bitbank(ビットバンク)に新規上場した仮想通貨エンジンコイン(ENJ)とは?

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今回は、エンジンコイン(ENJ)について、大手仮想通貨取引所トレーダーとしての勤務経験を持ち現在では仮想通貨コンテンツの提供事業を執り行う中島 翔 氏(Twitter : @sweetstrader3 / Instagram : @fukuokasho12)に解説していただきました。

目次

  1. 仮想通貨取引所bitbankについて
    1-1.bitbankの概要
    1-2.bitbankの特徴
  2. エンジンコイン(ENJ)とは?
    2-1.エンジンコイン(ENJ)の概要
    2-2.エンジンコイン(ENJ)の特徴
    2-3.bitbankでの取扱開始
  3. エンジンコイン(ENJ)の将来性
    3-1.人気ゲームのリリース
    3-2.次世代型NFTブロックチェーンEfinity(エフィニティ)
    3-2.大企業との提携
  4. まとめ

22年4月26日、国内仮想通貨(暗号資産)取引所である「bitbank(ビットバンク)」が、新たに「エンジンコイン(ENJ)」の取り扱いをよりスタートしました。

エンジンコイン(ENJ)は、ゲームをプレイすることで稼ぐ「Play to Earn」が可能な分散型ゲームの構築に必要なソリューションを展開しているプロジェクトです。メタバース(仮想空間)やNFT(非代替性トークン)と親和性も高いことから、現在投資家から大きな注目を集めている仮想通貨となっています。

今回は、bitbankに新規上場したエンジンコインの概要や特徴を解説します。

①仮想通貨取引所bitbankについて

1-1.bitbankの概要

仮想通貨取引所・販売所のbitbank
bitbankとは14年5月に設立された国内仮想通貨取引所です。17年9月に金融庁の「暗号資産交換業者」として登録しています。

bitbankは、24時間リアルタイムで日本円の入金が可能であったり、スマートフォン版・PC版どちらもシンプルで使いやすいユーザーインターフェースを採用していたりと、ユーザーの満足度が高い取引所となっています。実際、21年4月時点のビットバンクの預かり資産は 2,898 億円に到達し、国内における現物取引高シェア*は25.6%、アルトコインにおいては55.0%*のシェアを獲得しています。*JVCEA統計情報(2021年2月時点)をもとにビットバンクが算出

1-2.bitbankの特徴

①取扱通貨が豊富

bitbankの特徴の一つとして、取扱通貨が豊富な点が挙げられます。22年4月26日現在、bitbankでは今回新規上場したエンジンコイン(ENJ)を含め、全部で多数の仮想通貨を取り扱っています。

販売所の取扱銘柄

38銘柄:ビットコイン、イーサリアム、リップル、ビットコインキャッシュ、ライトコイン、ベーシックアテンショントークン、ステラルーメン、モナコイン、シンボル、オーエムジー、ボバネットワーク、チェーンリンク、ポルカドット、エイダ/カルダノ、アバランチ、アスター、クアンタム、エンジンコイン、メイカー、ドージ、フレア、チリーズ、エイプコイン、アクシーインフィニティ、ザ・サンドボックス、ディセントラランド、GALA、オアシス、ザ・グラフ、レンダートークン、ビルドアンドビルド、アービトラム、オプティミズム、イミューダブル、クレイトン、ダイ、マスクネットワーク、ポリゴンエコシステムトークン

取引所の取扱銘柄

39銘柄:ビットコイン、イーサリアム、リップル、ビットコインキャッシュ、ライトコイン、ベーシックアテンショントークン、ステラルーメン、モナコイン、シンボル、オーエムジー、ボバネットワーク、チェーンリンク、ポルカドット、エイダ/カルダノ、アバランチ、アスター、クアンタム、エンジンコイン、メイカー、ドージ、フレア、チリーズ、エイプコイン、アクシーインフィニティ、ザ・サンドボックス、ディセントラランド、GALA、オアシス、ザ・グラフ、レンダートークン、ビルドアンドビルド、アービトラム、オプティミズム、イミューダブル、クレイトン、ダイ、マスクネットワーク、ポリゴンエコシステムトークン、ポリゴン

イーサリアム(ETH)やリップル(XRP)、シンボル(XYM)といった国内で人気の高いアルトコインのほか、22年3月14日には「ボバネットワーク(BIBA)」が国内で初めて上場されました。幅広い銘柄を取引ができる点が、支持されている理由の一つとなっています。

②セキュリティが強固

ビットバンクのセキュリティ体制は第三者機関に国内No.1評価された実績があり、ユーザー資産を守るため、マルチシグ(複数人署名)によるコールドウォレットと、物理的・仮想的に分散された鍵管理システムによるホットウォレット管理体制を構築しています。マルチシグは仮想通貨の送信に複数人の承認が必要な仕組みであり、ビットバンクのすべてのコールドウォレットで採用しています。

③レンディングサービスを提供している

ビットバンクの「仮想通貨を貸して増やす」は、ユーザーが保有する仮想通貨をビットバンクに貸し出し、最大年率3%の仮想通貨を1年後に受け取ることができるサービスです。仮想通貨を貸して増やすは保有量を確実に増やすことできるので、トレードをせずに仮想通貨を運用したいと考える人におすすめです。「仮想通貨を貸して増やす」はビットバンクの取扱い全通貨の貸出に対応しています。

取扱銘柄

39銘柄:ビットコイン、イーサリアム、リップル、ビットコインキャッシュ、ライトコイン、ベーシックアテンショントークン、ステラルーメン、モナコイン、シンボル、オーエムジー、ボバネットワーク、チェーンリンク、ポルカドット、エイダ/カルダノ、ポリゴン、アバランチ、アスター、クアンタム、エンジンコイン、メイカー、ドージ、フレア、チリーズ、エイプコイン、アクシーインフィニティ、ザ・サンドボックス、ディセントラランド、GALA、オアシス、ザ・グラフ、レンダートークン、ビルドアンドビルド、アービトラム、オプティミズム、イミューダブル、クレイトン、ダイ、マスクネットワーク、ポリゴンエコシステムトークン

②エンジンコイン(ENJ)とは?

2-1.エンジンコイン(ENJ)の概要

Enjin Bitbank
エンジンコインはシンガポールのエンジン社が立ち上げたブロックチェーンプラットフォームである「Enjin Platform」のゲーム内決済通貨としての使用や、ENJの価値に裏付けされたゲーム内アイテムを生成するために使用されます。エンジンコイン(通貨シンボル:ENJ)は、2017年11月にイーサリアムのトークン規格ERC20で発行されました。現在(5月25日執筆時点)の時価総額は約780億円で市場77位となります。

2-2.エンジンコイン(ENJ)の特徴

①NFTのミントが可能

エンジンプラットフォームでは、ゲームアイテムNFTをミントすることが可能で、ミントしたNFTはエンジンプラットフォーム内に設置されたNFTマーケットプレイスで売却することが可能です。

また、逆に不要なNFTを破壊してエンジンコインに戻す「メルティング」という機能も搭載しています。取り出せるENJの割合は50%~100%に設定されます。この機能により、不要になったNFT資産の流動性を高めることができます。

②ブロックチェーンゲームを開発が可能

エンジンプラットフォームは開発者やNFT(非代替性トークン)をトークン化し、ソフトウェアに統合するために必要なソリューションや開発キット(SDK)を提供しています。そのため、誰でも比較的簡単にブロックチェーンゲームの開発や管理を行うことができるようになっています。

③Play To Earn系ゲームに対応している

エンジンプラットフォームでは日々多くのブロックチェーンゲームが開発されており、中でもプレイして報酬を得られる「Play To Earn」系のゲームが人気を集めています。

主に、ゲーム内で獲得したNFTをマーケットプレイスで売却したり、ゲーム独自のトークンを獲得してエンジンコイン(ENJ)やイーサリアム、ステーブルコインなどに換金することができます。また、ブロックチェーン技術によって、プラットフォーム内の異なるゲーム間においてもNFT資産を共有できるため、新しいゲームの楽しみ方ができるようになっています。

2-3.bitbankでの取扱開始

22年4月26日、bitbankは「取引所」サービスで、新たにエンジンコイン(ENJ)の取り扱いをスタートしました。

通貨ペアは「エンジンコイン(ENJ)/日本円(JPY)」および「エンジンコイン(ENJ)/ビットコイン(BTC)」です。また、エンジンコインの「貸して増やす」も開始するということで、1年間貸し出しすることで、年率最大3%を利子として受け取ることが可能となっています。

③エンジンコイン(ENJ)の将来性

3-1.人気ゲームのリリース

現在エンジンプラットフォームで特に人気があるツールは、「エンジンクラフト」です。これは大人気タイトルの『Minecraft(マインクラフト)』にエンジンの機能を追加させるプラグインです。プレイヤーの所有データをブロックチェーンと接続することで、ゲーム内資産や通貨を「Minecraft内外のチャットルーム」や「Enjin Marketplace」などでピアツーピア(P2P)で取引できます。

今後さらに多くの人気ゲームと接続することでユーザーが増え、エンジンコインの需要が高まると考えられます。

3-2.次世代型NFTブロックチェーンEfinity(エフィニティ)

21年4月1日、エンジン社は新しいNFT専用のブロックチェーン「Efinity」の開発プロジェクトの開発資金として、1,890万ドル(約21億円)の調達に成功しました。Efinityは21年末にポルカドットに接続するパラチェーンオークションでスロット6を取得し、22年3月に正式ローンチを果たしています。

Efinityはブロックチェーン同士を接続し、メタバースの分散型クロスチェーンインフラとなることを目指しています。

3-3.大企業との提携

ゲーム開発会社とエンジン社の協業により、エンジンプラットフォームとエンジンコインを使ったブロックチェーンゲームの開発プロジェクトが進められています。エンジンはこれまでに「Microsoft」や「Samsung」といった大企業との提携実績があり、21年4月時点で、既に40のプロジェクトがエンジンコインを採用することを明かしていました。

今後、エンジンプラットフォームやEfinityで構築されたプロジェクトが、どのようなエコシステムを形成していくことになるか注目です。

④まとめ

今後、エンジンプラットフォームはブロックチェーンゲームのみならず、WEB3.0の中核を担うプラットフォームになることも期待されています。日本でもコインチェックなどでエンジンコインを購入し、NFTマーケットに気軽に参加することができます。エンジンプラットフォームの将来性に魅力を感じる方や、今から投資をしておきたいという方は、この機会にbitbankで口座を開設し触れてみてもいいでしょう。

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中島 翔

一般社団法人カーボンニュートラル機構理事。学生時代にFX、先物、オプショントレーディングを経験し、FXをメインに4年間投資に没頭。その後は金融業界のマーケット部門業務を目指し、2年間で証券アナリスト資格を取得。あおぞら銀行では、MBS(Morgage Backed Securites)投資業務及び外貨のマネーマネジメント業務に従事。さらに、三菱UFJモルガンスタンレー証券へ転職し、外国為替のスポット、フォワードトレーディング及び、クレジットトレーディングに従事。金融業界に精通して幅広い知識を持つ。また一般社団法人カーボンニュートラル機構理事を務め、カーボンニュートラル関連のコンサルティングを行う。証券アナリスト資格保有 。Twitter : @sweetstrader3 / Instagram : @fukuokasho12