Coincheck NFTが取り扱いを開始した3D Generativemasksとは

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今回は、3D Generativemasksについて、大手仮想通貨取引所トレーダーとしての勤務経験を持ち現在では仮想通貨コンテンツの提供事業を執り行う中島 翔 氏(Twitter : @sweetstrader3 / Instagram : @fukuokasho12)に解説していただきました。

目次

  1. Coincheck NFTとは
    1-1.Coincheck NFTの概要/a>
  2. 3D Generativemasksとは
    2-1.3D Generativemasksの概要
    2-2.Generativemasksの特徴
    2-3.3D Generativemasksの特徴
  3. まとめ

国内の暗号資産(仮想通貨)取引所「Coincheck(コインチェック)」が運営するNFTマーケットプレイス「Coincheck NFT」にて、22年9月26日よりNFTコレクション「3D Generativemasks」の取り扱いが開始されました。Coincheck NFTでは元々「Generativemasks」の取り扱いを行っていましたが、今回新たに「3D Generativemasks」が追加されています。

そこで今回はCoincheck NFTで取り扱いを開始した「3D Generativemasks」について、概要や特徴を詳しく解説していきます。

①Coincheck NFTとは

1-1.Coincheck NFTの概要

Coincheck NFT
Coincheck NFTは、日本の仮想通貨取引所Coincheck(コインチェック)が運営するNFTプラットフォームです。21年3月にリリースされたCoincheck NFTは、Coincheckで口座開設することで利用可能で、出品および購入にかかる手数料(ガス代)もゼロで利用できます。

22年9月現在、Coincheck NFTでは「CryptoSpells(クリプトスペルズ)」や「The Sandbox(ザ・サンドボックス)」、「Meebits(ミービッツ)」や「Otherside(アザーサイド)」といった人気のコレクションが展開されており、今回追加された「Ethereum Name Service(ENS)」を含めるとその数は全部で11種類にもおよびます。

なお、今後も随時新たなタイトルの追加を行っていくということで、引き続きその最新情報を追っていきたいと思います。

②3D Generativemasksとは

2-1.3D Generativemasksの概要

3D Generativemasks
「3D Generativemasks」とは、21年8月にローンチされたNFTコレクション「Generativemasks」の画像を3D化したNFTです。Generativemasksのローンチ1周年を記念して、ホルダー全員にエアドロップされました。

大元のGenerativemasksは、クリエイティブコーダーである高尾俊介氏らが手がけた、日本を拠点としたジェネレーティブアート(Generative Art)のNFTプロジェクトです。

ジェネレーティブアートとは、アルゴリズムなどによるランダム性を取り入れた、コードによって生み出されるアート作品のことです。Generativemasksでは、ページをリロードするごとに表情や配色の違うマスクが自動的に生成される仕組みが採られています。

Generativemasksの人気ぶりは凄まじく、21年8月のリリース時には販売スタートからたったの二時間で全10,000個が完売するなど、大きな反響を呼びました。当時一個0.1ETHという価格で販売されたNFTは、総額で600万ドル以上のボリュームを叩き出し、21年8月17日付けの24時間の取引量は「CryptoPunks(クリプトパンクス)」や「Art Blocks(アートブロックス)」といった人気コンテンツを上回り、「Axie Infinity(アクシー・インフィニティ)」に次ぐ第二位となりました。

2-2.Generativemasksの特徴

ここではまず、「Generativemasks」の特徴について解説していきます。

①リロードするたびに変化する

前述の通り、Generativemasksは一万ものグラフィックの要素が、アルゴリズムによってランダムに組み合わされるため、リロードするたびに異なったカラーバリエーションや配置の変化を楽しむことが可能です。見るたびにデザインが変化するため飽きることがないほか、思わぬ発見ができたりと、アートに関心のある方にとっても興味深いコンテンツであると言えるでしょう。

②民族的な象徴をモチーフにしている

3D Generativemasks 2
Generativemasksはアメリカ先住民の文化である「トーテムポール」や、日本固有の「妖怪」の恐ろしくもどこか愛嬌のある雰囲気を表現したいという思いで作られており、これまでのNFTとは一味違った独特の世界を演出しています。マスクは全て左右対称に作られていますが、これは生みの親である高尾俊介氏が、「人間は対称的なパターンを持った物体に生命を感じる」という認知的性質に焦点を当ててNFTアートを作成したためだとされています。

③収益を企業や財団に寄付している

Generativemasksは、収益をクリエイティブコーディング関連の企業や財団に寄付しています。収益は具体的に、クリエイティブコーディングに関するコミュニティに作品を寄稿するアーティストに対する金銭面でのサポートや、コミュニティの成長に寄与したメンバーに対する報酬、クリエイティブコーディングについて学習したい方のための環境整備サポートなどに用いられているということで、業界の今後の発展に大きく貢献しています。

④日本発のNFTプロジェクトである

NFTプロジェクトは海外を拠点としているものが多く、言語などの問題から国内での情報収集が困難と言わざるを得ませんでした。一方で、Generativemasksは日本を拠点としたプロジェクトとして、SNSなどを介して日本語での情報公開も行っているため、日本人にとっても参入のハードルが比較的低いと言えるでしょう。

また、日本のクリエイターにスポットライトを当てた作品展開を行っているため、日本のアートを世界に発信するいいきっかけとしても注目を集めています。

2-3.3D Generativemasksの特徴

次に、「3D Generativemasks」の特徴について解説していきます。

①Generativemasksと対応している

3D GenerativemasksはGenerativemasksと「1対1」で対応しているため、同じデザインのものが2Dと3D両方で存在している仕組みで、NFTのメタデータの一種である「token id」や「mask number」も同様となってます。

なお、2Dおよび3Dは各々単体で取引可能なため、ユーザーはどちらか一方を売買するといったことも可能です。

②ユーティリティがある


22年8月、Generativemasksのホルダーに対して3D Generativemasksが付与されましたが、今後は3D Generativemasksのホルダーに対しても、特典として3Dプリント版のGenerativemasksを購入可能な権利を付与予定だということで、ますます注目が集まっています。

なお、購入権については、二次流通で手に入れたNFTであっても有効だということです。

③まとめ

「3D Generativemasks」は日本発のNFT「Generativemasks」の3Dバージョンとなっており、そのデザイン性の高さやジェネレーティブアートを用いたユニークな仕組みなどから大きな注目を集めています。

今後はNFTのエアドロップやユーティリティの付与なども予定されているため、興味のある方はCoincheckで口座を開設し、一度3D Generativemasksの世界に触れてみてはいかがでしょうか。

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中島 翔

一般社団法人カーボンニュートラル機構理事。学生時代にFX、先物、オプショントレーディングを経験し、FXをメインに4年間投資に没頭。その後は金融業界のマーケット部門業務を目指し、2年間で証券アナリスト資格を取得。あおぞら銀行では、MBS(Morgage Backed Securites)投資業務及び外貨のマネーマネジメント業務に従事。さらに、三菱UFJモルガンスタンレー証券へ転職し、外国為替のスポット、フォワードトレーディング及び、クレジットトレーディングに従事。金融業界に精通して幅広い知識を持つ。また一般社団法人カーボンニュートラル機構理事を務め、カーボンニュートラル関連のコンサルティングを行う。証券アナリスト資格保有 。Twitter : @sweetstrader3 / Instagram : @fukuokasho12