注目の超リアル・メタバース「Everdome(エバードーム)」、その仮想通貨DOMEとは?

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今回は、Everdomeの仮想通貨DOMEについて、大手仮想通貨取引所トレーダーとしての勤務経験を持ち現在では仮想通貨コンテンツの提供事業を執り行う中島 翔 氏(Twitter : @sweetstrader3 / Instagram : @fukuokasho12)に解説していただきました。

目次

  1. Everdomeとは?
    1-1.Everdomeの概要
    1-2.Everdomeの特徴
  2. 仮想通貨DOME
    2-1.仮想通貨としての基本スペック
    2-2.DOMEの概要
    2-3.DOMEのプレセール
  3. まとめ

2022年に入り、インターネット上に構築された3D仮想空間を表す「メタバース」がさらに盛り上がりを見せています。様々なプラットフォームが登場する中で、「Everdome(エバードーム)」はその技術的背景から他とは一線を画す「超リアル・メタバース」として注目されています。今回は、Everdomeの仮想通貨DOMEについて解説します。

①Everdomeとは?

まずは、Everdomeの基本事項について解説します。

1-1. Everdomeの概要

Everdome
Everdomeはポーランドのビジネスマン、ロバート・グリン氏を中心に、トレーディングやブロックチェーン技術、仮想通貨などの業界の専門知識を備えたプロ集団による新規プロジェクトで、火星をイメージして構築されているメタバース・ゲームプラットフォームです。様々なメタバースプロジェクトの中でも、Everdomeは特にリアリティの高い「超リアル・メタバース」として期待されています。

メタバースとはインターネット上の3D仮想空間のことで、自分のアバターを介して行動し、デジタル構造物でのイベントやアトラクションに参加したり、他のユーザーとさまざまなオンライン上でのソーシャル体験を楽しむことができます。メタバース関連のプロジェクトでは、「The Sandbox(SAND)」や「Decentraland(MANA)」などが有名ですが、Everdomeの世界は「Unreal Engine(アンリアルエンジン)」と呼ばれる3Dゲームエンジンを用いて非常にリアルな質感で描かれています。

Everdomeでは現実世界を忠実に再現し、品質の良い商品や企業、著名な人々をプラットフォームへ誘致することができます。Everdomeの仮想空間に参加する事業者は、商品やサービスをEverdome内の住人に提供することができるようになっています。

1-2. Everdomeの特徴

次にEverdomeの特徴について解説します。

①火星をテーマにしている

Everdomeは「火星への植民」というコンセプトの下、開発されました。名称に「ドーム」がついていることも宇宙への植民を連想させます。Everdomeは一般的なメタバースプロジェクトと同様に、メタバース内の土地を購入したり、アバターなどで楽しむことが想定されています。

②超リアルなグラフィック


Everdomeの特筆すべき点は、本物と見分けがつかないほどの超リアルなグラフィックです。Everdomeの世界は「Unreal Engine(アンリアルエンジン)」と呼ばれる3Dゲームエンジンを用いて構築されており、これは「PS5」や「任天堂Switch」のゲーム開発でも使われる非常に高性能なゲームエンジンとなっています。Everdomeの運営には、3D NFTを作成するプロジェクト技術「METAHERO」と3Dスキャナーを専門とする「WDW(Wolf Digital World)」が関わっており、それらの技術がメタバース世界に取り入れられています。

特にMETAHEROは、一瞬で現実世界のものを3Dスキャンし、仮想世界にモデリングするという最先端の技術であり、この技術を使うことによって、Everdormはリアルで臨場感あふれるアバターや仮想アイテムを再現できます。モデリングの際、ユーザーの顔の形や大きさを忠実に再現するため、実物そっくりのリアルなアバターの作成が可能です。また、この技術によりアバター用の仮想の靴やアクセサリーなども作成可能で、アバターはそれらを身につけることができるようになっています。

③不動産売買が可能

Everdome内の不動産である「Dome-estate」は、購入や賃貸のほか、不動産の宣伝や不動産のための独自のマーケットプレイス作成ができ、デジタル化された不動産ビジネスのための環境も整備しています。

④エコシステム拡大に向けた取り組み

将来的にEverdomeは、土地取引やマーケットプレイス、広告スペースの開設に対応すると発表しています。現時点で詳細は明らかにされていませんが、Everdomeは、ブロックチェーンを基盤としたWeb3.0を最高の形で提供すべく、ユーザーのビジネスを多方面から支援するということです。今後、企業や団体による都市開発や商業的なイベントなどが開催される可能性があると考えられます。

②仮想通貨DOME

次に、Everdomeの独自トークンである「DOME」について、解説します。

2-1. 仮想通貨としての基本スペック

DOMEの仮想通貨としての基本スペックは以下の通りです。

ティッカーシンボル DOME
現在の価格(22年3月1日現在) 0.05126ドル(約5.90円)
時価総額 約3.45億ドル(約400億円)
時価総額ランキング 176位
循環サプライ 約69.64億DOME
発行上限 1000億DOME
主要なマーケット OKX(旧OKEx)、PancakeSwap等
トークン規格 BEP20

2-2. DOMEの概要

①DOMEのユーティリティ

DOMEの使用用途はまだ正式に発表されていませんが、おそらくMetaverse内のゲーム内通貨として使用されることが推測されます。マーケットプレイスのNFTの売買や、デジタル不動産(Dome-estate)の取引及びレンタル料、広告スペースの賃貸料の支払い等です。なお、DOMEはEverdome全体のガバナンストークンではなく、プラットフォームの運営に関する決定権はありません(Terms & Conditions #9より)

②ステーキング

2月22日にステーキング機能がスタートしました。執筆時点に8500万ドル(17億DOME)がロックされており、APY(年利)56%のDOME報酬が発生しています。DOMEトークンをステークすると1週間〜52週間ロックできます。ロック期間が終了すると最初に預けたトークンの100%をウォレットに戻すことができます。報酬は毎日計算され、追加されます。報酬の引き出しを請求すると、申請日から12ヶ月間かけて段階的に受け取ることができます。

2-3. DOMEのプレセール

2022年1月24日~26日の期間でDOMEのプレセールが行われました。プレセールは2回に分けて行われ、「TENSET Gem Launch Platformに参加している人」と「MetaheroのHEROトークン保有者限定」という参加条件でした。プレセールでは、DOMEトークン1枚あたり約0.096円で販売されました。購入者には最初に10%のトークンが配布され、その後1週間ごとに2%ずつロックが解除され、ロックが解除されたトークンはEverdomeの公式サイトでいつでも請求することができるようになっています。

③まとめ

メタバースがさらに大きな注目を浴びている現在、Everdomeはそのリアリティの高さから、他のメタバースとは一線を画する新しいメタバースとして話題になっています。1月に行われたプレセールでは、DOMEトークン1枚あたり約0.096円で販売されましたが、3月1日現在は約5.90円となっており、プレセール価格の約61倍を推移しています。

今後Everdomeの情報が公開されていくにつれて、その注目度はさらに拡大することが期待されます。国内で取り扱いのない仮想通貨DOMEを購入するには、まず国内取引所でビットコインやイーサリアムを購入し、その後にDOMEを扱う取引所に仮想通貨を送付する必要があります。DOME投資への玄関口となる国内取引所としてはアプリが使いやすいコインチェックや出庫手数料が無料のGMOコインの利用を検討してみることをおすすめします。

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中島 翔

一般社団法人カーボンニュートラル機構理事。学生時代にFX、先物、オプショントレーディングを経験し、FXをメインに4年間投資に没頭。その後は金融業界のマーケット部門業務を目指し、2年間で証券アナリスト資格を取得。あおぞら銀行では、MBS(Morgage Backed Securites)投資業務及び外貨のマネーマネジメント業務に従事。さらに、三菱UFJモルガンスタンレー証券へ転職し、外国為替のスポット、フォワードトレーディング及び、クレジットトレーディングに従事。金融業界に精通して幅広い知識を持つ。また一般社団法人カーボンニュートラル機構理事を務め、カーボンニュートラル関連のコンサルティングを行う。証券アナリスト資格保有 。Twitter : @sweetstrader3 / Instagram : @fukuokasho12