今回は、bitbankに上場した仮想通貨ポリゴン(MATIC)について、大手仮想通貨取引所トレーダーとしての勤務経験を持ち現在では仮想通貨コンテンツの提供事業を執り行う中島 翔 氏(Twitter : @sweetstrader3 / Instagram : @fukuokasho12)に解説していただきました。
目次
- bitbank(ビットバンク)とは?
1-1.bitbank(ビットバンク)の概要
1-2.bitbank(ビットバンク)の特徴 - MATICとは?
2-1.MATICの概要
2-2.仮想通貨としてのスペック
2-3.MATICの特徴
2-4.MATICの上場キャンペーン - まとめ
国内の仮想通貨(暗号資産)取引所bitbank(ビットバンク)が、ポリゴン(MATIC)の取り扱いを6月21日にスタートしました。MATICの国内における上場はこれが初めてとあり、MATICの取り扱い開始を記念して取引手数料無料キャンペーンなども実施されるということで、注目度も高まっています。
そこで今回は、ビットバンクに新たに上場するMATICについて、その概要や特徴、将来性などを解説していきます。
①bitbank(ビットバンク)とは?
1-1.bitbank(ビットバンク)の概要
bitbank(ビットバンク)とは2014年5月に設立されたビットバンク株式会社が運営する仮想通貨取引所です。金融庁で暗号資産交換業者としてライセンス登録されています。
初心者にとって使いやすい「販売所」だけでなく、板取引が可能な「取引所」で多くの仮想通貨を取り扱っています。使いやすさに定評のあるスマートフォン向けアプリは、日本の仮想通貨取引所アプリとしてファイナンスカテゴリー第一位を獲得するなど、評価の高い取引所です。
1-2.bitbank(ビットバンク)の特徴
①取り扱い銘柄が豊富
bitbankでは、ビットコイン(BTC)のほか、アルトコインを多数扱っています。取扱い銘柄は以下の通りです。
販売所の取扱銘柄 | 38銘柄:ビットコイン、イーサリアム、リップル、ビットコインキャッシュ、ライトコイン、ベーシックアテンショントークン、ステラルーメン、モナコイン、シンボル、オーエムジー、ボバネットワーク、チェーンリンク、ポルカドット、エイダ/カルダノ、アバランチ、アスター、クアンタム、エンジンコイン、メイカー、ドージ、フレア、チリーズ、エイプコイン、アクシーインフィニティ、ザ・サンドボックス、ディセントラランド、GALA、オアシス、ザ・グラフ、レンダートークン、ビルドアンドビルド、アービトラム、オプティミズム、イミューダブル、クレイトン、ダイ、マスクネットワーク、ポリゴンエコシステムトークン |
取引所の取扱銘柄 | 39銘柄:ビットコイン、イーサリアム、リップル、ビットコインキャッシュ、ライトコイン、ベーシックアテンショントークン、ステラルーメン、モナコイン、シンボル、オーエムジー、ボバネットワーク、チェーンリンク、ポルカドット、エイダ/カルダノ、アバランチ、アスター、クアンタム、エンジンコイン、メイカー、ドージ、フレア、チリーズ、エイプコイン、アクシーインフィニティ、ザ・サンドボックス、ディセントラランド、GALA、オアシス、ザ・グラフ、レンダートークン、ビルドアンドビルド、アービトラム、オプティミズム、イミューダブル、クレイトン、ダイ、マスクネットワーク、ポリゴンエコシステムトークン、ポリゴン |
②取引量が多い
bitbankは現物取引量として国内No.1の実績(2021年2月14日 CoinMarketCap調べ)があり、流動性が高いことから、ビットコインなどの仮想通貨を「売りたいときに売りやすく、買いたいときに買いやすい」サービスとなっています。
③セキュリティが強固
bitbankではインターネットと切り離されたオフラインでユーザーの資産を管理する「コールドウォレット」を採用しているほか、複数の秘密キーを必要とする「マルチシグ」を導入することによって、万全なハッキング対策を行っています。
④利便性の高い取引アプリ
bitbankではスマートフォン向けの取引アプリを提供しており、いつどこでも取引を行うことが可能です。iOSおよびAndroidどちらにも対応しているほか、70を超えるテクニカルチャートが利用できる「Trading View」機能も搭載しており、取引初心者から上級者まで、それぞれのニーズに合わせて利用できるアプリとなっています。
②MATICとは?
2-1.MATICの概要
ポリゴン(MATIC)はイーサリアムのセカンドレイヤー(L2)ソリューションで、スケーラビリティ問題の解決を目指しています。
イーサリアムはさまざまなNFT(非代替性トークン)プロジェクトやDeFi(分散型金融)サービスなどに利用されていますが、急速な規模拡大に伴ってトランザクション(取引)量が急増し、処理速度の低下や手数料の高騰を引き起こすなどの問題が顕在化しています。
ポリゴンはセカンドレイヤーソリューションとしてイーサリアム仮想マシン(EVM)と互換性があるため、UniswapやAave、Curveなどイーサリアムの主要なDAppsが続々と導入しています。イーサリアムユーザーは手数料の安いポリゴンで、これまで同様の取引を低コスト・高スピードで利用できるのです。
なおポリゴンのプロジェクト名称は21年にリブランド以降のものです。そおためネイティブトークンのティッカーシンボルは依然の「MATIC(マティック)」が使用されているため、注意しましょう。
2-2.仮想通貨としてのスペック
MATICの仮想通貨としてのスペックは下記の通りです。
- ティッカーシンボル・・・「MATIC」
- 現在の価格(22年6月18日現在)・・・0.3669ドル(約49.52円)
- 時価総額・・・約29.3億ドル(約3962.6億円)
- 時価総額ランキング・・・20位
- 循環供給量・・・約80億MATIC
- 発行上限・・・100億MATIC
2-3.MATICの特徴
①セカンドレイヤーソリューション
ポリゴンはイーサリアムのセカンドレイヤーソリューションとして開発され、メインのイーサリアムブロックチェーンにブリッジされることでイーサリアム上のあらゆるアプリケーションを利用することができるようになっています。
②PoS(プルーフ・オブ・ステーク)を採用
ポリゴンではコンセンサスアルゴリズムに「PoS(プルーフ・オブ・ステーク)」を採用しています。誰でもPolygon PoSメインネットのバリデーター(検証者)になることができ、ネットワーク報酬を受け取ることが出います。自分自身でノードを立ち上げなくとも、コミュニティノードにリース(委任)することもできます。報酬は、ステークされたMATICの数量とネットワーク内のトランザクションによって変化します。
なお、MATICはステーキングのほかにも、ポリゴンがプロジェクトの方針を決定する際の投票権(ガバナンス)としてや、ネットワーク手数料の支払いなどにも利用されています。
③高速な処理速度と安い取引手数料
ポリゴンはその処理スピードの速さと取引手数料の安さでも知られています。ポリゴンによる公式発表では、1秒につき65,000件のトランザクションを処理することが可能だと報告されています。
なお、イーサリアムの処理速度は1秒につき15件であるため、比較してかなり高速なことが分かります。また、処理スピード以外にも取引手数料を安く抑えることに成功しており、およそイーサリアムの100分の1以下で処理されます。
2-4.MATICの上場キャンペーン
6月21日、国内仮想通貨取引所bitbank(ビットバンク)が、日本で始めてMATICの取り扱いをスタートしました。bitbankが提供している「現物取引所」および、仮想通貨のレンディングサービス「暗号資産を貸して増やす」でサポートされています。「暗号資産を貸して増やす」では、MATICをbitbankに対して1年間貸し出すことによって、最大年率3%の仮想通貨を受け取ることができます。
bitbankでは今回のMATIC上場を記念して、「MATIC/JPY」および「MATIC/BTC」における取引手数料無料キャンペーンの実施を発表しています。このキャンペーンはMATICの取り扱い開始日である22年6月21日よりスタートし、22年7月20日午前9時59分まで続くということです。
③まとめ
ポリゴンはイーサリアムのセカンドレイヤーソリューションとして、スケーラビリティ問題を解消するソリューションとして利用されています。ポリゴンの処理速度の速さと取引コストの低さは比較的安定しており、その利便性の高さからさまざまなDAppsがデプロイされており、ユースケースをますます拡大しています。
bitbankで仮想通貨MATICの取扱いが開始されたことで、日本のユーザーもポリゴンのエコシステム上の様々なアプリケーションを利用しやすくなりました。この機会にWeb3.0の世界に足を踏み入れてみてはいかがでしょうか。上場を記念したお得なキャンペーンも予定されているため、興味のある方はこの機会にbitbankで口座を開設し、仮想通貨MATICを取引してみましょう。
中島 翔
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