国内初!BTCBOXで上場した仮想通貨ドージコイン(DOGE)とは?

※ このページには広告・PRが含まれています

今回は、BTCBOXで上場したドージコイン(DOGE)について、大手仮想通貨取引所トレーダーとしての勤務経験を持ち現在では仮想通貨コンテンツの提供事業を執り行う中島 翔 氏(Twitter : @sweetstrader3 / Instagram : @fukuokasho12)に解説していただきました。

目次

  1. BTCBOXとは?
    1-1.BTCBOXの概要
    1-2.BTCBOXの特徴
  2. BTCBOXで上場したDOGE
    2-1.DOGEの概要
    2-2.DOGEの特徴
  3. まとめ

22年4月18日、仮想通貨(暗号資産)取引所BTCBOXが、「かんたん売買」のコーナーでドージコイン(DOGE)の取り扱いをスタートしました。暗号資産交換業者として金融庁のライセンス登録を完了している国内取引所が、DOGEを取り扱うのはこれが初めてとなります。そこで今回は、BTCBOXで国内初上場となるDOGEについての概要や特徴を解説します。

①BTCBOXとは?

1-1. BTCBOXの概要

BTCBOX1
BTCBOX(BTCボックス)はBTCボックス株式会社が運営する仮想通貨取引所です。同社は2014年の設立以来、無事故でサービスを継続しています。取引サービスとしては「かんたん売買(販売所)」と「取引所(板取引)」を利用でき、日本の取引所の中でも最大級の取引量を有します。「Bitcoin融資」サービスを提供しており、信用取引も可能です。

現在、BTCBOXの板(オーダーブック)のある取引所形式で取り扱っている仮想通貨は、ビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)、ビットコインキャッシュ(BCH)、ライトコイン(LTC)の4種類です。初心者にとってより操作が簡単なかんたん売買(販売所)では、BTCとETHのみの取扱いとなっています。

1-2. BTCBOXの特徴

①スマートフォンアプリでの取引が可能

BTCBOXはスマートフォンアプリ(iOS、Android)をリリースしており、いつどこでも手軽に仮想通貨の取引ができるようになっています。

②サーバーの安定性と強固なセキュリティ

BTCBOXはサービス提供をスタートして以来、7年以上もの間サーバーダウンを起こしておらず、これは世界的にも数少ない事例となっています。そのほか、コールドウォレットやマルチシグネチャの採用、本人確認における2段階認証およびSMS認証の実施などを行っており、セキュリティ面にも定評があります。

コールドウォレットとは、インターネットから切り離された状態のウォレットを指し、ハッキング被害などに遭いにくいことが特徴です。また、マルチシグネチャとは取引を行うにあたって複数の秘密鍵が必要となるシステムで、単一の秘密鍵と比べて、セキュリティ性が高いことが特徴です。

③仮想通貨融資サービスの提供

BTCBOXでは、他の取引所ではあまり行っていない仮想通貨の融資サービスを提供しています。融資サービスは現在、ビットコイン(BTC)に対応しており、最低0.1BTCから元金の2倍までの借入が可能となっています。また、毎回の返済額が0.1BTC以上であれば分割返済も可能であるため、少ない元手でも取引を行うことができる制度となっています。ただし、1日ごとに手数料が発生するためご利用前に詳細を確認しましょう。

②BTCBOXで上場したDOGE

次に BTCBOXで上場したDOGEについて解説します。

2-1. DOGEの概要

2BTCBOX1
DOGEとは、インターネット・ミームである「ドージ(Doge)」の柴犬をモチーフとした仮想通貨です。ソフトウェア開発者であるビリー・マーカス氏とジャクソン・パーマー氏によって13年12月に作成されました。DOGEという名称は「Dog(犬)」のスラングである「Doge」から名付けられました。

DOGEはジョークとして誕生したものの、ファンコミュニティが発足するなど、そのエコシステムは急速に拡大しています。22年3月30日時点で、DOGEの時価総額は約189.8億米ドル、時価総額ランキングは12位を誇り、近年特に大きな注目を集める仮想通貨となっています。

2-2. DOGEの特徴

DOGEの特徴は下記の通りです。

①楽しく、使いやすい決済システムを目指した設計

ドージコインは、より動作がはやく、楽しめて、かつ送金手数料のかからない決済システムの実現を目指して設計されています。ソースコードはライトコイン(LTC)をベースにしており、ハッシュアルゴリズムに「scrypt」を利用しています。ブロック生成時間は約1分と、同じPoWを用いるビットコイン(10分)やライトコイン(2.5分)よりも短い特徴があります。

②発行上限が設定されていない

一般的な仮想通貨においては、発行上限を設定することで、需要と供給のバランスを保っています。一方でドージコインには発行上限がありません。

執筆時点にドージコインの発行量は1326.7億DOGEですが、年間で50億DOGEが採掘されています。ドージコインの開発者は、DOGEをガチホされるのではなく使用されることを望み、発行上限を撤回したと言います。ただし、DOGEは固定報酬のため、インフレ率の面では時間とともに低下します。2040年までにドージコインのインフレ率は2.4%になり、2060年までには1.6%になります。

③イーロン・マスクが推進して急騰

DOGEは、イーロン・マスク氏や米国の投資アプリRobinhoodのユーザー、そしてSNSである「Reddit(レディット)」といったオンラインコミュニティから圧倒的な支持を集めています。

Reddit上におけるDOGEのオンラインコミュニティには、約200万人以上の参加者が存在します。また、米EV大手テスラのCEOであるイーロン・マスク氏が支持を公言していることも、DOGEの人気の理由と言えるでしょう。

21年初頭にドージコインは5セント前後でしたが、米GameStop株の盛り上がりと同時期に上昇しはじめました。そして、同4月15日にマスク氏が有名なアート「月に吠える犬(Dog Barking at the Moon)」の画像をもじってツイートすると、過去最高の44セントに達しました。

③まとめ

DOGEは元々ジョーク通貨として開発されましたが、コミュニティの強さなどから大きな人気を誇っています。特に、イーロン・マスク氏はその後も継続的にDOGEについて言及しており、市場を騒がせています。例えば、21年末にはテスラ社で決済手段としてDOGEを受け付けると発言し、33%急騰しました。同氏はまた、DOGEネットワークの取引効率を向上させるため、ドージ開発者と協調していることも公にしています。

マスク氏の一挙手一投足は今後のユースケース拡大に大きくかかわるため、仮想通貨DOGEに投資するなら目が離せない状況です。国内で上場されるこの機会に、BTCBOXで口座開設を行って購入を検討してみてはいかがでしょうか。

The following two tabs change content below.

中島 翔

一般社団法人カーボンニュートラル機構理事。学生時代にFX、先物、オプショントレーディングを経験し、FXをメインに4年間投資に没頭。その後は金融業界のマーケット部門業務を目指し、2年間で証券アナリスト資格を取得。あおぞら銀行では、MBS(Morgage Backed Securites)投資業務及び外貨のマネーマネジメント業務に従事。さらに、三菱UFJモルガンスタンレー証券へ転職し、外国為替のスポット、フォワードトレーディング及び、クレジットトレーディングに従事。金融業界に精通して幅広い知識を持つ。また一般社団法人カーボンニュートラル機構理事を務め、カーボンニュートラル関連のコンサルティングを行う。証券アナリスト資格保有 。Twitter : @sweetstrader3 / Instagram : @fukuokasho12