枚500円の数量限定で販売が行われました。21年11月25日には第二弾である「-邪神、暴走-」、21年12月23日には第三弾である「-盗賊王の埋蔵金-」がリリースされ、22年7月28日には第四弾となる「-キャメロットの奇跡-」が販売開始となる予定となっています。
第一弾〜第三弾では、「キャラクターシール」および「4コママンガシール」と言う二種類を中心とした商品展開が行われ、シリーズの累計販売数は9万枚を突破したほか、シリーズ通算の平均販売率は86%に達するなど、かなりの反響となりました。
今回大人気タイトルである「ファイナルファンタジーVII(FF7)」のNFTコレクターグッズの販売が明らかになりました。次の項では、その詳細について紹介していきます。
②FF7のNFTコレクターグッズ
2-1.FF7とは
「ファイナルファンタジーVII(FF7)」とは、1997年に発売され、世界累計販売本数1,100万本を突破している大人気ゲームタイトルです。ファイナルファンタジーシリーズの第7作目となる作品です。
2020年には『ファイナルファンタジーVII リメイク』(FF7 リメイク)が出ており、最近ではその続編となる新作『ファイナルファンタジーVII リバース』(FINAL FANTASY VII REBIRTH/FF7 リバース)がPS5でリリースされる計画が発表されました。
大都市「ミッドガル」を舞台として展開されるFF7のストーリーは、世界の覇権を握り、星の生命エネルギー魔晄を独占する企業「神羅カンパニー」と、それに対抗する反体制組織アバランチに所属する主人公クラウドを巡り繰り広げられます。
FFは全シリーズを通してそのグラフィック映像が高い評価を得ていますが、FF7では初となる3Dグラフィック化が施されました。CGムービーが挿入されるなど、これまでに比べてさらに臨場感のあるゲーム内容となっています。
2-2.NFTコレクターグッズの販売詳細
今回発表されたFF7のNFTコレクターグッズはゲームのリリース25周年を記念して企画されたもので、トレーディングカードコレクションである「ファイナルファンタジーVII アニバーサリー アートミュージアム デジタルカードプラス」およびアクションフィギュアである「ファイナルファンタジーVII ブリングアーツ <クラウド・ストライフ >」の通常版と「デジタルプラスエディション」が発売されます。
ブロックチェーンには「Enjin(エンジン)」の「Efinity(エフィニティー)」が採用されるということで、Enjinのウォレットアプリを利用することによってNFTの交換が可能になります。
なお、現時点で明らかにされている販売情報は下記の通りです。
①ファイナルファンタジーVII アニバーサリー アートミュージアム デジタルカードプラス
こちらはトレーディングカード6枚とデジタルトレーディングカード交換券1枚がセットになったカードパックとして販売されるということです。
デジタルカードはブロックチェーン技術で発行されたNFTで、デジタルデータの保有を証明できます。コードは専用サイトで全207種類の中から任意のデジタルカード一枚と交換できるようになっています。
- 発売予定:23年春
- デザイン:
ノーマルカード99種
アナザーノーマルカード3種
プレミアムカード(ノーマルカード、アナザーカードのフォイル仕様)102種
シークレットカード3種
合計:207種 - 販売価格:440円(税込)
②ファイナルファンタジーVII ブリングアーツ <クラウド・ストライフ >
今回発表されたのは主人公のクラウド・ストライフのフィギュアで、「アクションフィギュアBRING ARTS」におけるFF7シリーズの第一弾であるということです。
造形はオリジナルのFF7を参考に、特徴のあるヘアスタイルや肩のアーマー、コスチュームといったクラウドの原点となる姿が忠実に再現されています。また、付属品として各種交換手のほか、クラウドを象徴する武器である「バスターソード」が付くということで、手に持たせたり背中に着けたりできると説明されています。
なお、こちらは通常版およびスクウェア・エニックス e-STORE限定の「デジタルプラスエディション」が販売されるということで、すでに予約の受付が開始されています。
- 発売予定:23年11月25日
- 内容:
通常版にはフィギュアおよび「デジタル正規品証明書交換券」が封入されており、デジタルプラスエディションにはフィギュアのほか、 「デジタル正規品証明書交換券」と「デジタル版フィギュア交換券」が封入されています。両方にブロックチェーン上の保有証明(デジタル正規品証明書)の交換券が発行されます。なお、デジタル版フィギュアはスマートフォンまたはPCより360度での展示が可能だということです。 - 販売価格:13,200円(税込)
※デジタルプラスエディション:16,500円(税込)
③まとめ
FFシリーズは日本国内のみならず、全世界で大人気のゲームタイトルとなっており、1987年に第一作目が発売されて以来、これまでに15本の作品がリリースされてきました。今回発表されたNFTコレクターグッズはFF7のリリース25周年を記念して企画されたもので、その内容は豪華なものとなっています。販売元となるスクウェア・エニックスでは、これまでにもいくつかNFT商品を取り扱ってきましたが、いずれも好評であったため、今回のリリースにも期待が集まっています。
二種類のNFTコレクターグッズは23年に販売予定とされており、「ファイナルファンタジーVII ブリングアーツ <クラウド・ストライフ >」についてはすでに予約が始まっています。興味のある方は、Enjinウォレットを作成しておくことをおすすめします。
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中島 翔
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